初めてのチューブアンプにも最適、VOX Night Train登場

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2009NAMMで発表された非常にコンパクト、持ち運びに便利なフルチューブアンプヘッドVOX Night Trainが遂に発売となる。

308(W)×160(D)×177(H)mmで重さ7.7Kgという、自宅からスタジオ、スタジオから会場と、苦なく運べる楽勝の大きさだ。スピーカー・キャビネットを運ぶ労力は残されるものの、このコンパクト具合は非常にかわいい。

◆初めてのチューブアンプにも最適、VOX Night Train登場 ~写真編~

プリ管に12AX7×2、パワー管にEL84×2というVOX道ど真ん中のスペックだが、実際の音もVOXそのもの。クリスタルクリーンとはいかないが、いわゆるビートルズ系クリーンバッキングはお手の物だ。ゲインをあげると、クラシックロックからハードロック系までカバーできるゲイン幅を持っており、ギターボリュームで自在にゲインがコントロールできる感覚は、まさしくフルチューブアンプの醍醐味。

ゲインを上げたときのサウンドも、やはりVOX。AC-30系のトーンをイメージすればほぼ間違いないと思われる。これ、ゲルマニウム系のトレブルブースターをガツンとかましてみれば、かのBMサウンドがクイー~ンと飛び出すこと、間違いない。最高の楽しみ方のひとつに、この点をお忘れなく。

コントロールはシンプルな1chだが、トレブルを強調した「BRIGHT」モードとトーン回路をショートカットしゲインがアップする「THICK」モードの両者を、ミニスイッチで切り替えることができる。また、パワーアンプ部では、出力を15W(5極管モード)から7.5W(3極管モード)に切り替えることもできる。もちろん出力に違いが出るわけだが、それよりも基本トーンに大きな変化が出るので、音量コントロールというよりも音色変化を求める使い方と捕らえたい。3極管モードでは多少音色はダークになるがしっとりと落ち着きは出るので、ビンテージトーンはこのモードで。5極管モードに戻せば、パリッと張りとキレのあるサウンドが戻ってくる。

キャビによってサウンドをコントロールしたり、ギターボリュームとエフェクトとの絡みで変わるサウンド・ニュアンスを楽しんだりと、カワイイルックスと必要にして十分な設計は、ギタリスト生活をずいぶんと楽しくしてくれることだろう。初めてのチューブヘッドアンプとして、是非ともお近くに1台、いかがですか?

持ち運びに便利なキャリング・ケースも付いてくる。

Night Train
出力:15W RMS 8Ω/16Ω
プリ・アンプ:12AX7×2
パワー・アンプ:EL84×2
入出力:ギター・インプット
スピーカー・アウトプット(16Ω、8Ω)
外形寸法:308(W)×160(D)×177(H)mm
質量:7.7Kg
付属品:電源ケーブル、スピーカー・ケーブル、キャリング・バッグ
62,790円(税込)
4月下旬発売予定
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