UNDER THE COUNTER、バイト生活も“まんざらじゃない”

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7月29日にニュー・シングル「ハロー ワーク」をリリースする“崖っぷちバンド”UNDER THE COUNTER(アンダー ザ カウンター)が、6月27日に下北沢CLUB Queにて約2年振りとなるワンマンライヴを行なった。

なぜ彼らが“崖っぷち”なのかというと、UNDER THE COUNTERは2005年にメジャー・デビューしたもののなかなか芽が出ず、2007年末に一度、それまで所属していたレコード会社から契約を打ち切りに。その後、「これまでお世話になった人たちにお礼を言わねば」という想いから作った楽曲「出せない手紙」を着うた(R)で配信したところ、今度はこの曲が口コミで広がり、なんと2008年にユニバーサルミュージックとの契約・再デビューが決定…したものの、実はメンバーはまだまだバイト生活の日々を送っている。…というのが現状なのだ。

そんな彼らは、久々のワンマンということもあって、シングル曲を中心としたフルラインナップのセットリストでライヴに挑んだ。新旧織り交ぜた楽曲の中でも、ひときわ耳を惹いた楽曲は、やはり新曲「ハロー ワーク」だ。実はこの曲はメンバーの関谷謙太郎(Vo&Gt)のバイト生活から生まれた等身大の楽曲で、思い通りにいかない事がある日常も“まんざらじゃない”と歌っている。

この“まんざらじゃない”というフレーズが、ガツガツしていない今の若者らしさを感じさせるのと、強気なメッセージソングではないところが、不況真っ只中だからこそ生まれた新しいタイプの励ましソングとして、コンビニの店員をはじめ販売系の店員を中心に共感を呼んでいるという。

ちなみに、会場にいたファンに新曲「ハロー ワーク」について感想を訊いてみたところ、「冒頭の歌詞でおつりを渡すシーンが、自分の日常と重なって励まされています」(ショップ店員)、「今、就職活動中で、終わりが見えない不安を抱えてとても悩んでいたんですが、毎日同じことの繰り返しで忘れてしまいそうになるけど、当たり前の毎日って美しいんだ、ということを気付かされました」(大学4年生)、「<僕らはみな、生きている>という歌詞で“何気ない日常って凄いことなんだな”と思い出せたんです」(販売員)、「歌詞の<平凡は奇跡的な明日へのドア>で“そうだ、目の前にあることを頑張ろう”と思いました」(高校3年生)と、それぞれ様々な思いが駆け巡っているようだ。

受験、就活、婚活などで悩みの多いこの時代、いいことばかりではない今日が、明日へのドアに繋がるのだと、今、まさにバイト生活を送っている彼らだからこそ、そこに説得力がある。押し付けがましくない、なんとなく前向きになれるサラッとした応援ソングもいいものだ。

8月26日にはニュー・アルバム『DON'T LOOK BACK』をリリースする。

シングル「ハローワーク」
UPCH-5603 ¥1,000(tax in)
2009年7月29日発売

◆ UNDER THE COUNTERオフィシャルサイト
◆ UNDER THE COUNTERユニバーサルミュージック公式ページ
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