タワレコ30th記念ライヴ<FACE THE MUSIC!>に、新木場が揺れる

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2009年に日本上陸30周年を迎えたタワーレコードが開催した<TOWER RECORDS 30th anniversary SPECIAL FACE THE MUSIC!>が、10月24日(土)新木場スタジオコーストで開催となった。

◆タワレコ30th記念ライヴ<FACE THE MUSIC!>に、新木場が揺れる ~写真編~

あいにくの天気ながら、朝早くからたくさんのオーディエンスが新木場駅に向かって列を作り、開場と同時に会場は満員御礼となり、会場外の物販会場にも人だかり。

▲THE BAWDIES
▲EG
▲かりゆし58
▲QUATTRO
▲NICO Touches the Walls
▲People In The Box
▲TRICERATOPS
▲knotlamp
▲the pillows
▲UNISON SQUARE GARDEN
▲毛皮のマリーズ
▲怒髪天
時間通りにイベントがスタートし、まずは、怒髪天の増子直純が本日限定オープンの“タワーレコード新木場店”店長として登場。いきなりのうれしいサプライズに大歓声だ。ライブ中は増子直純店長の呟きがタワーレコード公式twitterで公開されるという企画が発表された。「twitterのこと、さっき説明してもらったんだけど、うん、なんとなくわかったよ」と増子直純。写真とともにtwitterならではのゆるーい呟きがぽんぽんアップされていた。ピロウズが怒髪天のカヴァーをした際に呟かれた「パクられた」には、多くのロックファンが吹き出したことだろう。

この日、1stSTAGEのトップバッターはTHE BAWDIES。ライブには定評のある彼ら。1曲目「KEEP ON ROCKIN'」から飛ばす飛ばす。会場のお客さんもそれに応えるように跳ねまくっている。その後「EVERYDAY'S A NEW DAY」「EMOTION POTION」「LEAVE YOUR TROUBLES」と続き、ライブ中盤では、新曲「IT'S TOO LATE」も披露目され、会場のボルテージは否応なしにあがる一方。その勢いのまま「SO LONG SO LONG」「YOU GOTTA DANCE」へなだれこみラストは「I'm in love with you」で締めくくられた。

終わるとともに、会場のオーディエンスはいっせいに2ndSTAGEへ大移動。会場外に出店しているフードエリアで腹ごしらえをする人もいる中、会場から聴こえてくるEGの優しい歌声に吸い寄せられるお客さんが続出し、あっという間に会場外まで人が溢れかえります。

次に1stSTAGEに登場したのは、かりゆし58。「今日もまた音楽が好きになった」というMCに会場からは大きな拍手が。そんな言葉を体現するような演奏が、泣きたくなるほどじんわりと心に染み入ってくる。MCを挟んで披露された「アンマー」、泣ける歌としても有名なこの曲がしっとりと歌い上げられ、会場は熱いというよりはあたたかいと表現したほうがふさわしい空気に満ちました。ラストは「さよなら」。その力強い歌声が会場に広がり、お客さんは、ただ黙ってじっとその歌に聴き入っていました。

その頃、2ndSTAGEのQUATTROは超満員!「まだ入れるでしょ!」と、会場外の人たちも煽りながら、踊れるロックでがっちりその場にいた人たちのハートを掴んでいた。

1st STAGE3組目はNICO Touches the Walls。1曲目は最新シングル「ビッグフット」。会場の壁までびっしり詰まったお客さんを、のっけからNICOの世界へかっさらう。そこから続いた「Broken Youth」への流れがこれまた最高。「実は(タワーレコードの)ポイントカードが8800ポイント貯まってるけど、(もったいなくて)使うタイミングがわからない(笑)」というMCを挟んで、「風人」「image training」、続いたバラード「かけら─すべての想いたちへ─」では、じっくり聴かせる歌に、会場中がうっとりと聴き惚れた。ラストは近々発売になる「ホログラム」を初披露。「もちろんタワレコで買ってください」という気の利いた一言も忘れずに付け加えるお茶目な一面も。

ほぼ同時に行なわれていた2nd STAGEのPeople In The Boxは、タイトルがすべて曜日というコンセプチュアルなアルバムから、「日曜日/浴室」「水曜日/密室」「月曜日/消失」「月曜日/無菌室」。さらに間には「失業クイーン」「完璧な庭」も挟みつつ、アルバムの世界観に限りなく近いライブを再現。彼らから放たれるその熱を帯びた演奏と歌は、外から見ている人にもしっかり届けられた。

