KOTOKO、『アサルトガールズ』テーマソング「SCREW」インタビュー特集

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KOTOKO 押井守監督『アサルトガールズ』主題歌「SCREW」200912.16リリース特集

2010年1月23日(土)日本武道館 単独公演 開催

INTERVIEW

──クールでスマートな表情を常に残しつつ、歌い上げるというよりも歌を乗りこなすというスタイルの歌い方をしていますね。

本来ならサビで歌い上げてしまいたくなるところなんですが、敢えてそこは抑えて。ただ、曲の頂点であるサビはサビらしく歌わないといけないので、そこは難しかったです。高瀬さんに聞いたら、実はこのサビの部分って歌メロじゃなくてギターのパートだったらしいんですよ。でもキャッチーで面白かったから歌メロにしたそうで。そりゃ難しいわけだって(笑)。

──サウンドと並走するようにKOTOKOさんの歌声が駆け抜けていくのが、クールですごく爽快で。

ありがとうございます。スピード感はやっぱり意識しました。この曲の持っているクールな側面とテンポ感の良さを殺さないように、歌詞もすごく注意して選んだんです。わかりやすく言うと、破裂音が入っていたり、濁点が入っている言葉を頭に持ってくるようにしています。日本語って、母音が入っているからどうしても印象が柔らかくなってしまうんですよ。なので、歌詞を書く時もこのテンポ感が生かせる言葉をまず書き出して当てはめたのですが、くどくどとストーリーの説明をするような歌詞を書くのではなく、シーンがパッパッパッ!と入れ替わっていくようなイメージで言葉を紡いでいきました。そこは、すごく上手くいった部分ですね。

──素晴らしいアルバムの直後に完成度の高いシングル楽曲も登場して、いよいよ来年に待ち構えている単独武道館公演への期待が高まってくるのですが、今の心境は?

横浜アリーナでやった時も「私なんかが、いいんですか?」みたいな心境だったのですが、やっぱり武道館には“聖地”というような印象を強く持っていますし、そう簡単に立てる場所ではないのはわかっているので、とても感慨深いですね……。今まで2回やった<I've in BUDOKAN>の時も似た心境だったのですが、あの時はお祭り的な側面が強かったので、「楽しくやろう」という思いにシフトできたんですね。でも、単独となると責任感も変わってくる。武道館を使わせてもらうからには、良いものを作らないとバチが当たると思っていて。

──やはり、今までの活動を総括するようなライブに?

今年は取り組む音楽性についていろいろと悩んだ年だったのですが、ライブの方向性についても相当悩んだんです。今までのライブは、私がやってきたことをすべて詰め込むようなステージを作ってきて、私に対してバラエティ感のあるライブをするシンガー、というイメージを持っている人が多いと思うんですね。でも、私自身の中でそのことが、今後のことを考えた時に不安や悩みの種になっていて。でも、今年『イプシロンの方舟(ふね)』というコンセプチュアルな作品を作ったことで、今までとはツアーの方向性もガラッと変えてみることが出来ました。そういう私の中の心境の変化とか、今の流れを尊重しつつ、歌手になって今までの年月を振り返り感謝の気持ちをお伝えするというライブにしたいと思っています!メジャーデビュー5周年ですし、2010年に入るとI'veに入って歌手となって10周年と言う年に突入するんです!だから大切な記念のライブになると思います。なので、精一杯良い物にしようとスタッフと力を合わせて頑張って準備しています!ぜひ、遊びに来て下さい!!

取材・文●冨田明宏

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