HY、過去、現在、未来のすべてが見渡せるような6thアルバム『Whistle』リリース大特集
HY 6thアルバム『Whistle』2010.1.27リリース
HYの過去、現在、未来のすべてが見渡せるような 豊富な音楽的アイディアとずっしりとした聴きごたえを持つ作品
許田信介(以下、許田): 大満足ですね。10年勉強してきたものを、一気にどーんと詰め込めた作品じゃないかと思います。
宮里悠平(以下、宮里): 今回は制作する時間がかなりあったから、ていねいに作れたと思うし、みんなの伝えたい想いが色としてすごく出てるので、いい感じで仕上がってると思います。
新里英之(以下、新里): ここから新しいHYが始まっていくんだろうなという作品ですね。自分たちで作り上げていった感がすごく大きかったし、こだわりも持ちながら進んでいったので、ファーストアルバムの『Departure』と同じような感覚で、ここから第二幕が始まるという感じです。
仲宗根 泉(以下、仲宗根): 10年目にして“HYってこれだよね”というものを、ひとつずつの曲に入れながら完成させられたんじゃないかなと思います。今までの5枚のアルバムをもっと凝縮させて、幅広いものになってきて。歌詞もあの頃では書けなかったようなものも書けるようになって、まだ26歳で若いんですけど、今になってやっとわかったこととか、大人になった目線とか、そういうものが出せたアルバムだと思ってますね。
名嘉 俊(以下、名嘉): メンバー全員が作詞作曲できていて、それぞれの世界観を入れた結果、これぐらいリアルなものができて、曲と歌がちゃんと同じ方向を向いているものができたんじゃないかなと思います。本当に6枚目が出せてよかったです。絶対僕より長生きしますからね、孫の孫の孫の代まで。“おまえのひいひいひいおじい、バンドしてたってよ”っていうぐらいまで残ると思うので、うれしいですね。
名嘉: 全部です。まったく同じような曲がなくて、全部別のシチュエーションで聴ける曲なので。でも“この感覚、なんか懐かしいな”と思ったのは「少年」ですね。「少年」と「すてがらHOLLY」は、2ndアルバム『Street Story』の頃の感じというか、駆け出しはじめの自分たちを思い出しましたね。
仲宗根: 全部なんですけど、挑戦という意味で言えば「うけんビーチ」ですね。HYとしては新しいジャンルを取り入れてやったなという感覚があって、一番悩んだ曲です。サーフミュージック的な曲だから、こういう音を聴いて研究したほうがいいのかな?と思ったんだけど、逆に聴くと真似になってしまって自分的ではなくなるのが怖かったので。結局レコーディングの日まで何も考えず、とりあえずコードだけ決めておいて、あとはぶっつけでしたね。
新里: 僕は「レール」ですね。これからの自分たちを示している歌でもあるし、ファンのみんなやスタッフの支えがあってできた曲だから、1曲目にしたことにも意味があるし。「こうしていかないといけない」って自分に言い聞かせるような、思いを込めた曲ですね。高校時代にHYを結成して、全国ツアーをやるようになって…あの頃は何もわからなかったんですよね。県外に初めて出るわけだし、すべてが新鮮で、ライヴをこなしていくごとにいろんな失敗をして、それがまた勉強になったり、ファンのみんなに支えられて勇気づけられて、学ぶことが本当に多かったんですよ。みんなにレールをひいてもらって、その上を僕たちが歩んでいってる状態で、だけど今は自分たちの経験を自信に変えて、今度は自分たちの方からみんなを引っ張るというか、自分たちの世界を作りたいなという気持ちがどんどん芽生えてきてるので。自分で責任を持ってチャレンジしていって、そのぶん不安も同じくらいあるんですけど、それを乗り越えた瞬間の、今までと違う達成感を目指して進んで行きたいという歌ですね。
宮里: 「君のいない世界」ですね。あの曲の間奏とか、今までにしたことのない感じなので。曲の雰囲気がジャズっぽい感じで、詞にもセリフとか入ってて、どうしたらいいんだろうって悩んでたんですけど。
許田: 合宿レコーディング中に部屋が隣だったんですけど、すごい練習してましたね。この曲が何度も聴こえてきて、「苦戦してるな~」と思って(笑)。僕もこの曲が一番苦労した曲で、レコーディング作業を一回ストップさせてもらって、1時間練習させてもらいました。
名嘉: 突然決まったからね、ジャジーな雰囲気にしようというのが。でもそれがすごくよくて、さらに曲の世界観が深くなったし、サラッとは聴かせないというか、ガッツリと世界に入り込んでもらえるんじゃないかなと思いますね。
新里: 考えましたね。ライヴとかぶるような、起伏がある流れになりましたね。
名嘉: そうだね。いつもアルバムで一番悩むのは1曲目と最後の曲なんですけど、今回は「レール」で始まって、「時をこえ」という沖縄の歴史を歌った曲で終わっていて、始まりと終わりに大きな曲がガツンといるので、いいですよね。
この記事の関連情報
『第75回NHK紅白歌合戦』出場者発表
HY、16thアルバム『TIME』を2025年1月発売+映画『366日』主題歌に新曲「恋をして」決定
HY主催フェス<HY SKY Fes 2025 &前夜祭>第2弾発表にSUPER BEAVER、imase、大塚愛、CHEMISTRYなど5組
HY、TVアニメ『きのこいぬ』オープニング主題歌を書き下ろし+PV第2弾公開
HY主催フェス<HY SKY Fes 2025 &前夜祭>、第1弾発表にキマグレン、Saucy Dog、スターダスト☆レビューなど6組
HY、TVアニメ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』オープニング主題歌に決定
HY × 西川貴教、コラボによる「366日」配信開始+ムービー公開「ひとかたならぬ思いがありまして」
HY × オーイシマサヨシ、コラボによる「366日」配信開始+ムービー公開「今でも夢なんじゃないかと」
HY × モンパチのキヨサク、コラボによる「366日」配信開始+ムービー公開「原曲に寄り添うよう心がけました」