AC30のルックスとサウンドを備えたハイブリッドアンプ「AC30VR・AC15VR」

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VOXから名器AC30の外観やサウンドクオリティを継承した「AC30VR」「AC15VR」が登場した。プリ・アンプ部にディスクリート回路、パワー・アンプ部に真空管を搭載したVOX独自のハイブリッド仕様で、12AX7を搭載したVOX Valve Reactor回路による本物の真空管パワー・アンプ・サウンドが得られる。 発売は11月中旬。

AC30VR、AC15VRは、プリ・アンプ部にトランジスタなどによるディスクリート回路、パワー・アンプ部にVOX Valve Reactor回路を搭載したVOXアンプの新モデル。出力はそれぞれ30W RMS、15W RMSだ。

一般的なハイブリッド方式のギター・アンプが、プリ・アンプ部に真空管、パワー・アンプ部にパワーICやトランジスタなどを使った回路構成をとっているのとは対照的だが、プリ・アンプ部は真空管を使わずに回路を組んでも良いサウンドが得られるし、ギターサウンドの醍醐味であるウォームな歪みやドライブ感といった真空管特有のサウンドを得るには、パワー・アンプ部にこそ真空管を搭載する必要がある。その結果が、AC30VR/AC15VRでとられた回路構成というわけだ。

VOX Valve Reactor回路は、モデリング・ギター・アンプのValvetronixシリーズやマルチ・エフェクターToneLabシリーズですでに搭載されていたもの。通常プリ・アンプに使用する12AX7をパワー・アンプとして動作させ、正真正銘の真空管サウンドを奏でることができる。このVOX独自のテクノロジーがつめこまれた回路により、小さく、どこにでも手に入るもっともポピュラーな真空管である12AX7だけを使って、オール真空管アンプと同様のレスポンス、弾き心地が得られるようになっているのだ。

ルックスは見てのとおりVOX AC30を継承。ダイヤモンド・グリル・クロス、チキン・ヘッド・ノブなど、VOXのトレードマークといえる外観的なデザインが継承されている。AC30VRにおいては、独特の効果を生み出す“TONE CUT”ノブまでも搭載している。

音作りにはノーマル、オーバードライブの2チャンネルを用意、切り替えが可能としている。ノーマルチャンネルは、VOX特有のきらびやかなクリーン・トーンを生み出す。純粋なクリーン・サウンドも作り込むことができるので、マルチ・エフェクターやストンプ・エフェクターとの相性も抜群だ。オーバードライブ・チャンネルは、ブルージーなビンテージ・スタイルとハードでアグレッシブなハイゲインの2タイプを用意。クリーン、クランチ、オーバードライブと網羅し、さまざまなジャンルに対応する。また、リバーブも内蔵しているので、より幅広い音作りが楽しめる。これら、チャンネルの切り替えやリバーブのON/OFFには、オプションのVFS2フット・スイッチが利用可能だ。

従来モデルとの比較では、スペックから見るとAC30VRの比較対象はAC30CC2となるだろう。両者の比較ではAC30VRのほうが、軽量(23kg対32kg)で価格も安い。AC15VRとAC15CC1との比較では、AC15VRが2チャンネル式なのに対してCC1が1チャンネル仕様だし、価格もAC15VRがかなり安くなっているなど今回のモデルのアドバンテージが目立つ。新モデルはより手軽に購入、使用でき1stアンプとしても適した製品といえるだろう。

<おもな仕様>
●AC30VR
出力:30W RMS
スピーカー:VX12 Celestion カスタム12 インチ・スピーカー(16Ω)× 2
入力端子:INPUT ジャック、FOOT SWITCH ジャック
出力端子:EXTERNAL SPEAKER OUTPUT ジャック
サイズ:702(W)×265(D)×556(H)mm
質量:23.0kg
オプション:VFSフット・スイッチ

●AC15VR
出力:15W RMS
スピーカー:VX12 Celestion カスタム12 インチ・スピーカー(8Ω)×1
入力端子:INPUT ジャック、FOOT SWITCH ジャック
出力端子:EXTERNAL SPEAKER OUTPUT ジャック
サイズ:602(W)×265(D)×456(H)mm
質量:16.4kg
オプション:VFS2フット・スイッチ

◆AC30VR
価格:57,750円
発売日:2009年11月中旬予定

◆AC15VR
価格:39,900円
発売日:2009年11月中旬予定

◆VOX AC30VR、AC15VR 製品詳細ページ
◆VOX

◆BARKS 楽器チャンネル
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