スタジアム級の爆発的な歓声、ジ・エアボーン・トクシック・イベントの魅力
LA出身の新人バンド、ジ・エアボーン・トクシック・イベント(TATE)が5月8日、ロンドンのKoKoでパフォーマンスを行なった。
元新聞記者のマイケル・ジョレット(Vo&G)、カリフォルニア芸術大学でジャズのダブル・ベースの学位を修得したノア・ハーモン(B)、スティヴン・チェン(G)、ダレン・テイラー(Dr)、そして紅一点のアナ・バルブルック(Key&Viola)の5人からなるTATEは、2008年“米インディー・ロック・シーンで最も注目を浴びたバンド”との呼び名も高い。
◆ジ・エアボーン・トクシック・イベント・アーティスト写真
TATEの最大の魅力はそのライヴ・パフォーマンスにあるといっても過言ではないだろう。ライヴを重ねることで着実に、というより急激にファンを増やしてきた彼ら。それは本国アメリカだけでなくUKでも同じ。2008年秋、<30 Shows in 30 Days/30日間で30公演>UKツアーを行ない確固たるファンの土台を築いた。
そして、さらにパワーアップして戻ってきた今公演。そのパフォーマンスは噂にたぐわない素晴らしいものだった。荒削りでかきむしるようなギター・サウンドでスタートしたショウは最初から最後までそのエネルギッシュなテンションを失わず、インディ・ロック・ギター・バンドに期待される理想的なパフォーマンスそのものだった。
彼らのサウンドはアート・ロック、ポスト・グランジなどとも称されるが、小細工がなく決して行き過ぎることのないキャッチーなメロディー、情熱的なヴォーカル、激しいギターなどさまざまな魅力がある。アルバムもいいが、ライヴではスピード感を増し、かつエネルギッシュにプレイされ、彼らの持ち味がさらに引き出されていた。
エアボーン・トクシック・イベントというバンド名は、ポストモダン文学の代表作家ドン・デリーロの小説『White Noise』の主人公が、化学物質の爆発に巻き込まれ生死の危機に直面するところから引用されたといわれる。KoKoは2,000人クラスのキャパシティだが、「SOMETIME AROUND MIDNIGHT」ではスタジアム級のまさに爆発的な歓声が上がった。
また、サウンドだけでなくフロントに立つメンバー3人(Vo、G、B)の動きも小気味良く、スタイリッシュ。間奏ではそれぞれがステージ全体を激しく好き勝手に動き回りつつも、ヴォーカルのパートになると息もピッタリ、同時にフロントにつく姿は実にカッコよく、見る者をさらに盛り上げた。
TATEはセルフ・タイトルがついたデビュー・アルバム『Airborne Toxic Event』の日本盤(ボーナス・トラック2曲収録)が7月1日リリース。そして<FUJI ROCK FESTIVAL '09>で来日する。お見逃しなく。
この夜のセットリストは以下の通り。
「THIS IS NOWHERE」
「PAPILLON」
「GASOLINE」
「HAPPINESS IS OVERRATED」
「ECHO PARK」
「SOMETHING NEW」
「THIS LOSING」
「SOMETIME AROUND MIDNIGHT」
「GOODBYE HORSES」
「WISHING WELL」
「INNOCENCE」
「DOES IT MEAN YOU'RE MOVING ON」
「THE GIRLS IN THEIR SUMMER DRESSES」
「MISSY」
Ako Suzuki, London
元新聞記者のマイケル・ジョレット(Vo&G)、カリフォルニア芸術大学でジャズのダブル・ベースの学位を修得したノア・ハーモン(B)、スティヴン・チェン(G)、ダレン・テイラー(Dr)、そして紅一点のアナ・バルブルック(Key&Viola)の5人からなるTATEは、2008年“米インディー・ロック・シーンで最も注目を浴びたバンド”との呼び名も高い。
◆ジ・エアボーン・トクシック・イベント・アーティスト写真
TATEの最大の魅力はそのライヴ・パフォーマンスにあるといっても過言ではないだろう。ライヴを重ねることで着実に、というより急激にファンを増やしてきた彼ら。それは本国アメリカだけでなくUKでも同じ。2008年秋、<30 Shows in 30 Days/30日間で30公演>UKツアーを行ない確固たるファンの土台を築いた。
そして、さらにパワーアップして戻ってきた今公演。そのパフォーマンスは噂にたぐわない素晴らしいものだった。荒削りでかきむしるようなギター・サウンドでスタートしたショウは最初から最後までそのエネルギッシュなテンションを失わず、インディ・ロック・ギター・バンドに期待される理想的なパフォーマンスそのものだった。
彼らのサウンドはアート・ロック、ポスト・グランジなどとも称されるが、小細工がなく決して行き過ぎることのないキャッチーなメロディー、情熱的なヴォーカル、激しいギターなどさまざまな魅力がある。アルバムもいいが、ライヴではスピード感を増し、かつエネルギッシュにプレイされ、彼らの持ち味がさらに引き出されていた。
エアボーン・トクシック・イベントというバンド名は、ポストモダン文学の代表作家ドン・デリーロの小説『White Noise』の主人公が、化学物質の爆発に巻き込まれ生死の危機に直面するところから引用されたといわれる。KoKoは2,000人クラスのキャパシティだが、「SOMETIME AROUND MIDNIGHT」ではスタジアム級のまさに爆発的な歓声が上がった。
また、サウンドだけでなくフロントに立つメンバー3人(Vo、G、B)の動きも小気味良く、スタイリッシュ。間奏ではそれぞれがステージ全体を激しく好き勝手に動き回りつつも、ヴォーカルのパートになると息もピッタリ、同時にフロントにつく姿は実にカッコよく、見る者をさらに盛り上げた。
TATEはセルフ・タイトルがついたデビュー・アルバム『Airborne Toxic Event』の日本盤(ボーナス・トラック2曲収録)が7月1日リリース。そして<FUJI ROCK FESTIVAL '09>で来日する。お見逃しなく。
この夜のセットリストは以下の通り。
「THIS IS NOWHERE」
「PAPILLON」
「GASOLINE」
「HAPPINESS IS OVERRATED」
「ECHO PARK」
「SOMETHING NEW」
「THIS LOSING」
「SOMETIME AROUND MIDNIGHT」
「GOODBYE HORSES」
「WISHING WELL」
「INNOCENCE」
「DOES IT MEAN YOU'RE MOVING ON」
「THE GIRLS IN THEIR SUMMER DRESSES」
「MISSY」
Ako Suzuki, London