草食系の皮を被った要注意5人組、パッション・ピットがヤバイ

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10月7日に発売となるアルバム『!マナー』がじわじわと話題になりつつあるエレクトロ・インディ・ポップの新人パッション・ピット。いま世界一ハジけてる草食系男子との触れ込みだが、いやいやどうして、冴えまくったそのサウンドは、相当のプロテイン摂取が伺えるものだ。

メンバーのうち何人かはバークレー音楽大学出身、ひとりはニンジャ・チューン所属アーティストという、マサチューセッツ拠点のインテリジェントな5人組、パッション・ピット。デビュー・アルバム『MANNERS/邦題:!マナー』収録のポップ・チューンの数々は、オシャレなイメージを掻き立ててくれるものだが、メガネ2人+ヒゲ2人+ヒゲメガネひとりといういかにも冴えないオタッキー・ルックスとのギャップもまたステキと、話題のネタに。

Sleepyhead
Passion Pit - The Reeling
彼らが最初に注目を浴びるきっかけとなったのは、2008年秋にリリースした6曲入りEP『Chunk of Change』だ。収録曲は、中心人物であるマイケル・アンジェラコスが、バレンタインデーに当時気になっていたカノジョにプレゼントした曲の数々。ちょい寒のこういうエピソードを聞くと上級の草食っぷりを思わせるが、結果を見れば、羊の皮を被った策士なのか?と認識を改めたくもなる。案の定そのカノジョとは別れることになってしまうのだが、代わりに手にしたのがレーベルとの契約なのである。

EPからの特筆すべき楽曲は「Sleepyhead」。米iTunesにて発表1週間で15万以上ダウンロードされ、日本でもブロガーやクラバーを中心に2009年に入って一気に大ブレイク。2009年のアンセムと言いたいキラー・チューンっぷりだ。

デビュー早々に各方面で話題になっている彼らは、実はPerfume、MEG、アイラミツキといった日本のエレポップ・アイドル好きを公言している。世界各地で大絶賛の嵐を呼んでいるデビュー・アルバムの制作中にも、Perfume、capsuleといった中田ヤスタカ・サウンドを聴きまくっていた模様。

そんな流れから、見事、彼らの代表曲となりつつある人気急上昇中のキラー・チューン「The Reeling」が中田ヤスタカにリミックスされるという夢の展開が実現。その「The Reeling(Yasutaka Nakata[capsule]Remix)」は、すでにパッション・ピットとcapsuleの各マイスペースで公開中となっている。

日本のエレクトロ・シーンとの親和性も高い、草食系の皮を被った要注意5人組パッション・ピット。ちょっとチェックしておかないとやばいことになりそうな気配濃厚なのです。

◆パッション・ピット・オフィシャルサイト
◆パッション・ピット・マイスペース
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