楽器はもう要らない! パソコンだけで音楽ができる「Music Maker 2」特集

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楽器はもう要らない!パソコンだけで音楽ができる「Music Maker 2」
本格的な音作りもできる

多彩なシンセサイザー音源を装備

ここまでの既存素材の活用やオーディオレコーディング以外に、MIDIデータの打ち込み(演奏情報データの作成)、いわゆるDTM(デスク・トップ・ミュージック)的に、もっと作り込んで生きたい人のためのアプローチも充実している。

基本となるMIDI音源は、楽器音をサンプリングしたリアルな音色をはじめ、アナログシンセサイザーをモデリングしたものなど合計254種類を搭載。ポップスからクラシックまで一般的なほとんどの楽器をカバーしているといってもいいだろう。

MIDIデータの入力は、MIDI入力からのリアルタイムレコーディングのほか、ピアノロールでのマウス操作による入力、MIDI鍵盤からのステップレコーディングなどをサポート。パソコンのキーボードをMIDI鍵盤にみたてて入力できるのも手軽で便利だ(QWERTYのキーがそれぞれドレミファソになる)。

MIDI音源リストとVita。ポップス、クラシックなどで使われる楽器音を網羅するシンセサイザーVita。トラックからカンタンに呼び出せる

アナログシンセをモデリングしたRevolta2。プログレからテクノまでシンセサウンドはこちらにおまかせ。各種パラメータの時間的変化もコントロール可能だ


ドラム機能と音源が充実してリズムはカンペキ

フレーズ生成機能を持ったリズムマシンが複数あるのも特徴的だ。リズム作りは初心者にとって難関だが、これをいとも軽々とクリアできるようになっている。

Beat Box 2 Plus。「Beat Box」がパワーアップ。操作の幅も広がり、ドラムパターンをわかりやすく作成できる。音質の変更など様々な設定がグラフィカルに行える。好きなキットを構築できるほか、フィルタ操作などのシンセならではの音作りも楽しめる

LiViD。最も手軽なのがLiViD。イントロ/Aメロ/Bメロ/サビ/フィルインに合ったフレーズを、ロック/ポップスといったジャンルごとに内蔵。シャッフルの度合いも指定可能だ

DrumnBass。ドラムンベース用のということで、ベース用シンセも内蔵したのがDrum n Bass。こちらも多彩なフレーズがプリセットされている


ROBOTA。テクノなどのダンスミュージックにぴったりなのがROBOTA。往年の名リズムマシンTR-808やTR-909を模したインターフェイスで、ボタンのON/OFFでフレーズを設定する

Atomos。独創性ではほかに類を見ないAtomos。環境音専用音源といえばいいのだろうか。プリセットは4つ。「Ambient」なら獣や鳥の声、蚊や水、風の音といったジャングルの中の音。「HipHop」ならニューヨークの雑踏だろうか。ラッパーの声や銃声、車やサイレンの行きかうストリートノイズ満載の空間が演出、さらにレコードのチリチリしたノイズも出せる。


他のソフトでの機能拡張や連携も可能

ReWire対応なので、ボーカロイドの出力をMusic Maker 2のミキサーで受け、エフェクトを付加することもできる。もちろん、ほかのReWire対応ソフトとの連携も可能だ

Music Maker 2は低価格ながら、世界標準規格であるVST/DirectXエフェクトプラグイン、ソフトシンセサイザーのVSTiといった規格に対応しているので、他社製のソフトウェア追加によるパワーアップが可能だ。最初から収録されている素材やエフェクト、シンセに満足できなくなっても、こうして拡張することで長く使えるのである。

また、他のソフトとの連携/同期を可能とする規格「ReWire」にも対応している。「初音ミク」「がくっぽいど」といったボーカロイドとの連携もフル対応できる。「Music Maker 2をボーカロイドのバックバンド」にできるわけだ。

動画を編集してYouTubeに直接アップロード

Music Maker 2は動画編集機能も持っている。何枚かの静止画を用意するだけでも、エフェクトやモーション機能により動きのあるスライドショー以上のものができあがる。最近は楽曲発表の場として、YouTubeやニコニコ動画といった動画共有サイトが人気だが、こうしたサイトへの参加もMusic Maker 2がサポートしてくれる。ちなみにYouTubeにはソフトから直接アップロードすることも可能だ。

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