HY、<HY Street Live 2009 ~10th Anniversary Webくわっちーさびら~>大特集

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HY <HY Street Live 2009 ~10th Anniversary Webくわっちーさびら~>

バンド結成10周年記念特別企画

INTERVIEW

――そして9月22日には地元・沖縄で記念のストリートライヴがあります。ここはどういう場所なんですか?

名嘉:北谷(ちゃたん)の美浜(みはま)にあるアメリカンヴィレッジというところで、観覧車やショッピングモールや映画館もあって、地元の人も観光客も両方楽しめるようなところです。

新里:名前の通り、全体の雰囲気がアメリカっぽいんですよ。

名嘉:コーヒーショップがあるんですけど、外国人が昼間っから日向ぼっこをしてコーヒーを飲んでるんですよ。そこだけ見てると本当に海外ですからね。そこで高校3年生の時から1日3回ずつとか、ストリートライヴをやってました。最初は30人くらいでしたね。誰も来ないと淋しいから友達を呼んだんですけど、2日目ぐらいから誰も来なくなって。

――冷たいですね(笑)。

名嘉:1回見たからいいやみたいな(笑)。そこまで行くバス賃とかもあって、お金もかかるし。だからそこからが勝負でしたね。誰もいない中で、どれだけ歩いている人の足を止めるかみたいな。1日3回は大変でしたね。あの当時は全部自分で楽器を運んでセッティングしてましたし。今はもう、会場に着いたらセッティングされてますからね。感謝です。

許田:ライヴ中に、犬が入ってきたことがあったよね。

名嘉:ステージがなくて地面でやっていたので、演奏中にキーボードとベースの間を犬がうろうろしてる(笑)。あと、英之(新里)がワイヤレスマイクで、ステージから離れて全然違うところで歌ってるんですよ。歩いてるお客さんのそばにくっついて(笑)。

新里:歌ってて素通りされると、痛いじゃないですか(笑)。なんとか聴いてもらうためにはどうすれば? と思って。いろんなところを歩き回って歌うと、ちらっと見てくれる時もあるんで、気づいてもらうためにやってました。そうやっているうちにだんだん人が集まってきて、自分たちが演奏している周りを囲むぐらいになって。2001年の9月22日に1stアルバム「Departure」を発売して、その日のストリートライヴに100枚ぐらい用意したんですけど、全部売れちゃって。それは嬉しかったですね。そのうち15枚くらいは、母が買ってましたけど(笑)。

――それから毎年必ず、9月22日にはここでストリートライヴを続けていますね。

名嘉:1年に1回はやりたいと思っていて。今でもできるということは、自分たちにとってはご褒美で、沖縄の風を感じながら、壁も何もないところで歌うというのは楽しいですね。

――では10周年を迎える今年の9月22日に向けて、それぞれの抱負をもらえますか。

許田:これからの10年に向けて、また新しいHYを見せていきたいと思います。

宮里:毎年やってるんですけども、今年は去年よりももっといいものにしたいし、新曲もやるので、ぜひ楽しみにしていてください。お互いに楽しみながらこの時間を過ごせたらいいと思います。

新里:ストリートライヴは自分たちの原点で、ここは自分たちが育った場所なので。自分たちにとっても記念のライヴなので、今まで以上にもっと元気にパワフルに、来てくれたお客さんを楽しませて、新しい曲を披露して、がっつり一つになれたらいいなと思います。

仲宗根:10年前と変わらぬ音楽に対しての気持ちと、10年たってやっと歌える歌もある・・・。それを沖縄という地で響かせてみたいです。

名嘉:これはストリートライヴなのか? っていうぐらい、毎回スピーカーがドデカくなっていってるんですよ(笑)。映画館が隣にあって、たぶん静かなラブシーンとかで僕たちの音が聴こえてくると思うんですけど、そのへんはごめんなさいということで(笑)。あと、今回のタイトルが「くわっちーさびら」っていうんですけど、これは沖縄方言で「召し上がれ」とか「いただきます」という意味があって。来てくれたお客さんに沖縄の風や、匂いや、感覚を味わってもらって、いい思い出を作ってもらいたいですね。あと、会場に来れない人のために生中継もあります。

――スカパー!でやるんですよね。

名嘉:テレビを通しても盛り上がってもらえるように、みんなで楽しくやりたいですね。

 
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