真木よう子、「歌唱力はないと思ってます(笑)」
女優・真木よう子にフォーカスし、好評を博したテレビ東京系ドラマ『週刊 真木よう子』。このDVD BOXとサウンドトラック『週刊真木よう子ORIGINAL SOUND TRACK』が発売される。
●真木よう子からのコメント映像
リリースに際して、同作品に関するインタビューが行なわれたので、掲載しよう。
◆ ◆ ◆
凜とした美しさと確かな演技力で、TV、映画、写真集と様々なメディアで注目を集める女優・真木よう子。彼女を主演に迎えて、週替わりで12の物語を作る、そんな大胆な試みがTVシリーズ『週刊 真木よう子』だ。毎回異なるストーリーはサスペンスからコメディまでと幅広く、監督や出演者もさまざま。タイトル通り、毎週違った真木よう子の魅力に触れることができるという画期的な企画だけに、彼女自身にとっても充実した撮影になったようだ。
真木:「すごく楽しかったですね。最長でも3日、最短では1日で撮ったりするようなタイトななかで、12話まったくちがう人格をどうやって見せていくのか、というのが自分のなかでどんどん楽しみになって。役者としてだけではなくて、作り手側の1人として参加させてもらえたような気持ちにもなりました」
女子高生、OL、ホステス、ヤクザの組長の情婦など、エピソードごとに変わる役柄。ハードなスケジュールのなか、それだけの異なったキャラクターを演じるのは、役者として大変なことだったに違いない。
真木:「だいたい私は初めて脚本を読んだ時のインスピレーションで役を把握するんです。一番初めにイメージした人物像というか。だから多分、ドラマをご覧になる皆さんが初めに観るのと同じなんですね。そこを大事にしたいなと思って」
そんな中、今回のエピソードのなかでも印象的なのが、ゲームセンターで夢中でピンボールをするヒロインを演じた『中野の友人』だ。監督は『リンダ リンダ リンダ』などの山下敦弘。ここではセリフを一切使わず、ミステリアスな人物像を浮かび上がらせている。
真木:「一番最後に女子高生だということがわかるんですけど、それまでは男か女かも性別すらわからないような感じでやってほしいと監督に言われたんで、それを意識して演技しました」
また、“今回、これまであまりやったことがないタイプのキャラクターで印象に残った役は?” と尋ねてみると、
真木:「どれも今までやったことない役ですけど、『景色のキレイなトコに行こう』かな」
という答えが返ってきた。
真木:「この話には原作があったので、まずそれを読みました。その後に監督にどんなイメージなのかをまず聞いて、近い作品、例えば “この映画のこの子の役の感じ” みたいなものでもあれば、ヒントをもらえないですか? と訊いたりして、役を作り上げていったんです」
また、彼女にとって初挑戦だったのが『おんな任侠筋子肌』や『恋泥棒ヨーコ』といったコメディ。なかでも『おんな任侠筋子肌』は、山口雄大監督(『地獄甲子園』など)の独特なシュールな世界が爆発した異色作だ。
真木:「まず脚本が独特がですからね。言ってしまえば、なんだかちょっとよくわからないような(笑)。でも “よくわからないんだったら、よくわからないままやってくれていい” っていうことだったんで、後は監督にお任せしました。コメディって、ほんとにどれだけ必死になれるかっていうことだと思いました。熱くなればなるほど面白くなっていく、一所懸命やればやるほど滑稽だし」
その『おんな任侠筋子肌』では阿部サダヲと共演。情婦と殺し屋という役柄を通じて、息のあったコンビネーションで笑いを誘っている。
真木:「阿部さんは私が共演を希望したんです。私が阿部さんのところへ行って〈ぜひ阿部さんが必要なので、手助けをお願いしたい〉と。そしたら阿部さんがOKしてくださったんです」
阿部サダヲ以外にも、彼女が共演を希望した役者がもうひとりいる。『トラ・トラ・トラ』で共演した江口のりこだ。
真木:「彼女とは『パッチギ』で共演したんですけど、ものすごく面白い女優さんなんですよ。『トラ・トラ・トラ』のあの4人(OL4人組)のなかに江口のりこがいれば、間違いはないかなと思って。4人で長話をするシーン(10分以上にわたる長回しシーン)は、全員セリフを頭のなかにしっかりと入れて来たんで、一回リハーサルしただけで撮影したんです。すごく自然体な感じですんなりできました」
