復帰したキャムロン、「ディップセットは終わり」と宣言。

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今年に入り3年間の沈黙を破って音楽シーンに突如復帰、5月にはソロ新作"Crime Pays"もリリースしたNYハーレム出身ラッパー、キャムロン(Cam’Ron)が、中心メンバーとして牽引してきたヒップホップ集団ディップセット(Dipset)ことディプロマッツ(the Diplomats)について「もう過去のもの」と発言、ささやかれていた再結成の可能性を一蹴した。

ディップセットは地元NYを中心に2000年代前半に絶大な人気を誇っていたが、2007年にキャムロンが50セント(50 Cent)との確執の末、音楽シーンから雲隠れ。同時期にビジネス面の実権を握っていたジム・ジョーンズ(Jim Jones)がColumbia Recordsとソロ契約、翌年には看板ラッパーに台頭していたジュエルズ・サンタナ(Juelz Santana)がリリースの機会を求めてDef Jamと単独契約を果たすなど足並みの乱れが表面化していた。

キャムロンの復活とともにファンの期待も含めディップセット再結成の噂が浮上。レーベル関係者が「ディプセットのクルーアルバムを来年早々にリリースする」とコメントしたことから、キャムロン本人が「同じ質問ばかりでうんざりだ。ディップセットはディップセットのままだが、もう終わった。奴らがおしまいにしたのさ」とこれを否定した。

キャムロンの発言にいち早く反応したジュエルズ・サンタナは「ディップセットとしてしかリリース活動できないメンバーもいる。ファンが望むならキャムロンが何と言おうと再結成に賛成だ。ただキャムロンが運営するDiplomat Recordsとの契約条件に問題があるのも事実だ。仲間に対する扱いじゃない。俺は音楽で勝負したいから黙って言いなりになるつもりはもうないよ」などと複雑な心境と内情を語った。

◆キャムロン Artist Info(notrax)
◆キャムロン Artist Video(notrax)
text by notrax
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