アップル、ギタリスト向け機能満載のLogic Studio新バージョン、MainStageは録音も可能に
アップルは「Logic Pro」と「MainStage」のメジャーアップグレードと、これらを含む200以上の新機能を備えた「Logic Studio」を発表した。「Logic Pro 9」では新たに仮想ギターアンプとコンパクトエフェクターを再現するプラグインを搭載。ライブ演奏用アプリケーション「MainStage 2」ではリアルタイムのループ録音、再生をステージ上で実現できるものとなっている。また映像制作用のマルチトラックオーディオツール「Soundtrack Pro 3」や多彩なフォーマットのエンコードに対応する「Compressor 3.5」も含まれている。発売は9月。
Logic Studioはアップルの音楽制作ソフトのパッケージで、Logic Proを中心に、ライブ演奏用アプリケーションの「MainStage」や映像制作向けのマルチトラックオーディオツール「Soundtrack」を収録する。
メジャーバージョンアップとなったLogic Proの新版Logic Pro 9の目玉は、Amp DesignerとPedalboardというギタリスト向けの2つのプラグインの搭載だ。従来のバージョンでは豊富なソフトウェアシンセサイザー、エフェクトを搭載してきたLogic Proだが、今回のバージョンからはキーボードプレイヤーだけでなく、ギタープレイヤーにも支持されるものになるはずだ。
Amp Designerは、伝説的な25種類のビンテージおよびモダンアンプヘッドを実物と同じコントロールで美しく緻密に再現し、それらと対になる25種類のスピーカーキャビネットにより、リアルな真空管アンプを通じてドライブされるギターの音色と雰囲気を再現する
これらのアンプとキャビネット、リバーブやEQなどを組み合わせて自分だけのカスタムキットが作れるほか、さらに3種類の異なるタイプから選んだマイクロフォンタイプを自由に配置して、最適なギターサウンドが得られる。
Pedalboardはいわゆるギター用コンパクトエフェクターをシミュレートするもの。オーバードライブ、ディストーション、ファズ、ディレイ、コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ、トレブルブースター、ワウなど30種類のさまざまなギター用コンパクトエフェクターとペダルが提供される。これらは当然自由に並べ替えが可能だ。
Flex Timeも魅力的な新機能だ。
Flex Timeを使えば、ボーカルや楽器など、録音したオーディオのタイミングやテンポを操作し、演奏内容をタイトに仕上げることが可能になる。面倒なオーディオの分割や編集作業は不要。オーディオ波形中の個々のビートをマウスクリックだけで簡単に動かすことができるのだ。また、Audio Quantizeでは、メニュー選択だけで音符やビートをグリッドに沿って並べ、演奏全体のタイミングを修正・調節することが可能だ。さらにVarispeedでは、全体のテンポを上げたり下げたりすることができる。演奏が難しいパートを録音する際にテンポを下げて録音し、再生時に元に戻せば、超絶技巧フレーズの録音もなんなくこなせるというわけだ。もちろん、リミックスなどにも有効な機能になるだろう。これらの編集はリアルタイムかつ非破壊的に実行されるので、気に入らなければすぐにもとの状態に戻すことが可能なのも便利な点だ。
ライブ演奏用アプリケーションの「MainStage 2」は、Logic Studioが備える楽器とエフェクトをすべて利用可能。Macを究極のライブ演奏用ツールとしてセットアップすることができる。新たに加えられたプレイバックプラグインで事前に録音したドラムス、サウンドエフェクト、その他の伴奏をライブ演奏中にトリガー再生すれば、Macがバックバンドに早変わりする。さらに、ループバックプラグインでは自分の演奏を録音して重ね、それに合わせて演奏することができる。ソロミュージシャンがバッキングを演奏してから、その上にリードを重ねて演奏するといったことが可能になるのだ。他社の音楽関連ソフトでは例を見ないユニークな機能といえるだろう。
Soundtrack 3では、クリップのボーカル音声から抽出したボリューム情報を他の音声に影響を与えずに別の部分に適用するといった機能や、紙のこすれる音、デスクを叩く音など特定の周波数の音量だけを、人物の会話に影響を与えずに微調整といった機能が追加されている。また、新機能のタイムストレッチでは、Appleの設計による3種類のアルゴリズムおよび他社製プラグインで提供されるアルゴリズムを用いて、驚くような精度でオーディオの伸長と圧縮を可能にしている。
このほか、40 種類以上のソフトウェアインストゥルメントプラグイン、80 種類以上のエフェクトプラグイン、WaveBurner 1.6、Compressor 3.5、Impulse Response Utility、Apple Loop Utility、QuickTime 7 Pro および必要なコンテンツを収録したDVDを同梱。さらに、Jam Pack コレクション、サウンドエフェクト、サラウンドミュージックベッド、EXS24 サンプラーインストゥルメント、インパルス応答ファイルを収録した6枚のコンテンツDVDも同梱される。
これだけの機能を備えたLogic Studioだが、価格は54,800円という驚きの低価格になっている。また、旧バージョンのLogic StudioおよびLogic Proユーザーは、アップグレード価格21,800円で新バージョンにアップグレード可能なのもうれしい。また、Studioから一部のプラグインや機能を削減した、GarageBandユーザー向けの低価格なバージョン「Logic Express 9」は21,800円で提供される(バージョンアップは10,800円)。
なお、いずれのバージョンも「Intelプロセッサを搭載したMac」がシステム条件として挙げられている。
<Logic Studioシステム条件>
・Intel プロセッサを搭載した Mac
