柴田淳、映画『おろち』で初の映画主題歌担当

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女性シンガーソングライター柴田淳の歌う「愛をする人」が、今秋公開予定の木村佳乃主演映画『おろち』(楳図かずお原作/鶴田法男監督)の主題歌に決定した。柴田が映画主題歌を担当するのは、今回が初めて。以前より柴田の楽曲のファンであった鶴田監督からのラブコールを柴田が快諾したことで実現した。

柴田自身、楳図作品については以前からファンを公言するほどで、今回主題歌を担当するにあたり、台本を熟読。映画の世界観に合った楽曲を書き下ろした。主演の木村佳乃とは、昨年12月、柴田が東映大泉撮影所を見学に訪れた際に対面したという。2人とも1976年生まれの同い年ながら、柴田は木村に会った感想を、「テレビで見ててももちろんキレイなんだけど、実物は、数百倍キレイ。同い年には思えなかった」と自身のブログに綴っている。

実際に楽曲を聴いた主演の木村佳乃、原作の楳図かずお、鶴田監督のコメントは次のとおり。

「私はこの歌を涙無しには聞けませんでした。でも、なぜか心は癒されていくのです」(木村佳乃)

「せつなく愛を唄いながら、歌詞に沿って愛が憎しみの言葉に変化していく。おろちの目線が心の闇に忍び込むように、いつの間にか心にトゲとして突きささって、映画のストーリーに負けないドラマティックな歌だと思います。この歌を実際に唄ってみると、登場人物それぞれの闇の部分が浮かび上がってきます」(楳図かずお)

「本作は女性の心の闇を描いた映画です。主題歌は女性の怖ろしさや残酷さと同時に、美しさや儚さ(はかなさ)も人々に伝えることができるアーティストに手掛けて欲しかった。世界を見渡しても柴田淳さん以上のアーティストはいませんでした。今回、二つ返事で引き受けてくださったことを心より感謝しています」(鶴田法男監督)

「愛をする人」は、映画公開に先行して6月18日にリリースされるニュー・アルバム『親愛なる君へ』にオリジナル・ヴァージョンが収録される。また、映画公開に合わせて別レコーディングを行なった映画ヴァージョンが、DVD付シングルとしてリリースされる予定だという。

主題歌を担当した柴田は、「楳図さんの作品はどれも、幽霊なんかより人間の方がよっぽど恐ろしいと、女性の愛の深さ、怖さを、見事なまでの心理描写で綴られています。そんな緻密な女性の心を鋭く抉るような作品に添える音楽として、どのように歌えばいいのか、映画をとにかく意識して書きました。愛しても愛してくれない、でも求めずにはいられない。愛さずにはいられない…。この歌の歌詞は、私そのものでもあります。無償の愛もあれば、エゴでしかない愛もある。けれど、そんな女性を認められた時、愚かだなって思うけれど、それがまた素敵じゃない?って思えるようになって、こんな歌を書いてみました。“だって仕方ないじゃない。女なんだもん”っていう歌です」とコメントしている。

◆リリース情報
ニュー・シングル「ふたり」
VICL-36426 ¥1,155(tax in)
2008年5月28日発売

DVD『しば漬け3』
VIBL-427 ¥3,500(tax in)
2008年5月28日発売
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