オアシスのノエル「もっと不況が悪化すればいいのに」

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オアシスのノエル・ギャラガーが、現在、世界中で問題となっている金融危機はもう少し悪化してもいいと話した。不況のときこそ、いい音楽が生まれると考えているからだ。

ノエルは『That's Shanghai』のインタヴューでこう話したという。「金融不安がもうちょっと悪化すればいいのにと思っている。少なくとも、俺ら、もう何枚かいいアルバムを作れるだろ」

オアシスが結成した1991年も英国は不況の真っ只中だった。そして『Definitely Maybe』という傑作が誕生した。「俺らがスタートした90年代初め、まだ保守党が政権を握ってて厳しいときだった。危機が訪れてるときっていうのはたいてい、音楽やファッション、それに政治なんかで最高のものが生まれるんだ」

オアシスに限って言えば、バンドを結成した当時といまでは彼らの経済状況も社会的地位も違うため、いくら世間が不況に陥りようが当時のハングリーさが戻ってくるとは思えないが、彼の説には一理ある。ノエルの言っていることとは少しニュアンスが違うが、ザ・キラーズも同時多発テロ事件の余波で仕事が見つからず、バンド活動に専念することができたと話していたことがある。

Ako Suzuki, London
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