Chicago Poodle、洗練されたメロディと身体の芯を揺さぶるアーバンなグルーヴの1stフル・アルバム『僕旅』リリース特集
Chicago Poodle 1stフル・アルバム『僕旅』2009.11.11リリース特集
関西発ピアノ3ピースバンドがいま自分を求めて旅に出る
INTERVIEW 前編
花沢耕太(以下、花沢): インディーズがけっこう長かったんですけど、だからこそ僕らはあまり変わらないというか、周りが押し上げてくれた感じですね。いい曲を作っていいライヴをするという、僕らのやることは変わらないです。
山口教仁(以下、山口): いろんな人に触れる機会が多くなるので、責任感は強くなりました。
辻本健司(以下、辻本): カラオケに行ったら自分たちの曲が入ってたんで、うれしかったですね。つい歌ってしまいました。難しくて歌えなかったんですけど(笑)。
花沢: そうです。僕と山口とは高校の時から仲がよくて、当時から一緒にバンドを組もうという話をしていて。大学2回生の時にようやくその機会が来て、初めはほかにベースとギターとキーボードがいたんですね。僕は歌に専念していて。そこからベースとキーボードが抜けたので、辻本に入ってもらって、僕がピアノと歌をやることになって、インディーズ・デビューしたんです。
花沢: 僕が作曲をするきっかけになったのはスティーヴィー・ワンダーなんですけど、その頃はエアロスミスやボン・ジョヴィが好きだったので、そういうテイストの曲を作ってました。インディーズの初期の音源には、そういう曲も入ってます。今は、だいぶ丸くなりましたね(笑)。
花沢: 洋楽ばっかり聴いてましたね。マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダー、黒人の音楽をよく聴いてました。リズムが立ってるような。邦楽ではサザン(オールスターズ)とかですね。
山口: 中学の時はJ-POP一辺倒で、当時流行っていたLUNA SEAとかラルク(・アン・シエル)とかを聴いてました。ドラムを始めてからレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)に出会って、そこから洋楽も聴くようになりました。今も、スティックはチャドMODELです。
辻本: 小学校時代は、親の影響でサザンや佐野元春さん。中学でMY LITTLE LOVERとMr.Childrenを聴いて、高校でLUNA SEAとラルクのコピーバンドを始めました。一番好きなベーシストはラルクのTETSUさんです。
花沢: 2006年です。ギターが突然脱けて。
山口: 急きょサポート・ギターを探して、ワンマンライヴを乗り切りました。その人には今もやってもらってます。
辻本: そこがバンドの転換期でしたね。
花沢: インディーズで一番初めのCDを2004年に出したんですけど、その頃からそういうことは意識してましたね。バイトしながらやってましたけど、いずれは音楽一本で行けたらいいなと。
花沢: 自分の聴いてきた音楽のルーツが、作る曲に出ているんだと思いますね。ラテンも、本場のものは聴いたことないですけど、パーカッションの音が好きだったり、サンタナとかはカッコいいなと思いますし。自分が好きな音楽を作りたいと思って、昔からやってるんですけど。
花沢: そうですね。作っていく途中で、いろんな音を打ち込んだりしてます。
花沢: そうですね。ライヴとCDとはまったく違うものだと思っているので。CDでは、聴いて心地よいものをどんどん追求していきたいと思ってます。
山口: アレンジの段階でいろんな冒険をして、音を詰め込んで、最終的にいらないものを引いていくというやり方なので。けっこう音数は多いですね。
花沢: まず「ODYSSEY」は僕らのスタートにふさわしい曲で、「ナツメロ」は夏向けの曲で、次は秋から冬にかけて胸に沁みるような曲がいいということで「さよならベイベー」を出して。いい流れで来ていると思います。
辻本: メジャーデビューが決まる前に書いた歌詞なんですよ。でも、まさにぴったりの内容だったんで、1枚目に選ばれたんだと思います。
山口: メロディを聴いているうちに、空の青さや海の青さが浮かんできたので、夏をテーマに書きました。「夏をテーマに書いてくれ」と言われたわけではなくて、勝手に書きました(笑)。
辻本: これはけっこう前に書いていた歌詞なんですけど、メロディが、僕の中で冬っぽいなというイメージがあったので。寒さやせつなさがあって、でも心あたたまるような前向きさを感じるメロディだったので、失恋の曲にしようと思って書きました。
花沢: アルバムが無事に完成して、まずは良かったなと思います。僕がすごく自信になったのは、メジャーデビューしてから、キャンペーンやライヴなどいろんなことがあった中で同時に制作ができて、このペースでアルバムが作れたことがすごく自信になりましたね。やっぱり年に1枚はアルバムを聴いてほしいので、そこにたどり着けたことがすごくうれしいです。
花沢: そこはあんまり意識してないですね。今できる僕らの最大限を出そうということはすごく考えましたけど。「Chicago Poodleはこういうバンドだ」というものは、出せたと思いますね。
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