川嶋あい、オバマ大統領夫人が会長の“桜まつり”で熱唱

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日米の友好の証でもある桜の木が、太平洋を渡って100年経った2009年。その記念すべき100年目の年に、川嶋あいがアメリカの“桜まつり”とも呼べる<National Cherry Blossom Festival>で歌を披露した。

このアメリカの“桜まつり”は、1909年に、当時衆議院議員で東京市長だった尾崎行雄が日露戦争を講和に導いたアメリカの恩義に報いようと考えていたころ、アメリカのタフト大統領夫人が日本の桜をワシントンD.C.に植樹したいという希望があることを知り、ワシントンD.C.へ桜の苗木を贈ったことが起源。しかし当初は、桜の苗木は病害虫のため防疫検査が通らず、全て処分された。けれど尾崎氏は再び苗木を育て、3年後の1912年、3000本の苗木を贈り、その桜は100年たった今年もまた、全米で日米親善のシンボルとして人々に“あい”されている。

<National Cherry Blossom Festival>は現在、オバマ夫人が会長を務める祭典で、今年の総来場者数は約14万人にものぼった。

今回の同祭典への川嶋の出演は、川嶋の存在を知った元・駐日大使のジョン・マロット氏からの熱烈オファーにより実現。2008年末から2ヵ月ほどN.Y.へ留学していた川嶋のもとに訪れて出演を打診、その熱心な気持ちを受けて快諾し、参加に至ったという。

当日のライヴでは、新曲「大丈夫だよ」など計4曲を披露。ステージ周辺に集まった総勢5000人の観客を前に川嶋は「歌を通して、世界が一つになれること本当にすばらしいと思います。国境を越えた多くの方々の前で日本人である私が歌えること。歌を通して一つのメッセージが伝わってゆくよう、これからも歌い続けます」とコメント。客席には涙を流す女性の姿も見られたほどの反響を呼んだため、当初1ステージだったが日米協会の強い要望により、急遽2ステージに変更して行なわれた。さらに、持参していたCD500枚がライヴ終了後に数分で完売するという異例の好評価で、桜とともに歌声が国境を越えたことを証明してみせた。

また、川嶋はライヴを終えて「アメリカの首都で歌える喜びをかみしめながら歌いました。多くのアメリカの人たちが私の歌を立ち止まって聴いてくれた事は、本当に嬉しいことです。音楽は、国境を越えた崇高な文化であることを身体中で感じました。今後の音楽人生において貴重な1ページを刻む事ができました」と、初の海外でのライヴに感動を表していた。

そして川嶋を招聘したジョンマロット氏は「2008年にお願いしてからやっと本物の川嶋あいを見ることが見ることができました。先日のJAPAN BOWLでのスピーチも素晴らしく今日のライヴも非常に良かった。是非、またアメリカで歌ってほしい。あいの歌は、みんなに通じていると思っている。ありがとうございました」とコメントを発表している。

◆川嶋あいオフィシャル・サイト
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