カウントダウン・ライヴからNEXT LEVELツアー、グッズにケータイも! 浜崎あゆみ大特集

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[BARKS FEATURE]『ayumi hamasaki PREMIUM COUNTDOWN LIVE 2008-2009 A』リリース特集

浜崎あゆみのライヴは“ライヴ”ではない── 夢だ

浜崎あゆみ<PREMIUM COUNTDOWN LIVE 2008-2009 A>が、ついにDVD『ayumi hamasaki PREMIUM COUNTDOWN LIVE 2008-2009 A』として映像作品化された。

年越しライヴとしてもはや恒例となっている浜崎あゆみのカウントダウン・ライヴ。2008年がデビュー10周年イヤーだったこともあり、その締めくくりとしての2008年末は、<PREMIUM COUNTDOWN LIVE>と銘打って、これまでにないボリューム(3時間半)で開催された。ライヴでは、当時の最新シングル「Days / GREEN」(2008年12月17日リリース)はもちろん、「UNITE!」や「Trauma」「Boys & Girls」といった定番曲、カウントダウン・ライヴ直前まで行なわれていたツアー<ASIA TOUR 2008 ~10th Anniversary~>でもパフォーマンスされた前シングル「Mirrorcle World」(2008年4月8日リリース)や「SURREAL~evolution~SURREAL」のメドレー、1stアルバム『A Song for ××』(1999年1月1日リリース)に収録されている「POWDER SNOW」「SIGNAL」「Hana」といった懐かしい楽曲などを次々披露。さらに、ファンの間で絶大な人気を誇る「SCAR」(アルバム『Duty』収録)や、これまでライヴでは披露されたことのなかった「Will」「HOPE or PAIN」「In The Corner」、そして「For My Dear...」(4thシングルでありながら、この曲もまたライヴで披露されていない)といった、まさにファンの声に応えるような選曲、加えて彼女が司会を務めていた伝説の音楽番組『ayu ready』のエンディングテーマだった「+」までもが飛び出すなど、楽曲構成だけをみても、TeamAyuのメンバーや熱烈なayuファンから、ayuの作品を何曲かは持っているという人、なんとなくayuに興味があるという人まで、すべての人に浜崎あゆみの魅力を伝えることができる、まさしく10th Anniversaryにふさわしい内容だったといえるだろう。

国内アーティストの中でも、間違いなく最大級のスケールと屈指のパフォーマンスを見せてくれるアーティストのひとり、浜崎あゆみ。ライヴに足を運んだことのあるファンならご存知のことと思うが、まだ彼女のライヴに足を運んだことがないという人は、彼女のライヴDVDを観ると、なぜに浜崎あゆみに人々が熱狂するかがわかるはずだ。

浜崎あゆみのライヴは、いわゆる“ライヴ”ではない。

彼女のライヴでは、毎回、我々の想像を超えるような趣向が多数凝らされ、ファンの期待を大幅に上回るステージングが展開される。浜崎あゆみとダンサー、キャスト、バンドメンバー、スタッフ、そしてオーディエンスとで作り上げられた空間は、ライヴというよりも、たとえるなら一夜の夢。夢物語だ。

日常という現実から切り離された時間と空間の中で、我々は、浜崎あゆみのステージに幻想を見る。喜び、怒り、悲しみ、情熱、歓喜、絶望、希望、そして涙。彼女の歌の世界から生まれたさまざまな情景が、朝が来るまでに見る夢のように次々に目の前に映し出されては消えていく。楽曲の世界観を音ではなく、形而下まで引き降ろし、視覚化し、これまで耳だけで聴いていた曲の世界を目の前で追体験させてくれる。それが日本のミュージックシーンでトップクオリティーを誇る浜崎あゆみというアーティストの“ライヴ”であり、ファンの間で“ミュージカルみたい”とも表現される所以なのだ。

これは<PREMIUM COUNTDOWN LIVE 2008-2009 A>にも当てはまる。新年を意識した獅子舞のパフォーマンスの中、深紅(もしくは平安時代において高貴な色とされた韓紅花)と墨染の振袖姿で浜崎あゆみが姿を現わしてライヴはスタート。オリエンタルな楽曲では、花びらが舞い散り、新春を祝う龍が空間を泳ぐ。音の壁に圧倒されるロックチューンでは、ひたすらタフに。歌に込めた感情がオーディエンスにストレートにぶつけられる。そうかと思えば、とっておきの笑顔でキュートにコミカルに恋心を表現したり、さらにダンサーとの息の合ったパフォーマンスでは、勇ましく、怪しく、華やかに、セクシーに、クールに。曲ごとに周りの空気すら変えながら、曲を通して実にさまざまなドラマを鮮明なヴィジョンとして映し出し、魅了、そして感動させてくれる。

