<NEXUS@OSAKA“NO GIRL,NO BASSIST”~女性ベーシストバンドのNEXUS~>レポート

ポスト
11月7、8日に東京・新木場STUDIO COASTにて産声をあげたイベント“NEXUS”。その東京の2日目の企画だった<“NO GIRL,NO BASSIST”~女性ベーシストバンドのNEXUS~>が12月6日大阪・なんばHacthに場所を移し、3バンドで開催された。タイトルにあるよう、女性ベーシストが在籍するバンド達がしのぎを削る狂熱のライヴを繰り広げた。

◆<NEXUS@OSAKA“NO GIRL,NO BASSIST”~女性ベーシストバンドのNEXUS~>レポート~画像編~

オープニングにはこのイベントのオーガナイザーでもある鹿野淳が絶妙なDJプレイでフロアを盛り上げ、そのままトップバッターの“凛として時雨”の演奏になだれ込む。超難解な展開の中に、激しくも切ないメロディが鋭く飛び込んでくる楽曲たちが立て続けに演奏される。オーディエンスの反応を拒絶するかの様に、一心不乱なパフォーマンスの中にも、激しく煽りを入れる瞬間が随所に織り込まれるのが、このバンドの特徴でもある。叩きつける様な激しいフィードバックノイズの中、「傍観」で劇的に約40分の演奏時間を締めくくった。

そしてインターバルではFM802のDJでもおなじみの土井コマキがフロアを揺らす。

続く“MASS OF THE FERMENTING DREGS”は、ドラマーとギタリストが向かい合い、ベーシストがセンターに立つステージセッティング。2nd Albumの楽曲を中心に観客を音の渦の中に引っ張っていく。宮本菜津子(Bs/Vo)がMCで自分達が初めてこのステージ(なんばHacth)に立てたことの感謝を口にする。「物事を続けていけば、素晴らしい事が起きる。みんなも継続していることがあればあきらめないで」。8年間蓄積された、トリオバンド独特のハッピーなグルーヴが、フロア全体を支配した。ラストに演奏された「ベアーズ」での集中力満点の演奏は、この日のハイライトのひとつだった。

大トリはサカナクション。圧巻のステージング。一曲目からフロアとステージが一体となった空気が、満員のオーディエンスの体温を一気にヒートアップさせる。激しく身体を揺らしたくなる強烈なグルーヴ感と共に、超キャッチーなメロディがすっと耳に飛び込んで来る。コーラスも分厚く、一度聞いたら耳から離れない楽曲たちがこの日も勢ぞろい。

2010年にリリースされる新曲「アルクアラウンド」も披露、そしてアンコールには山口一郎(Vo/Gt)の“僕の一番好きな曲”というMCと共に「白波トップウォーター」が演奏され、この日は大団円。

女性ベーシストが所属するバンドを集めたイベント<“NO GIRL,NO BASSIST”~女性ベーシストバンドのNEXUS~>。図らずも"ベースラインが楽曲を引っ張る"場面が多く、これが今回のNEXUSの特徴ともなった。

次回はどんな光景が見らるのだろうか?次回は<NEXUS AFTER Xmas、ケーキは安売り、ロックは忘年会!!>と題され、破天荒な雰囲気も連想される。一年を締めくくるにふさわしく、まさに師走・全てを忘れさせるほどの興奮は間違いない。

<NEXUS AFTER Xmas、ケーキは安売り、ロックは忘年会!!>
2009年12月25日(金)渋谷 club asia
OPEN/START 18:00
【出演】SCOOBIE DO、Riddim Saunter、wooderd chiarie、
【DJ】カジヒデキ、DJダイノジ、鹿野淳(MUSICA)
【料金】前売 ¥2,500/当日 ¥3,000円(ドリンク代別)
◆チケット詳細&購入ページ

◆NEXUS オフィシャル・サイト
この記事をポスト

この記事の関連情報