ナイトメア　キラー・チューン満載のアルバム『killer show』INTERVIEW【後編】

＜あの日、貴方の言葉ひとつで強くなれる気がしたよ＞

――いまでも自分の心の支えになってる、誰かにいわれた一言とは？

咲人：２～３年ぐらい前、凹んでるときにもらったファンの人からの手紙のなかに「咲人さんは咲人さんだから大丈夫」という一節があって。それは胸に沁みたな。

柩：昔、関係者の人に「どういうバンドになりたいの？」って聞かれて、俺、hideさんに憧れてたから「hideさんにみたいになりたい」っていったら「絶対なれない」って。「お前はお前でしかないんだから」っていわれたときはすごい考えさせられた。自分で自分の道は作ってかなきゃいけないんだってことを考えさせられた一言だった。

YOMI：親とかに「いつでも帰ってきていいんだよ」っていってもらえると、逆に「頑張ろう」って思いますね。

柩：「絶対帰んねぇよ」って。お前、いまさら反抗期か？　おっせーよっ！（笑）

YOMI：で、「帰ってくんな」っていわれたら帰るんでしょ？　うははははははっ（バカ笑）。あと柩に＜天下大暴走＞のツアーのときかな。「お前、もっとカッコよくなれるよ」っていわれたのね。基本的には俺、小心者で自信がない。そこが俺のいけないところなんだけど。柩にそういわれて、自信を持つことも大事なんだと思いました。

＜バカが死ななきゃ治らないなら　何人の死者が出るだろう＞

――こういう言葉を投げかけたくなるバカというと？

咲人：死んでも治んない人は治んないからね（冷静笑）。でも、俺、あんまバカは否定しない。バカはバカですっげーなって思うところはあるから。

柩：そうだね。ただ、ニュースとかになる犯罪者にはこういう言葉を投げたくなるよ。

YOMI：俺も柩がいったような犯罪者のイメージかなぁ。

柩：例えば親を殺しちゃう子供とか、子供が親を殺してしまうとか、俺にはまったく理解できない。

――種類は違うけど、YOMIはメンバーによくバカ呼ばわりされてるよね。

咲人：彼のバカはまったく種類が違う、笑えるバカ！（笑）

柩：バラエティ・バカだから。（一同爆笑）

YOMI：ピエロみたいなもんですね。

柩：じつは裏でこっそり泣いてんの？

YOMI：泣いてる泣いてる。（“ホントかよ～”と全員ツッコミつつ一同激爆笑）

柩：どこで泣いてるの？　部屋？

YOMI：心で泣くの（笑顔）。

＜止まらない連鎖　もう抜け出せない＞

――悪循環してるのに、どうしても止められないものというと？

柩：お酒！　分ってるんですよ。身体にも悪いし、財布も軽くなるし。でもあの野郎、放してくれないんですよ！　あとゲームも（笑）。

咲人：物事を先延ばしにするところ。曲作りも毎回ギリギリ。次は余裕を持って作ろうと思うんだけど、毎回うまくいかない。

YOMI：俺、寝坊ですかね。いつもマネージャーさんに電話で起こしてもらってる。

＜あのとき背負った十字架＞

――背負ってるトラウマってある？

柩：俺、プールサイドが走れないんスよ。コケたことがあって。走ってる人見るだけで怖くなる。

咲人：小学校のときに、梅雨の時期に雨が上がって家の庭に出たら枯葉みたいなものがあったんです。なんでこの時期に？　と思ったら、でっかい山ナメクジで。以来、ナメクジとか大っ嫌いです。

YOMI：最近見る夢なんですけど、ビルの屋上にいて、地震がきてビルが崩れて、そっから自分も落ちてくんですね。それ見るようになって以来、高い所は昔は大丈夫だったんですけど、怖くなってきました。

＜真夜中の東京で　星を探してみても　欠片さえ見えないよ。＞

――星が見える絶景スポットといえば？

柩：蔵王。昔、流星群とかきたときも行ったんですけど、流れ星だらけでスゴかった！

＜懐かしい歌が響く＞

――懐かしい歌といえば？

YOMI：X、LUNA SEAですかね。あとTRF。

柩：あーそれ懐かしい！　FEELD OF VIEWとかL→Rとか。

咲人：俺はJ-POPよりも、小学校で習ってた唱歌。「夕日が背中を押してくる」とか。

――タイトルにひっかけて、自分の部屋のテーマ・カラーを教えて下さい。

柩：ウチは茶色。濃い焦げ茶。

咲人：白です。

YOMI：最近は黒を増やしてますね。

＜時間が過ぎて僕らは何かを置き去りのまま＞

――ナイトメアとして成長するために、置き去りにしてきたものとは？

YOMI：俺は、愛とか恋って話を前にしたよね。

柩：俺、ないな～。

――うそぉ？　例えば、高校～大学に行ってたとしたら、合コンとかもできたんだよ？

咲人：この人、いまでも行ってますもん！（笑）

――えぇーーーっ!!　そうなの？

YOMI：合コンという名前じゃないけど（笑）。

柩：みんな俺をどうにかしようとしてるだろぅっ！（怒笑）

＜明日この世界が終わるとしたら　僕は何を望むだろう＞

――明日世界が終わるとしたら、どんな人とどこで何をして過ごしたい？

柩：実家で両親と一緒にいられたらいい。

咲人：普通にご飯食べながら。逆にいつもと変わらない一日を送る。

YOMI：両親か友達。いつも正月に友達と年越しをするんですけど。そのテンションの盛り上がりのまま終わりたい。

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