Ryu Miho、「今、この一瞬に愛をこめて」
サントリーホール、ブルーローズ。2009年4月10日、“woman with LOVE”「今、この一瞬に愛をこめて」と名づけられたRyu Mihoのコンサートが開催された。
サントリーがバイオ技術によって開発した「青いバラ」を名に持つこのホールで、新しいアーティストが唄う。その瞬間に立ち会えることを嬉しく思う。
19時を過ぎ、客電が落ち、歌姫を待つためにアーティストが音を奏で始める。十分のプロローグ。そして、ブルーグリーンの衣装をまとったRyu Mihoが現れた。
2部形式のコンサート。1部では、カバー曲が中心に披露される。始まりは「サン・トワ・、マミー」。この曲を懐かしいと感じる世代も、新鮮と感じる世代も客席にはいるだろう。私は、少し懐かしく感じながら、彼女の声を聞いていた。芯があるのに、少しはかなさを含んだ声。
ポップス、ジャズ、ボサノバを融合させた“Bossatronica”という新しいジャンルの音楽を届ける、フライヤーに書いてあった通り、2曲目では、ジャズの名曲「My Funny Valentine」をしなやかな身体の動きとともに表現。続いては、歌詞が大好きという古内東子の「誰より好きなのに」。ジャンルを問わない選曲ながら、一貫した彼女の世界。「あなたからキスして」は、情熱的に歌い上げた。そして、アレンジのマジックにかかったような感覚を覚えるプリンセス・プリンセスの「M」。そう、彼女は、聴き慣れた曲もオリジナルの曲も、すべて彼女色に染め、斬新に表現する。7曲を歌い終え1部が終了。15分の休憩。
後半は、TSUKEMENという2ヴァイオリン&ピアノという“チャージ系”ユニットとのコラボレーションからスタート。衣装を黒に変え、髪を下ろし、そして、さっきまでのハイヒールを脱ぎ捨てて登場。「アヴェ・マリア」からスタート。途中、TSUKEMENのみで2曲演奏するタイムが設けられ、再び、歌姫が戻る。
残り少ない時間を惜しむように、惜しみなく愛をこめた歌声は静かに心に迫ってくる。アルバムの曲を続けて披露。そして、「今日のコンサートは、愛がテーマ。愛を持って帰ってもらえたら嬉しい」というコメントとともに、コンサートタイトルでもある「woman with LOVE」で本編を終える。
そして、クラシックコンサート会場らしく、多くの花束が直接ステージに届けられる。花に埋もれるようになりながら、Ryu Mihoは、深くお辞儀をし、今日のコンサート感想、そして感謝を述べ、ステージから去った。
そして、会場からはアンコールの拍手。
ステージに戻った彼女は、最後に「愛の讃歌」を歌い、全身で愛を表現した。
<RYU MIHO Bossatronica CONCERT “woman with LOVE”>
2009年4月10日@サントリーホール「ブルーローズ」
Act.1
・サン・トワ・マミー
・My Funny Valentine
・誰より好きなのに
・あなたからキスして
・M
・エターナル・フレーム
・アン・ネームド・パート
Act.2
・アヴェ・マリア
・Fly Me To The Moon
・ひかり(TSUKEMEN)
・スペイン(TSUKEMEN)
・Frozen Flower
・ミルクティー
・woman with LOVE
Encore
・愛の讃歌
◆Ryu Mihoオフィシャルサイト
[寄稿] 伊藤 緑:http://homepage1.nifty.com/koyo-mido
サントリーがバイオ技術によって開発した「青いバラ」を名に持つこのホールで、新しいアーティストが唄う。その瞬間に立ち会えることを嬉しく思う。
19時を過ぎ、客電が落ち、歌姫を待つためにアーティストが音を奏で始める。十分のプロローグ。そして、ブルーグリーンの衣装をまとったRyu Mihoが現れた。
2部形式のコンサート。1部では、カバー曲が中心に披露される。始まりは「サン・トワ・、マミー」。この曲を懐かしいと感じる世代も、新鮮と感じる世代も客席にはいるだろう。私は、少し懐かしく感じながら、彼女の声を聞いていた。芯があるのに、少しはかなさを含んだ声。
ポップス、ジャズ、ボサノバを融合させた“Bossatronica”という新しいジャンルの音楽を届ける、フライヤーに書いてあった通り、2曲目では、ジャズの名曲「My Funny Valentine」をしなやかな身体の動きとともに表現。続いては、歌詞が大好きという古内東子の「誰より好きなのに」。ジャンルを問わない選曲ながら、一貫した彼女の世界。「あなたからキスして」は、情熱的に歌い上げた。そして、アレンジのマジックにかかったような感覚を覚えるプリンセス・プリンセスの「M」。そう、彼女は、聴き慣れた曲もオリジナルの曲も、すべて彼女色に染め、斬新に表現する。7曲を歌い終え1部が終了。15分の休憩。
後半は、TSUKEMENという2ヴァイオリン&ピアノという“チャージ系”ユニットとのコラボレーションからスタート。衣装を黒に変え、髪を下ろし、そして、さっきまでのハイヒールを脱ぎ捨てて登場。「アヴェ・マリア」からスタート。途中、TSUKEMENのみで2曲演奏するタイムが設けられ、再び、歌姫が戻る。
残り少ない時間を惜しむように、惜しみなく愛をこめた歌声は静かに心に迫ってくる。アルバムの曲を続けて披露。そして、「今日のコンサートは、愛がテーマ。愛を持って帰ってもらえたら嬉しい」というコメントとともに、コンサートタイトルでもある「woman with LOVE」で本編を終える。
そして、クラシックコンサート会場らしく、多くの花束が直接ステージに届けられる。花に埋もれるようになりながら、Ryu Mihoは、深くお辞儀をし、今日のコンサート感想、そして感謝を述べ、ステージから去った。
そして、会場からはアンコールの拍手。
ステージに戻った彼女は、最後に「愛の讃歌」を歌い、全身で愛を表現した。
<RYU MIHO Bossatronica CONCERT “woman with LOVE”>
2009年4月10日@サントリーホール「ブルーローズ」
Act.1
・サン・トワ・マミー
・My Funny Valentine
・誰より好きなのに
・あなたからキスして
・M
・エターナル・フレーム
・アン・ネームド・パート
Act.2
・アヴェ・マリア
・Fly Me To The Moon
・ひかり(TSUKEMEN)
・スペイン(TSUKEMEN)
・Frozen Flower
・ミルクティー
・woman with LOVE
Encore
・愛の讃歌
◆Ryu Mihoオフィシャルサイト
[寄稿] 伊藤 緑:http://homepage1.nifty.com/koyo-mido