大学生によるジョン・レノンのロング・インタヴュー、初公開

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1960年代後半、大学生2人が行なったジョン・レノンの6時間にもおよぶインタヴューのフル・ヴァージョンが、41年のときを経て初めて公開されることになった。インタヴューはKeele大学の学生2人により1968年12月2日、レノンの自宅にて行なわれた。当時、それを抜粋したショート・ヴァージョンが学生新聞に掲載されたが、もったいないことに大半はお蔵入り。学生の1人モーリス・ヒンドルのファイルの中で眠っていたという。

ヒンドルはザ・ビートルズのファン・マガジンを通じインタヴューを申し込み、それが無事、本人に伝わり承諾してもらえたそうだ。インタヴュー当日、ジョン・レノンの家の最寄駅に到着したときは、なんとジョン・レノン本人が車で迎えにきていたという。

ヒンドルはこう話している。「ウェイブリッジ駅の外で、スモーク・グラス・ウィンドーのミニ・クーパーが横滑りで停止した。映画『Italian Job』の1シーンのようだった。ドライバー・シートにいたジョン・レノンは、ブルーののリーバイスのジャケットに白いTシャツとジーンズ、汚れた白いスニーカーを履いていた。肩までの髪は真ん中で分けられ、あの有名なメガネをかけた姿は、『White Album』に入っていたカラー写真そのままだった」

自宅では、ヨーコ特製のランチもふるまわれたそうだ。「ヨーコはあまり喋らなかった。この日がジョン・レノンの日になることはわかっていた。彼はよく話した。ヨーコがマクロバイオティックのパンと手作りのジャムを出してくれた短いブレークの時間以外、レノンは6時間、喋りっぱなしだった」

インタヴューのフル・ヴァージョンは『New Statesman』紙のクリスマス・スペシャル号に掲載。作家となったヒンドルは現在、レノンに関する本を執筆中だという。

Ako Suzuki, London
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