玉置成実、トキメく女の子の恋心をサポートするアッパー・ディスコ・チューン「GIVE ME UP」リリース大特集

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[BARKS FEATURE] 玉置成実 ユニバーサルJ移籍第一弾シングル「GIVE ME UP」リリース大特集

トキメく女の子の恋心を「頑張れ!」とサポートするアッパー・ディスコ・チューン

1980年代の代表的ディスコサウンドマイケル・フォーチュナティのオリジナルを2009フロア・ディスコミュージックにリメイク

――新しい環境に移っての第一弾。心機一転の気持ちはありますか?

玉置成実(以下、玉置):ありますね。やるならとことん心機一転! と思って、今年に入って引越しもしたんです。

――2008年はデビュー5年で、年齢もちょうど20歳になりました。。いろんな意味で変化の季節が来ているのかなと。

玉置:そうですね。ここからまた新しいスタートを切れるということがありがたくて、見た目のイメージにしても楽曲のイメージにしても、今回ガラッと変えてみたんですよ。今まで玉置成実を見てくれた人が「あれ、イメージ変わった?」ってわかるぐらい、やりきった感があります。

――具体的には、どんな方向を意識しているんですか。

玉置:よりリアルに近づいたというか、実際の20歳の女の子らしくなったんですよ。今までは近未来的なイメージが多くて、クールな感じとか、あんまり笑わないキャラクターだったんですよね、作っていた世界観が。今回はそれを壊して素の自分に近づけたので、そこが一番うれしいです。たとえばジャケット写真も、今回は3種類のCDがあるんですけど、トータル的なイメージは「ある女の子の休日」で。「初回盤A」ではのんびりしながらアイロンをかけてる姿で、「初回盤B」ではドーナツを食べながら床に座っちゃって、「通常盤」はパジャマっぽい格好でリラックスしてる。色もすごくカラフルで、今までとは全然違いますね。

――リード曲は「GIVE ME UP」。めいっぱいハジけた明るいダンスポップ・チューンです。

玉置:女の子の恋愛応援ソングを作りたかったんですよ。歌詞もわかりやすくストレートで、イケイケゴーゴー! な感じで…って、死語かもしれないですけど(笑)。歌っていてもすごい気持ちいいです。聴き覚えのあるメロディだと思うので、知っている人には懐かしい気持ちで聴いていただきたいですし、知らない人には、新鮮な感じで聴いてもらいたいなと思います。

――成実さん自身は、原曲を知ってました?

玉置:そうですね、なんとなく知ってるかな? ぐらいの感じでした。

――いろんな人がいろんな時代にカヴァーしているので、知っている人が多い曲ですよね。

玉置:マイケル・フォーチュナティが一番最初で、日本だとBABEさんのイメージが強いかなと思います。4つ打ちのサウンドで、「ザ・80's」みたいな感じの心地よいリズムで、なおかつ新しいサウンドを入れられたので。すごく気持ちいい曲になってると思います。

――第一印象で「歌ってみたい」と思いました?

玉置:そうですね。サンプリングというのは初めてだったんですけど、原曲があるからどうしよう? という迷いもなく、自分の思うままに歌えて、レコーディングもすごく楽しかったです。早くこれを届けて、もちろん聴いてほしいんですけど、一緒に歌ってほしいです。踊りもみんなも一緒に踊れる振りにしてあるので、見て覚えて、一緒に踊ってほしいなと思いますね。

――歌詞はカヴァーではなくまったく新しいものですけど、どんな思いを込めて歌ってますか?

