alan、はるな愛、鍵山由佳ほか、次代を担う新人の競演<PIA Debut Review>

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1992年にスタートして以来、18年もの長きにわたり回を重ねてきた歴史あるイベント、<PIA Debut Review>の143回公演が、渋谷のO-EASTにて行なわれた。

新人アーティストが多く出演するこのイベント。今回はエイベックスの第4制作部とのコラボレーションで、同社所属の新人がステージを彩った。

◆<PIA Debut Review>ライヴの画像

トップで登場したのは、4人組バンドのジルバ。浅井健一やTHE MODSらと並び、映画『クローズZERO II』に楽曲提供をするなど、早くも彼らのサウンドに対する評価は高い。一方で、メディアにはヴィジィアルを露出しないという徹底ぶり。つまり、ライヴに足を運んだファンだけが、“彼らの実体”を目にすることができるのだ(そういった意味では今回掲載した画像も貴重だ)。ライヴでは「号外デモクラシー」「LAST BUS」で新人を感じさせない骨太なロックサウンドとともに、ステージ上で激しくシャウト。イベントで司会を務めていたはるな愛も“ドラムが子宮に響くわー”と怪しい表現で絶賛していた。

次に登場したのは、日本テレビ系『歌スタ!!』から誕生した癒しのヴォーカリスト成田圭。児童養護施設で親と暮らすことができなくなった子供たちの世話をしながら、彼らへ歌を届けるためにプロデビューを果たした彼女は、その『歌スタ!!』で披露し、デビューのきっかけを掴んだDREAMS COME TRUEの「大阪LOVER」と、デビュー曲「Blind bird」を歌いあげた。また今後は全国の子供達に「Blind bird」を届けたいという、元保育士らしい夢を語った。

歪んだギターと地を這うような低音、ロングヘアーを振り乱しながらステージを深紅に染めたのは、鍵山由佳。その容姿とボディーラインから“セクシー”“グラマラス”と形容される彼女だが、ライヴハウスのステージでは、これに“ワイルド”さがプラスされる。“音がすごく良くてテンション上がってます”とMCで語った彼女は、デビュー曲であり、釈由美子主演のドラマ『LOVE GAME』の主題歌「Love Player」と、CDで初めて彼女のことを知ったという多くの鍵山ファンにとっては初披露となる「ROSE」をパフォーマンス。はるなと同じく司会進行を務めていた古坂大魔王も“エロい!”と賞賛したパフォーマンスを終えると、安堵感からか笑みもこぼれた。

オーストラリアではTVCMソングとして起用。さらにカナダなどでもライヴを行なうなど、日本より世界で一足早く注目を集めているポップバンドMinxZoneのパフォーマンスに続いて登場したのが、O-EASTに集まったオーディエンスを、そして今回のイベントをワンマンライヴのように変えてしまったJURIAN BEAT CRISIS。現在15歳、現役高校1年生・川上ジュリアのソロプロジェクトが登場すると、会場のあちらこちらから“ジュリア!”と声援が飛ぶ。アグレッシブ、というよりも元気いっぱいにジュリアは9月配信限定のデビュー曲「Go! Let's Go!」と「ハリケーン☆ラブ」をパフォーマンス。オーディエンスの中に知っている顔を見つけたのか、笑顔を見せながら楽しそうに歌っていたのが印象的だ。また、彼女のユニットのため、ヴォーカルの川上ジュリアに注目が集まりがちだが、彼女の脇を固めるサポートメンバーも、実はそれぞれタイプの異なったイケメンぞろい。中でもドラマーは、東方神起のジェジュンのような甘く中性的なマスク。サポートメンバーにもファンがつきそうな、そんなJURIAN BEAT CRISISだった。

7月29日に世界初のmicroSDカードでデビューをはたすTHE REBOOTは、KITEがヨーロッパ遠征のために不在だったが、3人のダンサーとギターヴォーカル、そしてキーボードという構成で華麗なステージングを披露。激しいダンスパフォーマンスで会場からは黄色い声援が飛ぶなど、さすが世界屈指のダンサーのドリームチームを有するグループと言わんばかりのショウでオーディエンスを魅了。また、トークでもグループとしてのキャラクターを存分に発揮し、キーボードのDAIGOの独特な衣装について“パイレーツ・オブ・ダイゴヤン”と言い表し、会場を爆笑させた。

本イベントの司会をしていたはるな愛もまたステージに。「I・U・YO・NE~」でデビューしている彼女は、8月5日にニューシングル「夏凸凹♥(ナツデコボコラブ)」をリリース。上記2曲を立て続けに披露し、MCでは“ケンジ”に戻って“ありがとー”と低い声で挨拶するなど、笑いの絶えないステージとなった。なお、新曲「夏凸凹♥」の注目はミュージックビデオ。沖縄で撮影されたこの映像では、はるな愛が自ら指名したイケメン外国人モデルとのデートの様子が映し込まれている。さらに最後にはキスシーンも!? と、ステージで語っていたので、気になる人はぜひミュージックビデオも注目だ。

さて、最後にアンコールゲストとして登場したのは、alan。2008年から2009年にかけて、映画『レッドクリフ』の主題歌で注目を受け、そしてその実力が世間に広く浸透した彼女。この日のライヴでは、アコースティックギターとピアノというシンプルな構成をバックに、「久遠の河」「群青の谷」、そして「懐かしい未来 ~longing future ~」をパフォーマンスした。またMCでは、“今日出演してくれた新人さんたちをよろしくお願いします”と、オーディエンスに対して先輩としての顔を見せつつ、“でもalanもよろしくね”と、いつものキュートなトークを展開。会場の女の子から飛んだ“超カワイイ!”という声援に“恥ずかしい”と、照れた表情を見せ、最後には投げキッスでステージを終えた。

というわけで、多くの期待の新人が登場した今回のイベント。次代の日本の音楽シーンを担うビッグアーティストの誕生はいつか?今回紹介した新人たちの名前、ぜひ覚えていていただきたい。

◆エイベックス ネットワーク
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