玉木 宏、「自然との共存」「立ち止まってゆっくり考える時間」をテーマに作り上げたNEWシングル「SLOW TIME」&NEWアルバム『Times...』大特集
[BARKS FEATURE] 玉木 宏 NEWシングル「SLOW TIME」&NEWアルバム『Times...』大特集
「自然との共存」「立ち止まってゆっくり考える時間」という2つのキーワードをテーマに作り上げた温かくオーガニックなサウンドのポップ・アルバム
レコーディング、撮影もすべてハワイで敢行 玉木 宏の甘く心地よい声と描き下した歌詞にも注目
全力疾走で活動を続ける俳優、玉木 宏。「自然との共存」、「立ち止まってゆっくり考える時間」という2つをテーマに、30歳を目前にしてこれまでの自分を振り返り、自分自身のこれまで、そして今後に思いを馳せる内容の素晴らしい作品が出来上がった。速度がありすぎる現在の生活から一歩離れて自分を見つめ直し、スローさの重要性に気付かせてくれる楽曲の数々。玉木 宏の甘い声を中心として、全体に漂う温かくオーガニックなフレーバーはリスナーの心に染み渡る。海、山などの自然が透けて見えるサウンドで、急ぎすぎる自分自身を理楽すさせてみるのはどうだろう。そんな思いを込めた玉木 宏へのインタビューを含む大特集だ。
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INTERVIEW
玉木:海に行く時とかは、ジャック・ジョンソンやトリスタン・プリティマンとか、シチュエーションに合ったものを車の中で聴いたりします。高速に乗っている時にはグッド・シャーロットとか。わりとわかりやすいかもしれない(笑)。ゆっくり聴きたい時にはBUMP OF CHICKENとか、Salyuとか。ジャンルの好き嫌いはそんなにないですね。自分が音楽をやる側に回ってからは、よりいろんなものを聴きたいと思うようにもなったし。
玉木:「のだめ」をやる前はほとんど聴いたことがなかったです(笑)。でも触れてみて、すごくいいものだなと思いました。ただ、次に何を手にすればいいのか、なかなかわからないジャンルだと思うんですね。最近ようやく手にしたのがドビュッシーで、自分はピアノの音がすごく好きなんだなと思いました。もちろんオーケストラも好きですけど、最近はドビュッシーをよく聴いています。家にいる時や、長時間の移動の時とかに。
玉木:そうです。まあ、やらなきゃいけない環境だったので(笑)。でも結果的に刺激も与えてくれたし、楽しいとも思わせてくれたので、すごく良かったです。
玉木:そういうきっかけを与えてもらってますね。そうじゃなかったらクラシックも食わず嫌いで、触れることはなかったかもしれないと思います。
玉木:そうですね。もっとライヴをやりたいなと思ってます。2006年に初めてツアーをやって思ったんですが、やっぱりレコーディングをしてCDをリリースするのは、ライヴをやるための段階のような気がしているので。ライヴでたくさんの人に届けることがすべてなんじゃないかな、という意識がどこかにあるから、そのためにリリースもしていかないといけないと思うし。という感じです。
玉木:ないですね。ただ、それがすごく難しいんです。演じているほうがよっぽど楽だなと思います。シナリオが全部あるので、イメージさえできていればそこに近づけることができるし。それがないというのは、自分の引き出しが少ないと不安にもなるし怖くもなるので。
玉木:割合としては女性が多くて、すごくうれしいんですけど、将来も音楽を続けていくことを考えると、男性にも来てほしいとは思いますね。きっと続けることに意義があると思うので、それも少しずつ増えていければいいなと思ってます。意外と多いのが母親と子供の二世代で、三世代もありましたね。おばあちゃん、お母さん、娘さんと。それはそれですごいことだと思うので、維持したいと思うところなんですけども(笑)。何か、エゴが強すぎると逆に引いてしまう人も出てくると思うし、でもエゴがないとトゲもなくて、面白くないものになりそうなので。そこはうまく混ぜつつやっていきたいと思います。
玉木:今もすごくありがたい環境にいると思っているんですけど、いつかはアリーナツアーとかもやってみたいです。一生の中で一回でいいので(笑)。武道館もやってみたいなと思うし、夢はあります。目標とする人はいないんですけど、好きな人たちはいっぱいいるので、そういう人たちのいいとこ取りをしたいです(笑)。
玉木:もう1年を切ってますからね。最近は「20代最後に何をしたいですか?」って訊かれることが多いんですけど、そう言われると何をすべきなのかはよくわからなくて…。ただ今回のアルバムのテーマのように、立ち止まって過去を振り返れる今の自分というものがあれば、きっといい形で30代に持って行けるんじゃないかなと思います。20代というのは、どうしても若いと言われがちな年代で、30代だと一応大人として見られる年代なので、そこからがまた新たなスタートだと思っています。いいスタートを切れるように、心構えはしておきたいですね。
取材・文●宮本英夫