OL4人組がヤクザの組を襲撃するという『トラ・トラ・トラ』は、タランティーノの映画を思わせるような荒唐無稽なガールズ・アクション。本作で真木よう子は歌やダンスも披露している。
真木:「ダンスはまたやってみたいですね。身体を動かすのは好きなんです。歌も好きですね、カラオケとかも普通に行きますよ」
そんな彼女が本シリーズの主題歌を歌っているのも話題のひとつだ。歌はジャズのスタンダード・ナンバー「GEE BABY AIN'T I GOOD TO YOU」で、プロデューサーはスチャダラパーのSHINCO。
真木:「自分では歌唱力はないと思ってます(笑)。今回の曲は私の声で歌いやすいように作ってくれたんじゃないでしょうか。だからレコーディングもそんなに大変だったという記憶はないですね」
と、控えめに語る彼女だが、毎回エピソードのオープニングに流れるPVでは、妖艶なドレスを身に纏ってシンガーとしての新たな魅力も感じさせてくれる。
とにかく、個性的なスタッフ / 共演者と共に作り上げたバラエティ溢れる “真木よう子ワールド”。今回リリースされるDVD-BOXのDisc-13には最終回にオンエアされた<<特別編>>も収録されているが、そこで観ることができる収録の舞台裏や一問一答も、ファンにとっては興味深い内容だろう。
ちなみに、今後やってみたいことを訊いてみると「自主制作で何か作ってみたい。自分で撮ってみたい、という願望もあります」とのこと。もし、『週刊 真木よう子』の続編ができるとしたら、その一話目には『監督/主演 真木よう子』なんてクレジットが輝いてるのかもしれない。
●TEXT BY 村尾泰郎
◆ ◆ ◆
様々な真木よう子の姿が楽しめる『週刊 真木よう子』DVD BOXは9月26日、真木自身が歌う「GEE BABY AIN'T I GOOD TO YOU」も収録されたサウンドトラックは9月24日にリリースされる。
●『週刊真木よう子ORIGINAL SOUND TRACK』のCD情報
●『週刊 真木よう子 DVD BOX』のDVD情報
●真木よう子からのコメント映像
リリースに際して、同作品に関するインタビューが行なわれたので、掲載しよう。
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凜とした美しさと確かな演技力で、TV、映画、写真集と様々なメディアで注目を集める女優・真木よう子。彼女を主演に迎えて、週替わりで12の物語を作る、そんな大胆な試みがTVシリーズ『週刊 真木よう子』だ。毎回異なるストーリーはサスペンスからコメディまでと幅広く、監督や出演者もさまざま。タイトル通り、毎週違った真木よう子の魅力に触れることができるという画期的な企画だけに、彼女自身にとっても充実した撮影になったようだ。
真木:「すごく楽しかったですね。最長でも3日、最短では1日で撮ったりするようなタイトななかで、12話まったくちがう人格をどうやって見せていくのか、というのが自分のなかでどんどん楽しみになって。役者としてだけではなくて、作り手側の1人として参加させてもらえたような気持ちにもなりました」
女子高生、OL、ホステス、ヤクザの組長の情婦など、エピソードごとに変わる役柄。ハードなスケジュールのなか、それだけの異なったキャラクターを演じるのは、役者として大変なことだったに違いない。
真木:「だいたい私は初めて脚本を読んだ時のインスピレーションで役を把握するんです。一番初めにイメージした人物像というか。だから多分、ドラマをご覧になる皆さんが初めに観るのと同じなんですね。そこを大事にしたいなと思って」
そんな中、今回のエピソードのなかでも印象的なのが、ゲームセンターで夢中でピンボールをするヒロインを演じた『中野の友人』だ。監督は『リンダ リンダ リンダ』などの山下敦弘。ここではセリフを一切使わず、ミステリアスな人物像を浮かび上がらせている。
真木:「一番最後に女子高生だということがわかるんですけど、それまでは男か女かも性別すらわからないような感じでやってほしいと監督に言われたんで、それを意識して演技しました」