・1 GB の RAM (2 GB 以上を推奨)
・1280 × 800 以上のディスプレイ
・Mac OS X v10.5.7以降
・QuickTime 7.6以降
・DVD ドライブ (アプリケーションのインストールに必要)
◆Logic Studio
価格:54,800円
発売時期:9月
◆アップル
Logic Studioはアップルの音楽制作ソフトのパッケージで、Logic Proを中心に、ライブ演奏用アプリケーションの「MainStage」や映像制作向けのマルチトラックオーディオツール「Soundtrack」を収録する。
メジャーバージョンアップとなったLogic Proの新版Logic Pro 9の目玉は、Amp DesignerとPedalboardというギタリスト向けの2つのプラグインの搭載だ。従来のバージョンでは豊富なソフトウェアシンセサイザー、エフェクトを搭載してきたLogic Proだが、今回のバージョンからはキーボードプレイヤーだけでなく、ギタープレイヤーにも支持されるものになるはずだ。
Amp Designerは、伝説的な25種類のビンテージおよびモダンアンプヘッドを実物と同じコントロールで美しく緻密に再現し、それらと対になる25種類のスピーカーキャビネットにより、リアルな真空管アンプを通じてドライブされるギターの音色と雰囲気を再現する
これらのアンプとキャビネット、リバーブやEQなどを組み合わせて自分だけのカスタムキットが作れるほか、さらに3種類の異なるタイプから選んだマイクロフォンタイプを自由に配置して、最適なギターサウンドが得られる。
Pedalboardはいわゆるギター用コンパクトエフェクターをシミュレートするもの。オーバードライブ、ディストーション、ファズ、ディレイ、コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ、トレブルブースター、ワウなど30種類のさまざまなギター用コンパクトエフェクターとペダルが提供される。これらは当然自由に並べ替えが可能だ。
Flex Timeも魅力的な新機能だ。
Flex Timeを使えば、ボーカルや楽器など、録音したオーディオのタイミングやテンポを操作し、演奏内容をタイトに仕上げることが可能になる。面倒なオーディオの分割や編集作業は不要。オーディオ波形中の個々のビートをマウスクリックだけで簡単に動かすことができるのだ。また、Audio Quantizeでは、メニュー選択だけで音符やビートをグリッドに沿って並べ、演奏全体のタイミングを修正・調節することが可能だ。さらにVarispeedでは、全体のテンポを上げたり下げたりすることができる。演奏が難しいパートを録音する際にテンポを下げて録音し、再生時に元に戻せば、超絶技巧フレーズの録音もなんなくこなせるというわけだ。もちろん、リミックスなどにも有効な機能になるだろう。これらの編集はリアルタイムかつ非破壊的に実行されるので、気に入らなければすぐにもとの状態に戻すことが可能なのも便利な点だ。
ライブ演奏用アプリケーションの「MainStage 2」は、Logic Studioが備える楽器とエフェクトをすべて利用可能。Macを究極のライブ演奏用ツールとしてセットアップすることができる。新たに加えられたプレイバックプラグインで事前に録音したドラムス、サウンドエフェクト、その他の伴奏をライブ演奏中にトリガー再生すれば、Macがバックバンドに早変わりする。さらに、ループバックプラグインでは自分の演奏を録音して重ね、それに合わせて演奏することができる。ソロミュージシャンがバッキングを演奏してから、その上にリードを重ねて演奏するといったことが可能になるのだ。他社の音楽関連ソフトでは例を見ないユニークな機能といえるだろう。
Soundtrack 3では、クリップのボーカル音声から抽出したボリューム情報を他の音声に影響を与えずに別の部分に適用するといった機能や、紙のこすれる音、デスクを叩く音など特定の周波数の音量だけを、人物の会話に影響を与えずに微調整といった機能が追加されている。また、新機能のタイムストレッチでは、Appleの設計による3種類のアルゴリズムおよび他社製プラグインで提供されるアルゴリズムを用いて、驚くような精度でオーディオの伸長と圧縮を可能にしている。
このほか、40 種類以上のソフトウェアインストゥルメントプラグイン、80 種類以上のエフェクトプラグイン、WaveBurner 1.6、Compressor 3.5、Impulse Response Utility、Apple Loop Utility、QuickTime 7 Pro および必要なコンテンツを収録したDVDを同梱。さらに、Jam Pack コレクション、サウンドエフェクト、サラウンドミュージックベッド、EXS24 サンプラーインストゥルメント、インパルス応答ファイルを収録した6枚のコンテンツDVDも同梱される。
これだけの機能を備えたLogic Studioだが、価格は54,800円という驚きの低価格になっている。また、旧バージョンのLogic StudioおよびLogic Proユーザーは、アップグレード価格21,800円で新バージョンにアップグレード可能なのもうれしい。また、Studioから一部のプラグインや機能を削減した、GarageBandユーザー向けの低価格なバージョン「Logic Express 9」は21,800円で提供される(バージョンアップは10,800円)。
なお、いずれのバージョンも「Intelプロセッサを搭載したMac」がシステム条件として挙げられている。
<Logic Studioシステム条件>
・Intel プロセッサを搭載した Mac
・1 GB の RAM (2 GB 以上を推奨)
・1280 × 800 以上のディスプレイ
・Mac OS X v10.5.7以降
・QuickTime 7.6以降
・DVD ドライブ (アプリケーションのインストールに必要)
◆Logic Studio
価格:54,800円
発売時期:9月
◆アップル
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