食わず嫌い禁止!“パフォーマンス集団”へと進化したjealkb特集

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jealkb “日本一腰の低いヴィジュアル系バンド”から“いろんなことができるパフォーマンス集団”へ

食わず嫌い禁止!

INTERVIEW-01

「“芸人がオモシロ半分でやってるバンドなんでしょ?”という見方が強いし。だからこそ、ライヴをたくさんやって、誤解を解く作業をずっとしてきたんです」(haderu/Vo)

――そもそも、どんなきっかけでヴィジュアル系バンドをやることになったんですか?

chaos(Key): 最初はhaderu(Vo)とelsa(Ds)が“バンドをやりたいね”っていいだしたところから始まったんですけど。elsaは元々音楽が好きな男で、楽器もいろいろできるんですよ。それで彼らから“バンドやらないか?”って誘われて。ediee(G)は昔からヴィジュアル系が好きだったんですよ。それで、僕らみんな遊び仲間なんですけど、みんなで海に行ったときにhaderuが“海にぴったりの曲でもながしてよ!”っていったら、hideki(Vln)とedieeがヴィジュアル系の曲を流しだして(笑)。

――どんな曲だったか憶えてます?

chaos: STRAWBERRY FIELDSの。

haderu: 「FADED BLUE NIGHT」という曲。

chaos: それで、車の中で何十回も聴いてたら“あれ? これ海に合うね”って(笑)。

haderu: 海に着く頃には、もうそうなってた。で、“これどんな人が歌ってんの?”ってジャケット見たら、大人の人がメイクしてたんですよ。それで“ヴィジュアル系バンドって面白そうだね。趣味=ヴィジュアル系バンドっていいたくね?”ってところからスタジオに1回入って。そこからバンドをやり始めたんです。

――そんなところから始まったバンドも、いまや<V-ROCK FES>や海外にも進出。ここに至るまでの道のりって、実際のところどうだったんですか?

haderu: いまでもそうなんですが、すごく誤解を招くバンドなんで。jealkb自体が。“芸人がオモシロ半分でやってるバンドなんでしょ?”という見方が強いし。僕、ライヴに来てない人はいまだにそう思ってると思うんですね。だから、V-ROCKとかイベントで僕たちのライヴを初めて見てくれた人たちは、それまでの認識がガラッと変わったと思う。そういうバンドだと思うんです。だからこそ、僕たちはライヴ活動をたくさんやらなきゃと思って、誤解を解く作業をこれまでずっとしてきたんです。誤解を解かない限りは、僕たちのことも分かってもらえないし、ライヴにも足を運んでもらえないので。このバンドの夢は日本武道館なんですけど、武道館にいくために、jealkbとして世の中に対するアプローチをいろいろ考えてやってきました。

「ずっと変わりながら、いまも進化し続けてるんです。それがjealkbだと思うんですよね。止めどない感情でですね……」(mofto/G)

――やっていくなかで、ヴィジュアル系バンドのどんなところに面白さ、魅力を感じるようになりましたか?

haderu: “自分じゃない”みたいなところじゃないですかね。メイクすることでいままでの自分じゃない人格をもう一人作り上げられる。

chaos: メイクをした瞬間にスイッチが入って、普段の自分にはない一面が出てくるというか。普段、僕はガサツな男なんですけど、メイクをすることによって立ち居振る舞いに気をつかったり。

――そういう部分は、他のバンドを見て研究していったんですか?

chaos: そうですね。最初は見よう見まねで。最初は、衣装も自分たちで原宿に買いに行ったりして。その頃はまだ、mofto(G)が女の子みたいな格好したり、edieeがマスクしたりっていうのもなかったんですけど、やっていくうちに各々“じゃあ俺はこういうポジションで”って、自分のスタイルができていって。

mofto: 僕、最初は男の子っぽい格好してましたからね。短パンにジャケットで帽子かぶって。でも僕、太ももが太いんでヴィジュアル系の細いパンツが穿けないんですよ(笑)。だからmofto(モフト)っていう名前になったんですけど。で、じゃあどうするか、スカートでいくしかねぇだろう、となって。スカートでいくならメイクも変えてっていうので、NOWスタイルができて。ずっと変わりながら、いまも進化し続けてるんです。それがjealkbだと思うんですよね。止めどない感情でですね……。

haderu: オマエ、なに語ってんの。(一同笑)

mofto: (haderuに一喝されながらも)僕らのやってる音楽もそうなんですよ。今回の新曲を聴いてもらえれば分かるように、どんどん進化し続けていて。jealkbは一つじゃない。いろんなものを見せていきたんで。1万人という人間がいたら1万通りのjealkbがあるように。一つだけのイメージでは納まりきらないjealkbをこれからも見せていきたい。

――いろんな形に進化、変化していくなかでも変わらないjealkbの核になるものって何なんですか?

mofto: そうですねぇ……それはですね……。

haderu: それはこの人に聞かない方がいいと思います(きっぱり)。熱く語ってるように見えて薄っぺらいヤツなんで(一同笑)。いや、さっきから真剣に聞いてらっしゃるから申し訳ないなと思って。ホントにコイツはテキトーにしゃべってるだけなんで(一同大爆笑)。いつ止めようかと思ったんですけど、あまりにもいいコンビネーションで会話が進んでいったんで(笑)。

mofto: でも“進化しつづけてる”というのは本当です(微笑)。

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