鈴木祥子、SHIBUYA-AX総立ちでオンナのロック

ポスト
2009年12月17日。SHIBUYA-AXで鈴木祥子<れっつ ROCK THE NIGHT TOGETHER>が開催された。

ステージ中央には、赤いドラムセット。始まる前から彼女の決意を感じるようなセッティングだ。4日前の新宿JAMと繋がっているようでまったく違う。新宿JAMが過去を振り返るものだとするとしたなら、SHIBUYA-AXは未来を見るライブだ

19時過ぎ、客電が落ちてライブが始まる。彼女が最初に演奏したのはドラム。その勢いで観客が一斉に総立ちに。

これまでのライブでここまで正直に観客が反応したライブがあっただろうか? リズムをとったり手拍子をしたり踊ったり、ライブを一緒に楽しむという準備が万端だ。観客はライブの間ずっと立ちっぱなしだった。ドラム、鍵盤、そして、元気になったという赤いフェンダー・ジャガーを演奏しながら歌い、そして、マイクの前に立つシンガーとして歌う。その姿はこれまで見たどのライブよりも彼女がイキイキとして輝いているように感じた。

これまで演奏してこなかった曲。蒼いと思って避けていた曲も今回は演奏され、新曲も披露された。アンコールでは黒の衣装から真っ赤なワンピースに。キュートな印象でありながら、未来への意志を感じる。

『SNAPSHOTS』と『Candy Apple Red』が発売された頃の思いをすでに払拭したような、オンナのロックを披露してくれた。今後の活動が、楽しみな一夜だった。

◆鈴木祥子オフィシャルサイト

[寄稿] 伊藤 緑:◆http://www.midoriito.jp/
この記事をポスト

この記事の関連情報