My Little Lover、約1年半ぶり10枚目のオリジナルアルバム『そらのしるし』リリース特集

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My Little Lover 最新アルバム『そらのしるし』209.11.18リリース特集

約1年半ぶり10枚目のオリジナルアルバム 大ヒット曲「音のない世界」をはじめ「時のベル」「blue sky」を含む全11曲を収録した最新作が登場

INTERVIEW

――レミオロメンの前田啓介さんが「負け犬くん」「月の船」の2曲を提供されていますね。

akko: 啓介くんにはたくさんデモ曲を書いてもらってますね。今回はその中から2曲選ばさせてもらいました。アレンジなんかもいつも啓介くんのイメージが先にあるので、今回も彼の提案を中心に作りましたね。「月の船」には生のストリングスを入れたり、ドラムはMr.ChildrenのJEN(鈴木英哉)さんにお願いしたりして。啓介くんは「blue sky」でもベースを弾いてますよ。すごく熱心に協力してくれて、いつも刺激されますね。ただ、「負け犬くん」ってタイトルにするって言ったとき、"ホントにそれでいいんすか!?"って言われましたけどね(笑)。

――他にはレコーディング時の印象的なエピソードはありますか?

akko: そうですねぇ……"acoakko"っていうアコースティックのライヴをもう3年くらいやってるんですけど、『ちいさなロマンス』はそのメンバーで作ったものです。サウンドができたときにメンバーから、"akkoちゃん、この曲は小生意気な可愛い大人の女って感じの歌詞を書いてね"と言われて。はいはい、そんな簡単に言いますけど・・ってちょっとプレッシャーになりました。この曲ってハネ加減とか結構難しいんですよ。得意ではあるんだけどなかなかハマらなくて悩みましたね。でも出来上がってから、みんなにちゃんと誉めてもらいましたけど(笑)。

――お話を伺っていると、akkoさんの言葉の一つ一つがこのアルバムの曲の歌詞に散らばっていますね。日常の素晴らしさというのも、この作品を通して感じるところです。

akko: はい。大人になると大変ですよね。学生のときは課題があって、それをクリアしたら気持ちいい。でも大人になると、その課題は自分で作らなければならなくなる。自分で目標を設定して、それをクリアしたらまた新たな目標を作っていかなければいけない。それってすごく大変なことなんだけど、それが日々の積み重ね になっていきますよね。その中で必ず何かが開けて行くと信じているし、毎日の繰り返しの中でも必ず違う風が吹きますから。小さいことにもちゃんと気付けるようにアンテナをなるべく オンにしておきたいですしね。綺麗ごとだけを言うのが好きじゃないんで、結構辛口なことも言っちゃってるんですけど、それはそれで受け止めた上で凛として立っている姿は示せたかなと思ってます。

――akkoさんが日常感じていることを詰め込んだアルバムができて、今はすべて吐き出したという感じですか?

akko: 前作は結構抜け殻になったんですけど、今作は抜け殻になっていない感じがしています。それはなぜなんだろう?……さぁ、次作るか! っていう気持ちもありますしね。私はレコーディングが好きなんで、終わっちゃって寂しいんです。早くスタジオに戻りたいという気持ちが強いのかもしれないですね。今年はこの作品をずっと作っていたし、この作品のことばかり考えていた1年だったんですが、年末はライヴもたくさんあるので、それで2009年を締めることができて嬉しいですね。

取材・文●大橋美貴子

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