増田勇一のライヴ日記 2009年3月18日(水)DIR EN GREY@大阪IMP HALL

ポスト
締め切り地獄からなかなか抜け出すことができず更新が遅くなってしまったが、3月18日、大阪でDIR EN GREYを観た。<TOUR09 FEAST OF V SENSES>の前半戦と後半戦の挟間に用意された2日間のファンクラブ会員限定ライヴを経ての、男性限定公演である。

場内は当然ながら、見渡すかぎり男だらけ。あらかじめわかってはいることなのだが、その光景自体に、新鮮さという次元を超えた異様さを感じさせられた。開場前、野郎どもがおとなしくグッズ購入のための列を作っている図というのもなんだか微笑ましくも不思議だったし、入場してからも静かにその場に立ち尽くしているようなファンが多く、これまた少し妙だった。が、MTVでのお馴染みのBooさんによるスペシャルDJタイムが始まると、徐々に場内のあちこちが揺れ始め、Booさんの煽りにも野太い歓声が。しかもDJ終了後にはDIR EN GREYコールまで発生して、さながら海外のメタル・フェスを思わせる雰囲気も。

そして肝心の、ライヴそのものの話。これは例によって、具体的には何も書かずにおきたい。というのも、男性限定ライヴは、この3月25日に川崎CLUB CITTA'でも行なわれるからだ。が、あくまで『UROBOROS』を中心軸としながらも、サプライズ曲も飛び出したことは報告しておきたいし、セットリストにもバンド・サウンド自体にも新鮮な刺激を感じさせられた。ツアー序盤のライヴハウス巡演を通じて確認されてきた『UROBOROS』の“核”が、さらに大きなものになってきている、とでもいえば言いのだろうか。

ちなみに当日、オーディエンスのうち何人かと話をしたりもしたのだけども、これは後日、川崎公演終了後にまとめて紹介したいと思う。終演後、汗だくの笑顔で「またやって欲しい!」と大声を発したあるファンが、「でも、本来は女性ファンが居ようが居まいが関係ないはずだし、“男性限定ライヴ”自体やる必要がなくなるぐらい、俺らが頑張らないと」と語ってくれたのがとても印象的だったことだけ、まずは記しておきたい。

というわけで、川崎での男だらけの熱い夜まで、あとわずか。大阪では開場側の都合でアルコールを摂取しつつ観ることができなかったが、CLUB CITTA'ではビール片手に楽しませてもらおうと思う。すでにチケットは完売に近い状況にあるようだが、当日券も用意されているとのことなので、皆さん、25日は川崎で乾杯しましょう。「これまでなかなか観るチャンスがなかった」という男子諸君は、この機会に是非!

増田勇一

<TOUR09 FEAST OF VSENSES-MALE ONLY->
3月25日(水)川崎・CLUB CITTA’
開場18:15/開演19:00
この記事をポスト

この記事の関連情報