BARKS編集長003「レコチョクがイケテいる」

ポスト
レコチョクがイケテいる。しかもかなり。

「音の暴力!圧倒的破壊力で襲いかかる処刑コア!」と、レコチョクが大プッシュしているのが、NY出身のハード・コア・バンド、イット・ダイズ・トゥデイなのだ。

気になる着うた(R)をケータイでさくっとダウンロードする事が日常化している音楽シーンだが、圧倒的なシェアを誇るレコチョクが、これまで弱いとされていたロック・ジャンルにてこ入れをするべく、リコメンド始めたのが、いきなりイット・ダイズ・トゥデイなのである。


携帯のデジタル配信ではR&BやHIPHOP系のジャンルが圧倒的なシェアを占めており、ロック系は弱いジャンルのひとつ。「これまで紹介しきれなかったジャンルにこそ可能性があります。そこにチャレンジするのが洋楽市場を活性化させるカギになると思っています。そしてその中から新しいムーブメントを作っていきたいですね」とはレコチョク担当者の弁。

「激しいスクリームボーカルが牙を剥き、切り裂くようなギターリフとエモーショナルなメロディが襲いかかる!この破壊力はまるで音の暴力。」と、レコチョクで紹介されているが、結果、アッシャーやクリス・ブラウンといったR&Bアーティストと肩を並べダウンロード・ランキング上位に急上昇しているという愉快痛快けったいな状態になっている。

イット・ダイズ・トゥデイのサウンドは、決して多くの市民権を得るものではないだろう。ただ、レコチョクが新たな音楽との出会いとなっているのであれば、それは最高にハッピーなこと。初めてスクリームを聴き身体に衝撃の電流を走らせた中学生もいるかもしれない。

アッシャーもいい。クリス・ブラウンもかっこいい。でもイット・ダイズ・トゥデイも素敵なんだ。そして刺激的で心を突き刺す音楽はいろんなジャンルにもっともっとたくさんある。洋楽のもつ音楽の懐は、海よりも深く山よりも高く空よりも広い。着うた(R)という気軽なツールで、さまざまな音楽にたくさん触れていく…2010年は、そんな新生代音楽ファンがたくさん生まれる音楽元年であってほしい。

レコチョク:http://recochoku.jp/rd/itdiestoday/
この記事をポスト

この記事の関連情報