凛として時雨、アグレッシヴに美しく進化を続け豊穣を感じさせる最新アルバム『just A moment』リリース大特集

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[BARKS FEATURE] 凛として時雨

瞬時に切り替わる曲展開と男女ツインヴォーカルで唯一無二のサウンドを提示

1年9ヶ月ぶり待望の3rdアルバム『just A moment』リリース大特集

INTERVIEW-02

――1曲目「ハカイヨノユメ」は、凛として時雨以外の何物でもない、様々な要素がぶつかり合ってどんどん場面が変わってゆく、ヘヴィでメロディアスなナンバーだと思います。

TK:この曲に関しては、僕もいまだにつかめてないところがあるんです(笑)。ライヴでもやっていたんですけど、そのバージョンを基にアレンジを加えていった感じです。スポットごとに曲を見ていったんですよ。たとえばAメロだったりBメロだったり…聴いてる人からすればどこがAメロかわかんないと思うんですけど(笑)。

――どんなふうに聴いてくれるのがうれしいですか。たとえばヘッドホンで音の隅々まできっちり聴いてほしいとか。

TK:いや、それは本当に何でもいいです。ジャンルもどう思われてもいいというか。パッケージするところまでにすべてを集中させるんで、そこで自分としてはやりきるというか、その先はどうとらえてもらっても構わないです。

――ものすごい張り詰めた空気の中で作ってるのかな、と想像するんですけどね。

TK:そういう感じではないですね。いつも、こんな感じですよ。ふわ~って感じで(笑)。ある瞬間瞬間はすごい集中しますけど、基本的にはけっこうユルい感じですね。みんなが思っているよりは(笑)。

――聴いた印象はものすごく緊張感にあふれてるけど、逆なんですね。

TK:うん。それを考えると異様ですね。スタジオでは思いっきりユルい感じですけどね。

ピエール中野:いもけんぴ、食いながら。

TK:ポッキーとか。

345:いつもあるよね。

TK:ひそかにタイアップを…。

345:ポッキー持って踊るんでしょ? ガッキーばりに。

ピエール中野:俺が踊ります!

――よくわからなくなってきました(笑)。この緊張感あふれる音とユルいキャラの組み合わせは、解明しないで聴き手にゆだねましょう。タイトル『just A moment』は、どういうイメージでつけたんですか。

TK:どうしてこうなったのかと言われれば、どうしてなんでしょうね。…って言って、いつもインタビュアーさんが困るんです(笑)。

――そちらがよければそれでいいです(笑)。あと、歌詞で気になったのは「JPOP Xfile」ですね。堂々と「JPOP」という言葉を使っていますが。

TK:いやもう、聴いたまんまというか。曲自体はずっとあって、「JPOP Xfile」というタイトルも先にあったんです。「Telecastic fake show」よりももっと前から。さすがにそれがメジャーで出るとは思ってなかったんですけど(笑)。

――かなりメッセージが濃いというか、物申してる感じがします。俺らがメジャーに来たからには、JPOPをどうにかしてやるみたいな。

ピエール中野:JPOP、好きですよ。

TK:3人とも好きなんですよ。あ、JPOP批判みたいに思われたんですか?

――はい。

TK:まったくそんなことはないです。大好き! ぐらいの感じなんで。

――凛として時雨はJPOPシーンのど真ん中へ打って出るぞ、という意気込みかと思いました。

TK:うーん…。

――シーンを変えてやる、みたいな思いは?

TK:特に(笑)。

ピエール中野:やりたいと思うことが出来て、嫌だと思うことはやらなくていい環境であれば、何でもいいです。今は嫌なことなんて全然ないですよ。素晴らしい環境です。

──今後の活躍を楽しみにしてます。では最後に、読者へメッセージをもらえますか。

ピエール中野:いっぱい聴いてくれYO!

取材・文●宮本英夫

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