Cloeの“カメでもいいよ”に励まされるニート続出?

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6月25日にミニ・アルバム『Boys be ambitious』でデビューしたcloe(クロエ)。その表題曲「Boys be ambitious」が、7月2日付けの有線総合チャートで12位にチャートインした。

「Boys be ambitious」は、いじめによる自殺など暗いニュースが続いた頃に、cloeがケータイ・サイトに投稿した楽曲で、投稿するや否や瞬く間に中高生を中心に口コミで噂が広がり、そのサイトの投稿音楽コーナーでは400万回以上の試聴回数を記録。人気ランキングでも長期にわたり1位を維持し続けた楽曲だ。

ケータイ発のアーティストがCDデビューを果たした例はいくつかあるが、有線総合チャートにランクインしたのはcloeが史上初だという。

有線関係者は「ダントツの問い合わせ量が今回のチャートインに繋がっている」とこの状況をみており、 ケータイ・サイトで評価されていた“楽曲の良さ”が再びここで証明された形となっているようだ。

また、徐々にではあるが“意外な層”にもファンが増え始めているという。

「メジャーリリース前は、あくまでケータイ・サイトの中心ユーザーだったティーン層がこの曲を支持していたが、ここへ来て徐々に20代半ばから30代から問い合わせが急増している」(レコード会社関係者)。

実際にcloeのサイトには就職や職場での人間関係に悩んでいる人からのメッセージも増えてきているそうで、「家でひきこもっていたけれど、この曲を聴いてやりたかった仕事を再び目指す気になった」、「仕事で悩んで行き詰っていましたが、昔から好きだったグラフィックの仕事に就くため専門学校に通い直しています」などのメッセージが寄せられているという。

cloe自身は、今回の現象について次のように語っている。
「特に“カメでもいいよ”っていうフレーズに癒されたってメッセージはよく頂きます。自分もそんなにポジティブまっしぐらって性格でもないので、「頑張れ!」って大声で応援するよりも、同じ目線で「心配しなくてもいいよ」って背中を押してあげられる歌を作りたいと思って生まれたフレーズなんです。この曲を聴いて「また目標を見つけられた」なんて声を聞くととすごく嬉しいですね」。

世の中に応援歌は数あれど、あえて“応援しない”応援歌も求められる時代なのかもしれない。

■オフィシャルサイト
http://www.cloe.jp/
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