ルベン・シメオ、サーカス的な超絶技巧のトランペット少年

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常人では考えられないほどの超絶技巧奏者がゴロゴロいるクラシック・ミュージックの世界。歴史的にも、フランツ・リストは、ピアニストとしても類まれなる技巧の持ち主であったし、ヴァイオリニストのパガニーニは、魂を悪魔に売り渡したといわれるほどの演奏テクニックで聴衆を魅了した。

歴史上の人物だけではなく、現在活躍しているアーティストでも、幼少期から鍛錬を重ねての信じがたい演奏スキルで、難易度の高い曲を易々と弾きこなす猛者が溢れている。

そういうクラシック界にあっても、“天才と呼ぶしかない”ということで、その演奏テクニックを認められる少年が出現した。それが、スペインのトランペット奏者であるルベン・シメオだ。

なんと16歳! というその年齢にして、その高度なテクニックと高い芸術性が認められたアーティストだ。

BARKSに届いたルベンからのメッセージ映像

ルベンは、7歳からトランペットを本格的に始め、10歳のときにはすでにオーケストラと競演してスペイン人を驚かせ、12歳のとき挑んだプロのトランペット奏者の世界的登竜門である「フィリップ・ジョーンズ国際コンクール」と「モーリス・アンドレ・コンクール」で2位を獲得。そして、9月3日に日本でも人気のシエナ・ウィンド・オーケストラと競演し、トランペットの限界を超えたといわれる超絶ワザ満載のアルバム『トランペット・サーカス~スペインから天才少年がやってきた!』で9月3日にCDデビューする。

ルベンのトランペットの特徴は、もちろんその超絶技巧にある。収録曲「熊蜂の飛行」では、あの速いフレーズを目にも留まらぬ指さばきと絶妙のブレスコントロールで完璧に吹きこなす。また、どう聴いても“和音”としか思えない音を出したり、トランペットという楽器の限界をはるかに超えた音色で、数々のクラシックの名曲を表現する。

音楽を楽しむのに、クラシックやポップスといった垣根は必要ない。興味のある人は、ぜひこの技巧と芸術性に浸ってみてはどうだろうか。

写真:(c)Yuji Hori

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