1st STAGE4組目は、インディーズ時代にタワレコのレーベル“bounce records”からリリースしたこともあるTRICERATOPS。「FUTURE FOLDER」で始まり、イントロだけで会場中が沸いた「Groove Walk」で、会場はダンスフロアさながらの盛り上がりに。「タワーレコード30周年おめでとう!ところで、タワレコの一号店ってどこだっけ?銀座?(注:札幌)」なんて、ちょっぴり間違ってしまったMCのあと「今日はオレたちも一所懸命やるからさ、みんなもいっぱい踊ってよ!」とボーカル/ギターの和田唱が笑顔を見せると会場からは大歓声が。「I GO WILD」「MILK&SUGAR」、MCを挟んで、新曲「爆音Time」が初披露され、「Going To The Moon」であがりきったテンションをコール&レスポンスでさらに煽って、ラストは「Raspberry」。踊らにゃそんそん…なトライセラのライブ。会場は、彼らが去ったあとも、しばらく熱気に包まれていた。

2nd STAGEでは、「ライブハウスSTUDIO COASTへようこそ」という、アガらざるを得ない煽り文句で会場の雰囲気をがらりと変えたknotlampが、ハイテンションなライブを展開。雨足が強くなっていくにも関わらず、STUDIO COASTは、盛り上がる一方だ。

1st STAGE5組目は、the pillows…の前に、増子直純店長が登場し「せっかくだから、twitterにのせる用の記念写真撮らない?」と提案が。会場のお客さんをバックに「はいみんなー、わき汗見せてくださーい」(笑)という掛け声とともに、パチリ。会場のオーディエンスはもちろん、店長も抜群にいい笑顔をみせてくれた。

その頃2ndSTAGEではUNISON SQUARE GARDENがスタート。幻想的な音楽とともに登場したと思えば、一気に激しい演奏で攻めに入ってくる「カラクリカラカレ」でお客さんは飛びまくり、テントも揺れまくり。「僕らは僕らなりに楽しむんで、みなさんもみなさんなりに楽しんで」のMCにテント内の温度はぐんぐん上昇、空気薄っ。息もつかせぬ演奏で、観客に休息の時間は無し。それでもみんな、「暑いー!」と言いながら楽しそうだ。ラスト「マスターボリューム」まで、勢いが途切れることなく、熱狂のライブは幕を閉じた。

そして、いよいよ、the pillowsの登場。SEが流れると、早くも会場が揺れ始めます。1曲目は「ノンフィクション」。会場のテンションの高さがハンパない。「YOUR ORDER」のあとのMCでは、山中さわおが「増子さん、若いよね。さっきの姿なんて、少年みたいだったじゃん」と、本気で驚いている様子も。「I think I can」「Lemon Drops」「メロディー」と続き、MCを挟んで披露されたのは、2009年に結成25周年を向かえた怒髪天のカバー。彼らが選んだのは名曲「小さな約束」だった。楽しそうに演奏する彼らを見ているだけで、心から怒髪天をリスペクトしていることがわかる。そして、最新シングル「雨上がりに見た幻」「サードアイ」と続き、ラストは「POISON ROCK'N'ROLL」。会場中が手を上げ、その顔はみんな笑顔。最高のロックンロールショウを見せてくれたthe pillowsに、惜しみない賞賛の拍手が送られた。

2mdステージのトリは、タワレコと毎月コラボしているフリーペーパー「毛タワのマレコZ」でお馴染みの毛皮のマリーズ。イントロがはじまった瞬間、お客さんがドドッーと走りこんできてアッという間に満員御礼。1曲目の「恋をこえろ」から志磨は超ハイテンション。もちろんお客さんも手を突き上げたままたて揺れ全快。MCで志磨は「俺達をトリにするとイベントがうまくいく。といつも言っててよくトリになります。今回もスタッフに俺達をトリにするとうまくいく。と話したら、予想外の場所でトリだった…」と会場中笑いの渦にした後、バラード「MAYBE」がはじまり、ルール違反(?)のアンコール1曲追加の全8曲を歌いきり、拍手喝采のうちに2ndステージを終了させた。

