エミネム、空白の3年間を語る

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間もなく、5年ぶりのニュー・アルバムをリリースし本格的な復帰を遂げるエミネムが、親友の死、そして依存症との闘いに苦しんだ3年間を語った。

ひどくなる一方のドラッグ依存症を克服するには、一時期キャリアを断念すべきだと判断したそうだ。彼はヒップホップ・マガジン『XXL』のインタヴューでこう話している。「精神的に準備ができていなかった。ドラッグをやめる準備ができてなかったんだ。自分が問題を抱えてるとは考えてなかった」「要するに、行っては戻ってといった具合だ。逆戻りしてた。それから3年間、もがいたよ」「休みを取ったら、いいかもしれないって思ったんだ」

さらに追い討ちをかけるように、D12のメンバーで親友でもあったプルーフを失う。何もかもどん底だったという当時をこう振り返っている。「誰もが喪失感を味わってた。彼の子供から奥さんまで、誰もがだ。でも、どうしたわけか、後でわかったんだけど、この思い(悲しみ)は俺だけに起きているかのように感じてた…。多分、当時はちょっと自分勝手になってたんだろう」。ダークな世界に足を踏み入れてしまったという彼は、この頃、ドラッグをやればやるほど憂うつになり、より自己嫌悪に陥ったという。

エミネムはようやく、当時について語ることでできるほどに回復した。

エミネムのカンバック作『Relapse』は来月発売(日本盤5月20日リリース)。一時期、激太りも噂された彼だが、今月初めロックの殿堂入りセレモニーに出席し、昔と変わらない元気な姿を見せてくれた。またアルバム・リリース数日後に、アメリカで開かれる<MTV Movie Awards>でパフォーマンスすることも決まっている。

Ako Suzuki, London
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