DIR EN GREY、目黒・鹿鳴館での極秘ライヴであの過激チューンが久々に爆発

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<TOUR09 FEAST OF V SENSES>の開幕からちょうど1ヵ月を経過した3月9日、“事件”は起こった。DIR EN GREYが都内でシークレット・ギグを敢行したのである。会場はなんと目黒・鹿鳴館。同会場のキャパ限界ギリギリにあたる300人の幸運なファンが、あり得ないシチュエーションでの超貴重なステージを目撃することになった。

文字通りのシークレット・ギグということで、いわゆる事前情報の公開は一切なし。少し前から鹿鳴館のオフィシャル・ウェブサイトでは、この日のスケジュール欄に『F.O.V.S.』という正体不明のバンド名が記されていたが、タネを明かせばこれは現在進行されているツアーのタイトルの略。そこにたまたま気付くことができた強運の持ち主だけがこの貴重なライヴの証人となり得たわけである。

午後7時5分、やや唐突に暗転。最新アルバム『UROBOROS』の幕開けそのままに「SA BIR」をオープニングSEとしながらメンバーたちが登場すると、場内はそれだけで興奮のるつぼと化す。1曲目は「VINUSHKA」。すでに各地のライヴハウスで鍛錬と研磨が重ねられてきたバンド・サウンドの説得力が、明らかに違っていた。なんとか再現するだけでも手ごわい難曲揃いの『UROBOROS』だが、こうしたライヴハウスでは音響面でも多くを望むことはできないし、いわばバンドは「裸の状態で、鎧を着ているのと同じ強さを求められる」ことになる。しかし実際、DIR EN GREYはそうした難題を確実にクリアしていた。2008年12月29日、大阪城ホールで行なわれた<UROBOROS -breathing->とも、今回のツアー開幕当時とも、もはや音の説得力が違う。今後、このツアーは会場キャパシティを拡大した形で再び全国展開されることになるが、こうして新たな進化を遂げつつある彼らの最新型サウンドが、そこでどう炸裂することになるかが楽しみなところだ。

この夜のライヴ自体は当然ながら『UROBOROS』を軸とする内容のものだったが、アンコールには大きなサプライズも用意されていた。「C」、「朔-saku-」というキラー・チューンの連射の末に彼らが繰り出してきたのは、実に「残-ZAN-」。久しくライヴで演奏される機会のなかったこの曲の過激なサウンドに、場内の熱狂はまさに最高潮以上の次元にまで達することになった。念のために補足しておくと、この「残-ZAN-」は1999年1月、「ゆらめき」「アクロの丘」と共に同時リリースされた3枚のメジャー・デビュー・シングルのうちの1曲。また、彼らが鹿鳴館のステージに立ったのは、1999年9月、バンド史上初の横浜アリーナ公演の翌日にその追加公演として、やはりここでのシークレット・ギグを行なったとき以来のことである。

そして<TOUR09 FEAST OF V SENSES>は、まだまだ続く。後半戦のスタートは、3月16日と17日の両日、大阪IMPホールで行なわれるFC会員限定公演ということになる。さらに3月18日には同会場で、男性限定のライヴも実施。同様に、3月23日と24日にはクラブチッタ川崎でFC会員限定公演が、そして25日には同会場で男性限定ライヴが行なわれることになっている。さらに付け加えておくと、このうち2本の男性限定ライヴに限っては、MTVでおなじみのBooがスペシャルDJとして迎えられることも決まっている。もちろん確証はないが、なにしろ他でもないDIR EN GREYのことだけに、何かしらのサプライズが用意されているのではないかと期待感も高まってくるところだ。

その後にはさらなるツアー日程や、4月29日には『TOUR08 THE ROSE TRIMS AGAIN』のDVDの発売も控えているDIR EN GREY。そしてその先に待ち受けているさまざまなことについても、もう間もなくお伝えできるはずだ。が、まず個人的には3月18日と25日の男性限定ライヴに注目したいところ。男性ファンの決起を促すとともに、女性ファンの皆さんにも「なかなか重い腰を上げようとしない身近な男子ども」のケツを蹴り上げて欲しいところである。

増田勇一

NEW DVD
『TOUR08 THE ROSE TRIMS AGAIN』
4月29日リリース

■初回生産限定盤
SFBD-0017~19 ¥8,800 (tax in)
■通常盤
SFBD-0020 ¥6,090 (tax in)
【収録曲】
[DISC1]
SA BIR
OBSCURE
GRIEF
AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
DISABLED COMPLEXES
Merciless Cult
蜷局
艶かしき安息、躊躇いに微笑み
AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS -UNPLUGGED-
CONCEIVED SORROW
凌辱の雨
DOZING GREEN
audience KILLER LOOP
LIE BURIED WITH A VENGEANCE
THE DEEPER VILENESS
CLEVER SLEAZOID
REPETITION OF HATRED
undecided
悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱
GLASS SKIN
HYDRA -666-
凱歌、沈黙が眠る頃
朔 -saku-
THE IIID EMPIRE
羅刹国

[DISC2] ※初回生産限定盤のみ収録
BONUS FOOTAGE
[DISC3] ※初回生産限定盤のみ収録
<TOUR08 THE ROSE TRIMS AGAIN>2008.10.18 新木場STUDIO COAST
“UROBOROS -breathing-” 2008.12.29 大阪城ホール
※両公演のライヴ音源楽曲が12~15曲収録予定

<TOUR09 FEAST OF V SENSES>
3月16日(月) 大阪府・IMPホール -「a knot」only-
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
3月17日(火) 大阪府・IMPホール -「a knot」only-
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
3月18日(水) 大阪府・IMPホール -MALE only-
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
3月23日(月) 神奈川県・CLUB CITTA' KAWASAKI -「a knot」only-
 [問]フリップサイド 03-3466-1100
3月24日(火) 神奈川県・CLUB CITTA' KAWASAKI -「a knot」only-
 [問]フリップサイド 03-3466-1100
3月25日(水) 神奈川県・CLUBCITTAA' KAWASAKI -MALE only-
 [問]フリップサイド 03-3466-1100
4月01日(水) 愛知県・Zepp Nagoya
 [問]サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
4月02日(木) 愛知県・Zepp Nagoya
 [問]サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
4月04日(土) 京都府・KBSホール
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
4月05日(日) 京都府・KBSホール
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
4月07日(火) 宮城県・Zepp Sendai
 [問]G.I.P 022-222-9999
4月08日(水) 宮城県・Zepp Sendai
 [問]G.I.P 022-222-9999
4月10日(金) 北海道・Zepp Sapporo
 [問]SMASH EAST 011-261-5569
4月13日(月) 大阪府・なんばHatch
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
4月14日(火) 大阪府・なんばHatch
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
4月15日(水) 大阪府・なんばHatch
 [問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
4月17日(金) 福岡県・Zepp Fukuoka
 [問]BEA 092-712-4221
4月21日(火) 東京都・Zepp Tokyo
 [問]フリップサイド 03-3466-1100
4月22日(水) 東京都・Zepp Tokyo
 [問]フリップサイド 03-3466-1100
4月23日(木) 東京都・ZeppTokyo
 [問]フリップサイド 03-3466-1100
[総合問合せ]フリップサイド 03-3466-1100
◆チケット詳細&購入ページ(eプラス)

◆iTunes Store DIR EN GREY(※iTunesが開きます)
◆DIR EN GREYオフィシャルサイト
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