奇才ビートメイカーJemapur、より進化した新作

ポスト
制作したトラックの一部がNujabes(ヌジャベス)の耳に止まり、同アーティスト主宰のレーベル「Hydeout Productions」より2006年にリリースしたフルアルバム『Dok Springs』が、現在までに7000枚を超えるセールスを記録しているJemapur(ジェマパー)。

現在22歳の彼は、熱烈なクラシックミュージック・ファンの家庭に生まれ育った。幼少の頃からピアノを始め、小学校の頃には独自の方法で作曲を始める。2000年頃よりコンピュータを用いた音楽制作を開始し、2002年に自身のレーベルを立ち上げる一方、Nacht Plank、Machine Drumといった海外アーティストの作品のリミックスや独創的な表現で話題のMCユニット・降神(オリガミ)、志人への楽曲提供などで徐々に注目を集めるようになる。

クラッシック・ミュージックによって培われた高度な作曲力と、エレクトロニック・ミュージックの洗礼を受けた新世代ビートメーカーとしてのハイブリッドな音楽センスを生かし、極めてシンプルな構造ながら大胆かつ緻密な作り込みによるリスニング・ミュージックで、幅広いリスナー層からの支持を得ている。

音楽的、精神的支柱であり、尊敬する“バッハ”が、現代世界において電子音楽を創作したらという究極のライフタイム・テーマを掲げながら、最近ではオーディオ・アクティブのギタリスト、Cutsigh(カサイ)とのユニット“DELMAK”など、活動の域を広げつつ新たな楽曲を制作している。

そんな彼の2ndアルバム『Evacuation』が、11月26日にリリースされる。今作には約2年間で制作された膨大な数の楽曲から、厳選された14トラックを収録。前作制作時とは比較にならないほど進化をとげた、Jemapurの楽曲と魅力を楽しめる1枚となりそうだ。

『Evacuation』ビデオフライヤー
Jemapurオフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報