川田まみ、TVアニメ「とある魔術の禁書目録」新オープニングテーマ「masterpiece」リリース大特集

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川田まみ

TVアニメ「とある魔術の禁書目録」新オープニングテーマ「masterpiece」リリース大特集

ずっと大好きな音楽と向き合っていくために、いつも初心で謙虚にやっていけたらなと思ってます。

──「masterpiece」のPVでは地下室、檻など印象的なシーンがたくさんありました。撮影時に印象的だったエピソードを教えてください。

川田:まず、今までのPVであそこまで演技することはなかったので、すごくやりがいがありました。監督、ディレクターさんに“今回は特にまみちゃんの演技にかかってるからね”なんてプレッシャーを与えられつつ…、一応私なりに演じることはできたかなと思っています。縛られたり牢屋に入れられたりしたのは初めての体験だったので、いい経験ができたかな~(笑)。撮影時のエピソードは、今回逃げるシーンがあったんですが、“そこで全力で逃げて!”って監督さんに言われたので、言われたとおり思いっきり走ったんです。なのに背後からスタッフみんなが笑ってるんですよ。“今のがまみちゃんの全力疾走なんだよね?(笑)”って。…私走るの遅いんです(笑)。まぁ、笑われるだけ良かったのかなって、今は思ってますけど。

──カップリングの「jellyfish」はどのような楽曲になりましたか?

川田:この曲も面白い試みができた曲なんですよ。曲自体は4つ打ちで、いつものサウンドなんですけど、曲の構成がA、B、サビ~っていう流れではないので、新鮮に感じてもらえると思います。ギターも凄くお洒落で気にいってますし、私もちょっと無感情な…まさに海中を彷徨うクラゲみたいに、のん気っていうよりは、ちょっと淋しげに漂う感じでしょうか。そんな風に歌っているので、ここ最近の勢いのある川田まみからちょっと離れて、新鮮な気分で制作できました。カップリングだからこそできた曲だったので、制作も楽しかったです。「jellyfish」とはクラゲって意味のほかに「意気地なし」とか「根性なし」って意味もあるんですよ。「masterpiece」を歌っておきながら、カップリングでは本当に駄目な自分とぶち当たっていて(笑)。でも「jellyfish」の曲の最後には、心の底からの叫びも歌われているので、今回の1枚を聴いてもらって、自分と戦いつつも乗り越えてほしいなって思ってます。

──『MAMI KAWADA LIVE TOUR 2008 “SAVIA”LIVE&LIFE vol.2』に収録されている、8月17日の新木場STUDIO COASTでのライブを振り返って、どのようなライブでしたか?

川田:<SAVIA LIVE TOUR>はSTUDIO COASTでのライブに限らず、“ライブの楽しさ”を教えてもらいました。周りのスタッフ、そしてファンのみなさんに…。ライブに対して、アーティストの方々それぞれが色々な思いでいらっしゃると思いますが、私にとってライブとは「みんなのもんだーっ!」って感じです(笑)。もちろん表現したり歌ったりするのは、ステージにいる私なんですけど。やっぱりライブって私がいてバンドメンバーがいて、スタッフがいて、そしてファンのみんながいて、その全てがライブなんじゃないかって思いました。特に今回のライブは。手を振り上げたり、叫んだり、一緒に歌ってくれたり…それが演出のスパイスになってるんですよ。そんなみんなを見て“私も負けない!”って、何故か喧嘩腰なんですけど(笑)。そのぶつかり合いみたいなものが凄く快感で、めちゃくちゃ楽しかったです。

──特に注目してほしい見どころを教えてください。

川田:臨場感です! カメラワークもかっこよくって、夏のライブそのまま完全密封なので、絶対楽しんでもらえると思います。

──I'veの実写映画など新しい展開も待ち遠しい限りですが、川田さんの2009年の展望を聞かせてください。

川田:今年はちょっとのんびり、とまではいかないですけど、ここ数年駆け抜けてきて、その時にできなかったことや見逃してきてしまったことをもう一度振り返って、見直していきたいなと思ってます。全然派手な展望じゃないんですけど、この先もずっとずっと大好きな音楽と向き合っていくために、いつも初心で謙虚にやっていけたらなと思ってます。

取材・文●冨田明宏

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