このイベントを締めくくるのは、結成25周年を迎えた怒髪天だ。「このシャツ!いやらしいでしょ?」と、オーディエンスに見せたのはおなじみのシャツ…ではなく、タワーカラーのまっ黄色。いきなり笑いをとったあとは、「GREAT NUMBER」。会場のお客さんの一体感がすごい。「労働CALLING」で暴れたあとは、ロックでなければロクデナシ!の「ロクでナシ」。MCでは、もちろん最近一番のニュース、増子のCM出演について触れ「おかげさまで品薄ということでありがたいですね」とコメント。「さわおに“ラブい歌作ってよ”と言われて作ってからだいぶ経つけど、いまだにどこに向かって歌っていいのかわからない」と、照れ笑いを浮かべて歌い始めた怒髪天流“ラブい”ソング「武蔵野流星号」。「宿六子唄」のあとのMCでは、年明けにワンマンライブを行なうCCレモンホールについて、「あのドリフが踏んだ板だからね!」とテンションがあがっている様子の増子。「ライブが終わったあと、泣きながら板をはがして帰るから」と、甲子園的な思い出作りも楽しみにしているようだった。

「今日来てくれたダメな男たちに」と「ドン・マイ・ビート」をパフォーマンス。増子が手を叩けば手を叩く、腰を振れば腰を振る、まさに、STUDIO COASTディスコ状態。次は、タワーレコード応援ソングとして去年タワレコ限定で発売された「NO MUSIC, NO LIFE.」!音楽のない人生なんて、と声高らかに歌う増子に、会場もこぶしをあげて賛同。今日一番の見せところとなった。ラストは「酒燃料爆進曲」で締めくくり、アンコールの声に応えて、再び登場。「サスバズレ」を本編の勢いのまま披露し、「タワーレコード!次はオールナイトで!」と増子。今日という日を締めくくるにふさわしいパフォーマンスを見せてくれた怒髪天に、会場からは大きな歓声と拍手がいつまでも惜しみなく送られた。

あいにくの雨の中約2500人が音楽を楽しんだ、まさに“NO MUSIC, NO LIFE.”な一日が無事終了となった。

2009年10月24日(土)
@新木場スタジオコースト

●1st STAGE
THE BAWDIES
1.KEEP ON ROCKIN'
2.EVERYDAY'S A NEW DAY
3.EMOTION POTION
4.LEAVE YOUR TROUBLES
5.IT'S TOO LATE
6.SO LONG SO LONG
7.YOU GOTTA DANCE
8.I'm in love with you

かりゆし58
1.はじまりの前
2.オリオンビーチ
3.ウクイウタ
MC
4.アンマー
5.愛と呼ぶ
6.南に舵を取れ
7.電照菊
MC
8.アナタの唄
9.さよなら

NICO Touches the Walls
1.ビッグフット
2.Broken Youth
MC
3.風人
4.image training
5.かけら -総べての想いたちへ-
MC
6.THE BUNGY
7.ホログラム

TRICERATOPS
1.FUTURE FOLDER
2.Groove Walk
MC
3.I GO WILD
4.MILK&SUGAR
MC
5.爆音Time
6.Going To The Moon
7.Raspberry

the pillows
1.ノンフィクション
2.YOUR ORDER
MC
3.I think I can
4.Lemon Drops
5.メロディー
MC
6.小さな約束
7.I know you
MC
8.雨上がりに見た幻
9.サード アイ
10.POISON ROCK'N'ROLL

怒髪天
1.GREAT NUMBER
2.労働CALLING
3.ロクでナシ
MC
4.武蔵野流星号
5.宿六子唄
MC
6.ドンマイ・ビート
7.NO MUSIC,NO LIFE.
8.酒燃料爆進曲

●2nd STAGE
EG
1.例えば猫
2.夜になってしまう前に
3.Bobdyn
4.8月のねがいごと
5.60歳になっても一緒にいたいんだ

QUATTRO
1.SE
2.Stone
3.Bounce to Bounce
MC
4.The way
5.Spiral Time
MC
6.Magic J
7.JOY OF A TOY
MC
8.HEY

People In The Box
1.日曜日/浴室
2.水曜日/密室
3.失業クイーン
MC
4.月曜日消失
5.完璧な庭
6.月曜日/無菌室

knotlamp
1.ずっと何処かに
2.LAST TRAIN -新しい朝-
MC
3.Perfect Holiday
4.What Should I do
5.All may not be real
MC
6.A Star Tribe

UNISON SQUARE GARDEN
SE
1.カラクリカルカレ
2.ガリレオのショーケース
MC
3.5分後のスターダスト
MC
4.ライドオンタイム
5.フルカラープログラム
6.マスターボリューム

毛皮のマリーズ
1.恋をこえろ
2.犬ロック
3.ガンマン生きて帰れ
MC
4.MAYBE
5.ビューティフル
6.愛する on die
7.REBEL SONG
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