ディック・エル・デマシアドが放つ、キテレツなサウンド“デジタル・クンビア”が日本上陸

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前代未聞の発想で生みだされたそのキテレツなサウンドに、日本の音楽業界でも中毒者が続出しているディック・エル・デマシアド。そんな彼の日本企画ベスト盤『クンビア・ルナティカ/エクスペリメンターレ』が7月1日にリリースされるとともに、そのリリースを記念して、まさかの初来日が決定してしまった。

ディック・エル・デマシアドを知っている人はまだまだ一握りのことだろう。彼は、造形美術と映画を学び、映像作家・テレビ番組制作者として名を成しながら、パフォーマンス/メディアアート集団を設立、自ら音楽制作も開始、ざまざまなイベントをも行ないながら、アート活動をこなす奇才である。

そんな彼が発する音楽がデジタル・クンビア。クンビアとは、コロンビアの民族音楽から派生したラテン音楽だが、一般的な複雑なリズムに乗ったラテン音楽とは対照的に、牧歌的でもっさりした2ビートのイナタさが身上な音楽だ。デジタル・クンビアとは2008年設立のアルゼンチンのクラブ・レーベルZZKが作り出した言葉で、クラブ・ミュージックからクンビアにアプローチしたサウンドはここ日本でも急激に注目を集めているところ。そういえば、一時期熱烈なブームを巻き起こしたレゲトンも、クンビアもヒップホップの融合から生まれたものなのだとか。

ディック・エル・デマシアドはZZKに先立つこと約8年、2000年ごろから電子クンビアに取り組んでおり、アルゼンチンでは“デジタル・クンビアのゴッドファーザー”として知られている存在。ZZKも“クンビア・キング”と敬意を表している。

一度ハマるとクセになる中毒性を放つデジタル・クンビアに骨抜きにされたアーティストも少なくないが、そんな連中が、ディック・エル・デマシアドの来日公演に華を添える予定だ。パリで共演経験のある岸野雄一(スペースポンチ)や『クンビア・ルナティカ/エクスペリメンターレ』でリミックス曲を提供したオオルタイチ(ウリチパン郡)など、共演メンツもディック・エル・デマシアドに負けず劣らずの奇才ぞろい。何が飛び出すかわからないミラクル・ツアー、どんなパフォーマンスになるのか、全く想像がつかない。

<ディック・エル・デマシアド日本ツアー>
2009年7月20日(月・祝)
@大阪Sound Channel tel:06-6212-5552
Oepn 18:00
Adv. \2,500 Door \3,000
w/ Oorutaichi/neco眠る/真保☆タイディスコ/DJ LARD etc…

2009年7月23日(木)
東京@西麻布SuperDeluxe tel:03-5412-0515
Open 18:30 Start 19:00
Adv. \3,800 Door \4,300 (ドリンク別) utakata recordsウェブ限定(web booking) \3,500 (ドリンク別。7月16日18時まで。Drink excl. Till 6PM Jul. 16)
w/ スペースポンチ (岸野雄一, 常盤響, Mint Lee, 松前公高)/Oorutaichi/DJ loco2kit/Motallica + yudayajazz (opening act)
◆ディック・エル・デマシアド・日本ツアーウェブサイト
◆ディック・エル・デマシアド・マイスペース
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