AKAIのウィンドシンセ「EWI」に、USB＋ソフトウェアシンセの廉価版登場

プロ・オーディオ・ジャパンよりAKAI PROFESSIONAL「EWI USB」が登場する。

EWIはAKAIのウィンドシンセのシリーズで、T-SQUAREの名曲の数々でも知られる。今回の新製品「EWI USB」はパソコンとの接続を前提とし、音源にパソコンのソフトウェアシンセを利用することで低価格化を実現している。

EWIの新モデル「EWI USB」は「USBエレクトロニック・ウィンド・インストゥルメントと名づけられた。手持ちのパソコンに付属のソフトをインストールし、EWI USBをパソコンとUSB接続すればすぐに演奏が始められるようになっている。

運指はリコーダーのほか、サキソフォン、フルート、オーボエ、EVI（トランペット）などのモードを備えており、ほとんどの管楽器に対応。小学校で縦笛しかやったことがないという人から、ブラスバンド部員だった人まで、経験に合った弾き方ができるというわけだ。

音源は内蔵せず、パソコンにインストールされたソフトウェア音源を使用する。このソフトウェア音源は、オーケストラ音源で定評のある「GARRITAN」社によるものだ。あらゆる管楽器の高品位音色（82音色）を含むサンプルプレイヤーで、スタンドアロンでの動作はもちろん、VST（Windows/Mac）、AU・RTAS（Mac）といったプラグインとしても動作するのが便利だ。

EWI USBは、MIDIコントローラーとしても利用可能。各端子にMIDIコントロールチェンジをアサイン可能なので、付属の音源以外のソフトウェア音源、パソコンのMIDIインターフェイスを介してのハードウェア音源の演奏も可能ということになると思われる。

パソコン上で動作することで、大幅な低価格化を果たしたEWI USBだが、基本的な操作感は既存上級モデル「EWI4000s」とほぼ同等に作られており、入門機としても最適な製品に仕上がっている。

◆プロ・オーディオ・ジャパン
製品名：EWI USB
価格：オープンプライス（市場予想価格40,000円前後）
発売日：2008年12月10日

＜本体スペック＞
●運指：EWI（リコーダー）、サキソフォン、フルート、オーボエ、EVI（バルブ）
●センサー　マウスピース：エア・プレッシャー・レベル方式
　　　　　　ノート・キー：タッチ・センサー方式
　　　　　　オクターブ・ローラー：タッチ・センサー方式（5オクターブ）
　　　　　　ベンド・プレート：タッチ・センサー方式
　　　　　　アース・プレート：タッチ・センサー方式
●ボタン：リセット・ボタン
●端子：USBスレーブポート
●外形寸法：42（W）×41（D）×586（H）mm
●重量：610g
●電源：USBバス･パワー：100mA 5V

＜付属ソフトウェア＞
●音色：82
　Woodwinds(Sax-11,Clarinet-6,flute-3,Double Reed-3)
　Brass(Horn-7,Sausaphone-1,Trombone-5,Trumpet-8,Tuba-1)
　Strings(Cello-2,Double Bass-2,Full Strings-1,Viola-1)
　Pitched Percussion(Chime-2,Glockenspiel-2,Hand Bells-2,Xylophone-1)
　Synthesizer-22

＜動作環境＞
●Mac：OS 10.4以降（推奨：PowerPC G5 2.0GHz以上／最低：PowerPC G4 1.0GHz）
●Windows：XP／Vista（Pentium 4 2.8GHzまたは同等以上推奨）
●RAM：1GB以上推奨
●HDD：空き容量1.2GB以上／7200回転以上推奨
●ドライブ：DVD-ROMドライブ推奨

＜付属品＞
本体、USBケーブル（3m）、ネック・ストラップ、クリーニング・クロス、ソフトウェアDVD、取扱説明書

◆プロ・オーディオ・ジャパン
◆AKAI PROFESSIONAL