ロック色濃厚な<Augusta Camp 2009 ~Extra~>東京公演

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10月4日(日)、東京品川ステラボールにて<Augusta Camp 2009 ~Extra~>東京公演が開催された。

今回ライヴハウスでの実施はAugusta Camp史上初の試みだが、中でもロック色の強いラインアップが揃った今回は、11月からは舞台出演を控える杏子を筆頭に、COIL、長澤知之、MICRON' STUFF(マイクロンスタフ)、さかいゆうが登場となった。

◆ロック色濃厚な<Augusta Camp 2009 ~Extra~>東京公演 ~写真編~

17時、客席の照明が落ちオープニングムービーが始まると客席からは手拍子が沸き起こり、ステージには杏子、COILの岡本定義、長澤知之、マイクロンスタフ、さかいゆうと今回の出演者が次々と登場。既に場内は総立ちだ。杏子が「オーガスタキャンプへようこそ。鳥取、三重は雨でした…。今日は晴れました。でもインドアなので全く関係ありません。楽しんでいきましょう」とオーディエンスにに向かって呼びかけると、さかいゆうがイントロのピアノを響かせた。

オープニングセッション曲は2008年7月にリリースされた福耳の「夏はこれからだ!」。原曲のプロデュースを務めたCOILの岡本定義を中心にボーカリストの競演となったこの曲では、ラップのパートをマイクロンスタフではなく、杏子とCOIL岡本定義が歌うという遊び心あふれるセッションとなった。

場内のテンションが一気に高まったところで、この日のトップバッターとして登場したのは、MICRON' STUFF。アルバム『AMAJOR』からリード曲「step to the NEXT」など新曲を披露していく。VocalのSHIGEとBINGOがステージ狭しと踊り、客席を煽る。熱気が充満したところで、ステージに杏子を呼び込み、同じく「AMAJOR」から杏子をfeaturingしたちょっとエロティックなナンバー「ロリポップ」をライブ初披露。オーガスタキャンプならではのコラボレーションに観客は大喜び。終始ステージ上のモニターで映し出されるオリジナルの映像も演奏と見事にリンクしLIVEハウスならではの演出で見応えのあるステージを披露した。

次に登場したのは、Newcomer Actとして2009年のAugusta Campの出演者で唯一4会場すべての公演に登場しているさかいゆうだ。いよいよ10月7日にメジャーデビューシングル「ストーリー」をリリースするさかいは、この夏さまざまなステージを踏んできた成果を感じさせる堂々としたステージを見せた。バラード「ウシミツビト」を歌う美しい声が客席にしみわたらせ、「ストーリー」では鮮やかなピアノ・ソロも披露した。

そして長澤知之がバンドを従え登場。「神様がいるなら」「零」といったロック全開のナンバーからスタートした。会場全体が縦ノリになる中、ギターをかき鳴らして飛び跳ね、会場を一層盛り上げて「EXISTAR」、そして「三日月の誓い」、「幻覚」~「ラブソング」を客席に突き刺すように歌う。激しいギターリフの「RED」を熱唱すると会場が熱気を帯び、長澤の独特の世界観で埋め尽くされていった。

この後、スクリーンで8月29日に山崎まさよし、mi-gu、秦 基博らが出演した鳥取公演と、スガ シカオ、元ちとせ、スキマスイッチらが出演した三重公演のダイジェスト映像が映しだされ、会場からは歓声が上がる。今回は内容の異なる4公演とはいえ、すべてが<Augusta Camp 2009~Extra~>というイベントであるということを改めて宣言するような演出だ。

次なる出演アーティストはCOIL。ドラム、ベースのサポートメンバーとギター・ボーカル岡本定義によるシンプルな3ピース編成で、岡本定義のエレキギターが冴える。岡本ソロアルバムに収録されていた曲も交えながら3曲を披露。そして「ここで友達を呼びます」と促すと、黒いスーツ姿に顔を白い布で覆った謎の男「ともだち」が登場した。覆面を取るとその正体は山崎まさよし、場内はまさかのビッグ・サプライズに大歓声だ。曲は、山崎まさよしがCOILの曲で一番好きだという「BIRDS」。
2人の絶妙なハーモニーが会場を包み込む。興奮冷めやらぬなか、岡本は「もう2人かわいい後輩を呼びたいと思います」とマイクロンスタフのSHIGEとBINGOを呼び込み、「カウンセリング&メンテナンス」をパフォーマンスし、大歓声の中、ゲスト3人はステージをあとにした。最後は「Tell Me Why」で客席とコール&レスポンス。アウトロで再び登場した3人とステージを盛り上げた。

最後に登場したのは杏子だ。その力強くもしなやかな、そして貫禄のステージ・パフォーマンスでロック・チューンを2曲立て続けに披露し、長澤知之を呼び込む。ここでは長澤知之プロデュースでレコーディング中であるという新曲「ねぇ、もっと」を初披露。その後「イコール・ゼロ」という不朽の名バラードをじっくりと聴かせると、ここでまたゲストとして岡本定義を呼び込みギターリフが印象的な「口いっぱいの愛を」をセッション。最後は4つ打ちのディスコナンバー「倶楽部ベネチアンDisco」で盛り上げ、本編が終了した。

アンコールは、COIL岡本定義、長澤知之、マイクロンスタフ、さかいゆう全員が登場し、CMや映画「ブルース・ブラザーズ」で有名なインスト「ピーター・ガンのテーマ」をメンバーのソロ・プレイを交えてセッション。観客も無心に身体を揺らしている。2曲目はこれまでスガ シカオと杏子で披露されることの多かった「イジメテミタイ」。スガのLIVEの定番曲を全員で歌い、会場の興奮は高まるばかりだ。そしてこの公演を締めくくるのは福耳の「DANCE BABY DANCE」。ボーカリストが次々に歌いつなぎ、ギターやピアノのソロ合戦もあり、ステージと観客はハンドクラップでひとつになって4時間にわたる東京公演は幕を閉じた。

<Augusta Camp 2009~Extra~ 東京公演>
@品川ステラボール
2009年10月4日(日)
出演:杏子、COIL、長澤知之、Micron' Stuff、さかいゆう(New Comer Act)、山崎まさよし(Secret Guest)
■Opening Session
M1 夏はこれからだ!
■Micron' Stuff
M1 ミックスジュース
M2 step to the NEXT
M3 ロリポップ with 杏子
M4 Deep inside
M5 Cry to the Moon
■さかいゆう
M1 ウシミツビト
M2 How Beautiful
M3 ストーリー
■長澤知之
M1 神様がいるなら
M2 零
M3 EXISTAR
M4 三日月の誓い
M5 幻覚~ラブソング
M6 RED
M7 新曲
■COIL
M1 アルカロイド・アンドロイド (岡本定義ソロアルバム『象牙の塔』収録曲)
M2 AWA
M3 MUSIC
M4 BIRDS with 山崎まさよし
M5 カウンセリング&メンテナンス with山崎まさよし, SHIGE,BINGO
M6 Tell Me Why (岡本定義ソロアルバム『象牙の塔』収録曲)
■杏子
M1 Poison Ivy
M2 JOHNNY MOON DOGの行方に関する仮説
M3 ねぇ、もっと(新曲) with 長澤知之
M4 イコール・ゼロ
M5 口いっぱいの愛を with COIL岡本定義
M6 倶楽部ベネチアンDisco
■アンコールセッション
M1 PETER GUNN THEME
M2 イジメテミタイ
M3 DANCE BABY DANCE
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