これで見納めかも?ジョアン・ジルベルト、来日公演迫る

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つまびくような独特なギター奏法と、ささやくようなヴォーカル。

今や世界中で敬愛され、音楽のひとつのジャンルとして定着したボサ・ノヴァがブラジルで誕生したのは1958年。アントニオ・カルロズ・ジョビン作の「想いあふれて(Chega de Saudade)」をジョアン・ジルベルトが1958年に録音しリリースしたレコードが最初のボサ・ノヴァ曲と言われている。

ジョアンはブラジルの伝統音楽だったサンバをクラシックギター1本で表現する独特な奏法を発明し、世界中に影響を与えた。つまり、ボサ・ノヴァの創始者がジョアン・ジルベルトで、まさにボサ・ノヴァ界の生きる伝説的存在だ。

ジョアンは来日しない最後の大物外タレと永らく言われていたが、2003年に奇跡の初来日を果たす。その時点で72歳の高齢、本国でも10年近くコンサートを行なっていないという事もあって、当初、来日自体が危ぶまれたが、無事に4公演を成功させた。

滅多に海外に出ない事で有名なジョアンだが、日本を、よほど気に入ったのか、翌2004 年、2006年とこれまでに3回も来日している。そして4度目の来日となる今回。実は当初は11月に公演が予定されていた。ところが2008年9月にボサ・ノヴァ50周年で盛り上がる本国、リオで14年振りに単独コンサートを開催。その時の無理が祟ったのか体調不良で日本公演をキャンセル、もはや来日は叶わぬか?とファンを大いに心配させたが12月、ついにやってくることになった。

これまで来日の度に最後かもと言われ続けてきたが、77歳の年齢と体力を考えると、今回ばかりは、本当に最後の可能性が高まってきている。ジョアンは演奏曲目をその日、その場で考え、演奏時間も日によって変わる。過去には最大3時間50分も演奏した事もあるので、何度見ても新しさを見つけられる。今回は東京2公演のみだが、まだ数百枚チケットの残りがあるとの事。無理してでも時間を作ってボサ・ノヴァの生きる伝説をしっかりと見届けて欲しい。見ないと、きっと後悔します。ホントに見納め…かも。

<公演日程>
2008年12月13日 (土)15:00開場/16:00開演
2008年12月14日 (日)15:00開場/16:00開演
場所:東京国際フォーラム ホールA
チケット価格:S席12,000円 /A席9,500円(全席指定・税込)
※未就学児入場不可
◆チケット詳細&購入ページ
チケットぴあ/0570-02-9999(Pコード:308-945)
ローソンチケット/0570-084-003(Lコード:77905)
お問合せ:DISK GARAGE 03-5436-9600(平日 12:00 ~ 19:00)
◆公演オフィシャルサイト

写真(C)P-2 VIBRATION
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