2008年最大のヒット作品が、遂にCD化

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2008年インターネットで最も再生された曲、と言われて思い浮かべる曲はなんだろうか。Soulja feat.青山テルマの「そばにいるね」? Greeeenの「キセキ」?

いや、おそらくそれらの楽曲を持ってしても「メルト」の再生数には遠く及ばないだろう。

「メルト」は、初音ミクをアーティストとしてフィーチャリングした、クリエーターユニットsupercellによる楽曲だ。2007年12月にニコニコ動画にアップされてから約1年の間に再生数330万PVを突破。さらにインターネット上で活動しているミュージシャンによって「メルト」は十人十色のアレンジも加えられ、また映像分野のクリエイターによって様々なミュージックビデオが作られるなどして「メルト」現象は草の根的に拡大し、関連動画を累計すると再生数は1000万PVを優に越えているのが実態なのだ。

この2008年最大とも言えるヒット作を生み出したのは、ryoという名も無きクリエーターであった。そしてこのメルトをきっかけに始まった異業種クリエーター間の交流から、ryoを中心とした音楽に留まらないクリエーターユニットsupercellが結成されることになる。

それからもさらなるsupercellの快進撃は止まらず、「恋は戦争」「ワールドイズマイン」「ブラックロックシューター」などミリオンアクセスを超える作品を次々と排出し、これらの作品も「メルト」と同様に様々な派生作品を生み出している。

日本国内においてyoutubeを上回るトラフィックを誇るニコニコ動画の中でも、100万再生を超える動画作品はわずか84作品しかない中で、なんとそのうちの4作品がryoの音楽になる。

2008年、インターネットというアンダーグラウンドシーンで“知る人ぞ知る”偉業を成し遂げてきたryo、そしてsupercellの集大成とも言えるフル・アルバムが、2009年3月4日ソニーミュージックからCDリリースされることになった。

アルバムタイトルは超大型積乱雲を意味するsupercell。初回盤にはCD+DVDの他に、2008年夏に頒布されたsupercellイラストレーター陣による初音ミク画集「supercell works」が復刻版として同様の仕様で加えられる。

初音ミクをアーティストとみなして作り上げられる次世代のポップミュージック作品群。そのシーンから一足早くlivetune、Oster Projectといった新次元アーティストの作品がリリースされ驚異的なセールス力でアルバムランキング上位にくいこむ中、遂に、御大supercellの登場というわけだ。

この1枚はインターネットの登場によって過渡期にある21世紀の音楽業界に、刺激的な一石を投じる問題作となるだろう。
◆supercellオフィシャルサイト

『supercell』(supercell feat.初音ミク)
(初回限定盤)
・規格:1CD+1DVD+「supercell」画集ブック
・価格:\3,500(税込)
・品番:MHCL-1493~1495
(通常盤)
・規格:1CD+1DVD
・価格:\3,000(税込)
・品番:MHCL-1496~1497
収録内容
[CD]
恋は戦争
ハートブレイカー
メルト
ブラック★ロックシューター
くるくるまーくのすごいやつ
ライン
ワールドイズマイン
初めての恋が終わる時
嘘つきのパレード
その一秒 スローモーション
ひねくれ者
またね
[DVD]
恋は戦争
ワールドイズマイン
ブラック★ロックシューター
メルト
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