また、“今回、これまであまりやったことがないタイプのキャラクターで印象に残った役は?” と尋ねてみると、
真木:「どれも今までやったことない役ですけど、『景色のキレイなトコに行こう』かな」
という答えが返ってきた。
真木:「この話には原作があったので、まずそれを読みました。その後に監督にどんなイメージなのかをまず聞いて、近い作品、例えば “この映画のこの子の役の感じ” みたいなものでもあれば、ヒントをもらえないですか? と訊いたりして、役を作り上げていったんです」
また、彼女にとって初挑戦だったのが『おんな任侠筋子肌』や『恋泥棒ヨーコ』といったコメディ。なかでも『おんな任侠筋子肌』は、山口雄大監督(『地獄甲子園』など)の独特なシュールな世界が爆発した異色作だ。
真木:「まず脚本が独特がですからね。言ってしまえば、なんだかちょっとよくわからないような(笑)。でも “よくわからないんだったら、よくわからないままやってくれていい” っていうことだったんで、後は監督にお任せしました。コメディって、ほんとにどれだけ必死になれるかっていうことだと思いました。熱くなればなるほど面白くなっていく、一所懸命やればやるほど滑稽だし」
その『おんな任侠筋子肌』では阿部サダヲと共演。情婦と殺し屋という役柄を通じて、息のあったコンビネーションで笑いを誘っている。
真木:「阿部さんは私が共演を希望したんです。私が阿部さんのところへ行って〈ぜひ阿部さんが必要なので、手助けをお願いしたい〉と。そしたら阿部さんがOKしてくださったんです」
阿部サダヲ以外にも、彼女が共演を希望した役者がもうひとりいる。『トラ・トラ・トラ』で共演した江口のりこだ。
真木:「彼女とは『パッチギ』で共演したんですけど、ものすごく面白い女優さんなんですよ。『トラ・トラ・トラ』のあの4人(OL4人組)のなかに江口のりこがいれば、間違いはないかなと思って。4人で長話をするシーン(10分以上にわたる長回しシーン)は、全員セリフを頭のなかにしっかりと入れて来たんで、一回リハーサルしただけで撮影したんです。すごく自然体な感じですんなりできました」
OL4人組がヤクザの組を襲撃するという『トラ・トラ・トラ』は、タランティーノの映画を思わせるような荒唐無稽なガールズ・アクション。本作で真木よう子は歌やダンスも披露している。
真木:「ダンスはまたやってみたいですね。身体を動かすのは好きなんです。歌も好きですね、カラオケとかも普通に行きますよ」
そんな彼女が本シリーズの主題歌を歌っているのも話題のひとつだ。歌はジャズのスタンダード・ナンバー「GEE BABY AIN'T I GOOD TO YOU」で、プロデューサーはスチャダラパーのSHINCO。
真木:「自分では歌唱力はないと思ってます(笑)。今回の曲は私の声で歌いやすいように作ってくれたんじゃないでしょうか。だからレコーディングもそんなに大変だったという記憶はないですね」
と、控えめに語る彼女だが、毎回エピソードのオープニングに流れるPVでは、妖艶なドレスを身に纏ってシンガーとしての新たな魅力も感じさせてくれる。
とにかく、個性的なスタッフ / 共演者と共に作り上げたバラエティ溢れる “真木よう子ワールド”。今回リリースされるDVD-BOXのDisc-13には最終回にオンエアされた<<特別編>>も収録されているが、そこで観ることができる収録の舞台裏や一問一答も、ファンにとっては興味深い内容だろう。
ちなみに、今後やってみたいことを訊いてみると「自主制作で何か作ってみたい。自分で撮ってみたい、という願望もあります」とのこと。もし、『週刊 真木よう子』の続編ができるとしたら、その一話目には『監督/主演 真木よう子』なんてクレジットが輝いてるのかもしれない。
●TEXT BY 村尾泰郎
◆ ◆ ◆
様々な真木よう子の姿が楽しめる『週刊 真木よう子』DVD BOXは9月26日、真木自身が歌う「GEE BABY AIN'T I GOOD TO YOU」も収録されたサウンドトラックは9月24日にリリースされる。
●『週刊真木よう子ORIGINAL SOUND TRACK』のCD情報
●『週刊 真木よう子 DVD BOX』のDVD情報
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