SHERBETS、圧巻の結成10周年記念ライヴ

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SHERBETSが結成10周年を記念して5月10日(土)東京・JCBホールにて<SHERBETS 10th Anniversary“MIRACLE GIGS SPECIAL”>と銘打ったライヴを行なった。

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当日はあいにくの雨と季節はずれの冷気にも関わらず、早くから会場に詰め掛けた3500人のファンの熱気と緊迫感に会場が包まれている。2008年3月にこけら落としをしたばかりのJCBホールの持つ、3層仕立ての荘厳なオペラハウスのような構造が、SHERBETSの雰囲気にマッチして独特な空気を放っていた。

「ハロー、トウキョウボーイズ」

ベンジーのお決まりの一言でライヴはスタートする。1曲目はSHERBET時代のナンバーで「ゴースト」。意表をつく選曲だったが、この日のセットリストはこのSHERBET(SHERBETSの前身バンド)に始まり、アルバム『SIBERIA』『AURORA』などから最新作『GOD』まで、SHERBETSの全てのアルバムやシングル収録曲を網羅した、まさに10周年記念ライヴにふさわしいものとなっていった。

中盤には早くもSHERBETS流ロックンロールな新曲「Fire Bird」を初披露し、バンドの創作意欲が今もハイペースで湧き上がっていることを証明。落とし気味の間接照明によって浮かび上がるメンバーの陰影や観客に浴びせられるレーザーが彩るステージは、新作『GOD』の核をなす名曲「小さな花」や「SIBERIA」で大きな高まりを迎え、そのまま終盤に突入。「カミソリソング」「タクシードライバー」「ジョーンジェットの犬」など切れ味鋭いナンバーを続けざまに鳴らし、本編は一気に終了した。

アンコールで再びステージに登場するとベンジーは、「10周年(ライヴ)に来てくれてありがとう。これから先、どうなるかは誰にも分からんけど、またみんなに会えることを祈ってやってくよ。」とMC。2回のアンコールを含む全24曲を演奏し、圧巻のステージは幕を閉じた。

SHERBETSには1999年新宿リキッドルームや、2001年1月、極寒の新宿Flagsビル屋上で行なわれた<AURORA GIGS SPECIAL>など、伝説化した名演があるが、今回の10周年記念ライヴ<MIRACLE GIGS SPECIAL>はバンドとして見事に成熟したその演奏力・幅のある表現力に加え、聴き応えのある演奏曲目といい、最高到達点といえる記念碑的なライヴになったといえる。JCBホールを埋めつくした3,500名のファンの歓声と拍手は凄まじい限りであった。

今回のツアーは残り1公演、5月17日(土)沖縄・桜坂セントラルにてファイナルを迎える。その後は<FUJI ROCK FESTIVAL'08><RISING SUN ROCK FESTIVAL>と大型の夏フェス参戦へと続く。

<TOUR MIRACLE GIGS ADVENTURE -FINAL>
 2008年5月17日(土)@沖縄 桜坂セントラル
<FUJI ROCK FESTIVAL '08>
 2008年7月25日(金)
<RISING SUN ROCK FESTIVAL'08 in EZO>
 2008年8月15日(金)or16日(土)
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