元東京エスムジカの平得美帆、脱退後初のソロ作品発表

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2004年~2007年にかけて3人組オーガニック・エスニック・ユニット“東京エスムジカ”のヴォーカルを務めていた平得美帆が、同ユニット脱退後、ソロ・アーティスト“rica tomorl”(リカ・トゥモール)として活動をスタート、今月25日に脱退後初のソロ作品となる1stミニアルバム『shellworks』をリリースする。

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東京エスムジカでツインヴォーカルの一翼を担い活躍した彼女を育んだのは、地元沖縄・八重山は石垣の海・風・月・島・太陽・花々など、神々が宿ると信じられている自然万物。

沖縄八重山では、母が子に何かを伝えようとするとき、言葉では言い尽くせないニュアンスがあると歌をうたう。それは、歌のほうが言葉よりもニュアンスを伝えるからだという。言葉が体を通して空気を震わせ、増幅して伝わってくるとき、そこには不思議な力…いわゆる「言霊(ことだま)」が宿る。

ミニアルバム『shellworks』に収録されている楽曲は、彼女ならではの言葉が、様々な音楽的エッセンスの上を自在に飛び回っている。過去から目を逸らさず、いまを感じ、この先を見つめる言葉が繊細かつふくよかな歌声に乗り、たゆたいながら舞い降りてくる。その歌声は“謡心(うたごころ)”と一体となり、言葉では言い尽くせないニュアンスを伝える。

“shellworks=貝細工”というタイトル通り、ひとつひとつ拾い集めた貝殻に、手からこぼれ落ちそうになるほどの想いが込められた作品に仕上がっている。

2007年、地元石垣島の小・中・高校を回って自作のレクイエムを歌った彼女は、2008年も6月18日より石垣島の介護施設や母校の海星小学校を訪問。アルバム収録曲の「レクイエム」を歌って平和の尊さを伝えた。23日の慰霊の日には、石垣島のバンナ公園にある八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑の前で開かれた「八重山戦争マラリア犠牲者追悼式」に出席し、「レクイエム」のほか、波照間小学校の児童達が作詞した「星になった子供たち」を歌唱。やさしく力強く心を揺さぶる歌声に、参列者たちは熱心に聴き入り、中には涙を浮かべる人もいた。

ソロになり、より一層自身の想いを素直に、そして自由に歌で表現し始めたナチュラル・ボーン・ヴォーカリスト、rica tomorlに注目したい。

■“rica tomorl(リカ・トゥモール)”こと平得美帆の写真

◆リリース情報
1stミニアルバム『shellworks』
DDCZ-1538 ¥1,890(tax in)
2008年6月25日発売

rica tomorl オフィシャルサイト
http://www.ricatomorl.com/
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