究極ともいえるライヴ・エンターテインメント

一方、浜崎あゆみのライヴは、オーディエンス参加型のライヴでもある。ライヴ前半が一夜の夢だとすると、後半に向かうにしたがって、明け方近くに夢が覚めていくように、目の前の情景がリアルなものとして現われる。浜崎あゆみがオーディエンスと一緒に歌い、踊り、笑い、そして語りかけてくる。これでもかというほどにファン参加型のステージが展開され、やっと、目の前に浜崎あゆみがいるという状態を現実だと認識する。魅せられるライヴと参加できるライヴ。浜崎あゆみのライヴは、この2つを極限まで堪能できる。

浜崎あゆみのライヴには、妥協がない。2008年3月にリリースされたDVD『ayumi hamasaki ASIA TOUR 2007 A ~Tour of Secret~LIVE+DOCUMENTARY』では、ツアーの企画段階から浜崎あゆみに密着し、いかにしてライヴが作られているかに迫っていた。そこに映し出されていたのは、ファンの描く“浜崎あゆみ”というイメージを100%、いやファンのイメージを上回る120%の浜崎あゆみを見せるために、ストイックなまでに自分を追い詰める彼女の姿と、周りのスタッフに対しても究極のパフォーマンスを求める様子。全幅の信頼を寄せているがゆえに、ライヴクオリティーを引き上げるため、時に涙を隠して非情な決断を下さなければならない瞬間など、ファンですら知ることのなかった浜崎あゆみの姿には衝撃を受ける。浜崎あゆみは、ファンが描く“浜崎あゆみ”を実現させるために一切妥協しない。ストイックなまでにこだわり抜いたライヴ。今回の『ayumi hamasaki PREMIUM COUNTDOWN LIVE 2008-2009 A』にもそんな究極ともいえるエンターテインメントが収録されている。

10周年に込めた想い、そしてファンとの絆

ちなみに2009年へのカウントダウンの瞬間は、過去のライヴの多くでアンコール最後の曲として歌われてきた「Who...」で迎える。つまり浜崎あゆみは、デビュー10周年を締めくくる2008年最後の1曲としてこの曲を選択し、この曲に、浜崎あゆみ10年の感謝を込めた。

<これからもずっとこの歌声が / あなたに届きますようにと>(浜崎あゆみ 「Who...」より)

さらに<PREMIUM COUNTDOWN LIVE 2008-2009 A>のラストを飾ったのは、ライヴの新定番ラストナンバーとなりつつある「MY ALL」。ここにもまた、涙を浮かべながら熱唱する浜崎あゆみの想いが見て取れることだろう。

<あなたに夢を見せたい / 終わらなくて消えなくて /
そんな夢を見て欲しい / それが僕の願いです>
(浜崎あゆみ 「MY ALL」より)

映像を観ていて気づくこと。それは、ファンが浜崎あゆみを愛するように、いや、もしかしたらそれ以上に、浜崎あゆみはファンのことを愛しているということ。特典映像であるオフショット・ムービーにもそんなことを思わせる瞬間が映されている。チケットが取れずに外で音漏れを聴くことしかできないファンを少しでも減らすため、浜崎あゆみが自らがステージセットについてスタッフを説得するシーン。常に誰よりもファンのことを大切に想っているのは、ほかでもない浜崎あゆみであり、そんなファンのために、彼女は最高のステージを見せ続ける(しかも今回のカウントダウンライヴの直前、彼女は右手に怪我を負い、緊急手術を受けていたのにも関わらず!)。そして彼女がこだわり抜いた作品に共感し、愛し、浜崎あゆみと、彼女ともに歩むことができた時代に感謝するファン。浜崎あゆみの10年は、そんなファンとの愛によって築かれ、そして支え合ってきた10年だったに違いない。このライヴDVDは、ファンと浜崎あゆみとの絆を確認できる1枚でもある。

そして、デビュー11年目を迎えた浜崎あゆみは、アリーナツアー<ayumi hamasaki ARENA TOUR 2009 A ~NEXT LEVEL~>を進行中。多くの人に夢を見せるため、今もなお走り続けている。

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