玉置:日本の女の子は、ちょっとシャイなところがあると思っていて。言いたいけど言えない、自分に自信がない、泣いたりしたら格好悪い、相手が引いてしまうんじゃないかとか、考え込みやすいと思うんですよ。私の周りの友達もそうなんですけど、私は全然そういうタイプじゃないので(笑)。みんなにもっと素直になってほしいというか、黙って後悔するよりも言ってほしいと思うので。そんなふうに、この歌詞の主人公は、すべてをポジティヴにとらえている女の子なので、最初のうちは、あなたのことは「別に特別じゃない」とか言いながらも、二番では「ずっと特別でいたい」になっていて。ツンデレですね(笑)。

――本当だ(笑)。ちゃんと使い分けてるんですね。

玉置:徐々に心境の変化があったりとかして。「会いたい」とか、「泣いてもいいじゃない」とか「振り向いてくれてもいいじゃない」とか、本当に素直な本心がすごく出ているんですよね。そういう可愛らしい部分もありつつ、強い部分もあるし、私の中での恋愛に対する理想像なんじゃないかなと思います。女性も男性も、こんなふうに恋愛に前向きになれたら、もっとハッピーになれるんじゃないかと思うんですよね。

――カップリングも含めて、どの曲にも新しさがある、すごくフレッシュなシングルだと思います。

玉置:「GIVE ME UP」が恋愛だったら、カップリングの「イチズナネガイ」は人生というか、生活においての応援ソングに近い気がしますね。「初回盤B」に入っている「in my life」は恋愛ソングでもあり、卒業ソングでもあるんですけど、せつなくてキュンとするような感じです。「通常盤」に入っている「彼女」は今までに歌ったことのないタイプの曲で、すごく勉強になりました。初めて自分でハモリも全部やらせていただいて、デビューしたての頃、自分の曲が初めてできた頃に似たうれしさをまた味わえた感じですね。今は新しい土台をしっかり作って、ここからまた積み上げていくのが目標なので。新しいことにどんどんチャレンジして、新しい「玉置サウンド」を作っていきたいと思います。今まで聴いてくれていた人にも、いい意味での裏切りを見せられればと思います。

――デビューの頃のフェイバリット・アーティストは確か、ジャネット・ジャクソンでしたよね。最近の音楽の好みはどうですか?

玉置:ジャネット以外の女性ヴォーカルはあんまり聴かなかったんですけど、最近になっていろいろ聴くようになりました。ヒラリー・ダフ、ブリトニー・スピアーズ、クリスティーナ・アギレラとかも聴くし、ブロンディーとかも大好きになったし、U2のニューアルバムもすごい楽しみにしてるし、ノラ・ジョーンズも寝る前にいつも聴いてます。新しいもの古いものも、いろいろ聴くようにしてます。デビューしてからのほうが音楽が好きになって、いろいろ興味が出てきましたね。デビュー前はブラフマン、ハイスタンダード、グリーンデイとか、そのへんを主に聴いてたんですよ。リンキンパークとか。

――それはちょっと意外。けっこうロックなんですね。

玉置:そうなんですよ。今でも好きですけど、まだ自分がやるべきものではないと思ってるから、聴くのが好きなのかもしれないですね。

――日本の音楽だと、たとえば?

玉置:逆に、疎いかもしれないです。「あ~、新しい人、デビューしたんだ」みたいな(笑)。聴かなきゃとは思うんですよね。

――成実さん、他人と比較するとか、ライバル視するとか、そういうことはしないタイプですか。

玉置:全然しないですね。フリーダムなんで(笑)。勝ち負けとか何で決められるの? とか思うし、どっちにも絶対いいところがあると思うし。デビューしたての頃は、なんだかんだで気にしてたかもしれないです。でも今は全然ないですね。玉置成実として一番いいものを作りたいから。時代に合わせて売れるサウンドというよりは、自分の中でのベストを作っていきたいので。

――楽しみにしてます。次の目標はライヴですか。

玉置:そうですね。生のステージが大好きなので。直接会ってみんなの顔を見て、そこで感じるものはすごく大きいので、今年はそういう機会をたくさん作っていきたいですね。ライヴでは男性のほうが多いですけど、お手紙をもらったりするのは女性のほうが多いんですよ。女性がもっとライヴに来てくれて、ちょうどいいバランスになってくれればいいなと思いますね。頑張ります!

取材・文●宮本英夫

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