TRIPLANE、心を刺す美しいメロディと限りないメッセージを秘めた3rdアルバム『君に咲くうた』リリース大特集
TRIPLANE
3rdアルバム『君に咲くうた』リリース大特集
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日本の大衆的な音楽でありたいという僕らの思いは間違っていないじゃないかなと思った。
江畑:僕が自己表現したいのは音楽そのものなんですよ。何かを伝えたいために音楽があるんじゃなくて、音楽そのものがメッセージなので、そこに歌詞を乗せるというのはある種おまけの要素が強かったんですね。アマチュア時代は、ただメロディがきれいに聴こえるために、全然意味のない言葉で歌っていたこともあったし。今でもそれは残っているんですけど、メッセージとして言いたいことはいろいろあるから、今回はちゃんとした内容のものを書いたつもりでいます。
江畑:これが一番時間がかかりました。ふんわりした曲にしたかったので、何かを言い切りたくはなかったし、かといってぼやけすぎるの嫌だとか。微妙なところを目指していたので、その加減がすごく難しかったです。やったことがなかったので、挑戦できたことはすごく良かったと思います。
江畑:これはすぐできました。僕はすごく前向きな人間だと思うんですけど、後ろ向きになる時もたまにあって、そんな時に書いたんです。今まで隠してきた部分を見てもらってもいいかなと思ったし、きっと物事を前向きに考えられない人はいっぱいいるから、そんな時にこういう曲を聴くと「自分だけじゃないんだ」と思ってもらえるかもしれないし。
江畑:僕が高2の時に亡くなったじいちゃんのことを書いた曲です。僕は小6の頃に音楽をやりたいなと思ったんですけど、親がすごく教育熱心で、“音楽をやりたい”とか言ったらすごく落ち込ませてしまうんじゃないか? と思って言えなかったんです。でも、じいちゃんには言えたんですね。歌が好きな人で、クリスマスに灯りを消してケーキの上のろうそくに火をつけて、「きよしこの夜」を英語で歌うんですよ。
江畑:見た目は和風なんですけどね(笑)。でもそういうモダンな心を持った人で。じいちゃんだけには言おうと思って言ったら、“音楽をやるんだったらこうしなさい”とか“こういう曲を書け”とか、いろんなことを言ってくれて。その時にもらったパワーは、自分の中でデカイんですよね。自分を認めて応援してくれる人がいるというのはすごい支えになっていたなと感じていたので。じいちゃんの歌を書きたいなとは思ってなかったんですけど、たまたまその時の精神状態と、いろんなものが混ざり合って出てきたんじゃないですかね。
江畑:“これはこういう曲にしよう”と思っても、まったく違う歌詞になる時もあるし。生きてる人が書いてるんだなぁ、ということなんですかね。
江畑:それでいいんです。これを聴いてどうしてほしいというのはないので。それをツアーでみなさんに会った時にすごく感じたんですよね。自分の意図していないところで感じてくれて、それを力に変えてくれてる。僕がありのままに自分を綴ったもののほうが、聴く人にとってはいいのかなと思ったんですね。
江畑:なりましたね。もう二度と作れないというか、変革の時期の中で、しっかりとコンセプトを掲げて、そこに向かって作品を作れたという自信はすごく大きいと思います。
江畑:またですよ(笑)。でもやらされてるんじゃなくて、すごく手応えを感じるので。去年1年間で3~4倍、ひょっとすると5倍ぐらいにお客さんが多くなってるんですよ。それは自分たちが全国に足を運んで勝ち取ってきた人数だと思うし。しかも去年はショッピングモールでのインストアライヴが多くて、まったく音楽に興味のない人の前で演奏することも多いんですよ。そういう人が、自分たちが音を出した時に振り向いてくれて、30分ぐらいの時間を立ったままで聴いてくれるというエネルギーを考えた時に、自分に置き換えてみても、相当何かを感じないとしない行動だと思うんですね。それを各地でやってきたわけだから、日本の大衆的な音楽でありたいという僕らの思いは間違っていないじゃないかなと思ったし。まだまだ行ったことのない場所、会ったことのない人もたくさんいるから、その人たちに直接伝えていけば、僕らが目標としているトップの地位というものも見えてくるんじゃないかと思ってます。
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