ポール・マッカートニー、ザ・ビートルズの下積み時代を語る

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ポール・マッカートニーが、レコード契約もなくハンブルクでギグを繰り返していた下積み時代について語った。ポールいわく「僕ら、そんなによくなかった」ので、レコード会社から拒絶され続けたのは不思議じゃないそうだ。

彼はXfmでこう話した。「明らかに、僕らはそれほどよくなかった。もし君がレコード会社の人間だったら、僕らを却下してたと思うよ。みんな、そうしてたんだ。デッカ(・レコード)にも断られた!」

ザ・ビートルズはこの頃、ドイツ・ハンブルグのクラブで長期に渡りプレイしていたが、ポール・マッカートニーはそこでオーディエンスを惹き付ける術を学んだと話している。「初めてハンブルグへ行ったとき、クラブには誰もいなかった。学生2人が、多分彼と彼女だったんだろうな、入ってきたんだけど、ビールの値段見て高いと思ったんだろうね、出て行こうとしてた。だから、僕ら言ったんだ。“ほら、みんな、戻って! 始まるぞ!”ってね。そうやってオーディエンスの引き付け方を学んだんだ。数週間もしたら、クラブをいっぱいにできるほどになってた」。

ここでは同時に多くの曲を学び、イギリスへ戻るころにはレパートリーが増えていたそうだ。

その後、世界で大旋風を巻き起こしたザ・ビートルズ。以来、50年近くアリーナやスタジアムといった大会場でプレイし続けるポール・マッカートニーだが、またパブやクラブへ戻ってプレイしてみたいと思うことがあるそうだ。「パブに行って“すみませんが、プレイしてもいいですか?”って言ってみたい。(ハンブルグでプレイしてたのは)ハッピーな思い出だ。みんなとつるんで、ビールをおごってもらったりしてね」

とはいえ、ポール・マッカートニーの目下のライヴ・スケジュールはアリーナのみ。12月には、その思い出の場であるハンブルグを皮切りにヨーロッパ/UKアリーナ・ツアーをスタート。ロンドンでは12月22日にO2アリーナでプレイする。

Ako Suzuki, London
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