スキマスイッチの二人、映画『ダイブ!!』で強力タッグ

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スキマスイッチの大橋卓弥と常田真太郎が、ソロの立場ながら、タッグを組むことになった。その舞台が、映画『ダイブ!!』の音楽周りである。

 (c)2008 「ダイブ!!」製作委員会
大橋卓弥のソロプロジェクト第3弾シングル「SKY」が、6月公開の角川映画『ダイブ!!』主題歌に決定し、そして同時に、常田真太郎は映画『ダイブ!!』の映画音楽制作を担当するというのだ。どちらの作品も2008年6月に同時発売となる。

「SKY」は、聴けば身体に力が沸いてくるポジティブなロック・ナンバー。主題歌として映画『ダイブ!!』を感動的に演出してくれているという。そして相方、常田真太郎が、その主題歌「SKY」を除く劇中全ての楽曲の作曲とアレンジを担当している。以前より興味を持っていたという映画音楽に今回初チャレンジし、流麗なオーケストラで奏でる作品をはじめ、バラエティに富んだサウンドを多く制作、その音楽的才能を余すところなく発揮しているのだ。

スキマスイッチ自体、2007年夏にリリースした『グレイテスト・ヒッツ』が85万枚を超え、初のアリーナツアーも10万人動員、年末には3年連続で紅白に出場と大飛躍の2007年を過ごした。明けて2008年は、大橋卓弥のソロ・デビューを経て、二人が再び強力タッグを組み、映画『ダイブ!!』をサポートするということになる。

映画『ダイブ!!』は直木賞作家・森 絵都のベストセラー小説「DIVE!!」が映画化されたもの。高飛び込みにかける3名の少年ダイバー(林遣都、池松壮亮、溝端淳平)の熱い戦いをダイナミックに描く、「バッテリー」に続くスポーツ青春映画の決定版だ。

角川映画『ダイブ!!』岡田和則プロデューサーからは、以下のようなコメントが届いている。

“スキマスイッチさんの音楽は、この映画で重要な<透明感>を表現いただくに最適であると思っており、あるきっかけからまずは常田さんからスコア制作を、次いで大橋さんから主題歌を頂くという幸運に恵まれました。映画にとっても最高のコラボレーションとなって、感謝しています”

また大橋と常田からは、以下のようなコメントが到着した。そのまま掲載しよう。

──今回のお話(大橋:映画主題歌、常田:映画音楽監督)を最初に聞いた時の感想をお聞かせください。

大橋:ちょうど原作を読んでいる真っ最中にお話をいただいたのでめちゃめちゃ驚きました。

常田:高校生の頃からの一つの目標でもあった映画音楽を担当するということがついに現実のものになるという高揚感と、はたして今の自分にそんな大役が務まるのかという不安も一瞬よぎりました。

──スキマスイッチとしてではなく、それぞれのソロ活動の中で、映画をきっかけにした新しい形の共同作業となりましたが、そうした企画を最初に聞いたときの感想をお聞かせください。また、実際にやってみてどうでしたか?

大橋:スキマスイッチではなく僕一人で作った作品をシンタ君に渡してそれをインストにアレンジしているのが、なんかとても不思議な感じでした。でもシンタ君のアレンジもよくて“ありがとう”って感じでした。

常田:映画のお話をいただいた時には実はまだ主題歌のアーティストは決まっていなかったので、メインテーマをどうしようかな…などとおぼろげに考えていたのですが、しばらくたって大橋くんのソロの曲になると聞いて、これできっと音楽にも起承転結の流れがしっかり出来ると確信しました。実はアレンジの作業に取り掛かるまで曲はあえて聴かなかったのですが、聴いたらいつのまにかにやけていまして、アレンジもものすごくスムーズに進んで、ついつい力が入ってしまいました。

──脚本を読んでいただいての楽曲制作でしたが、どのような想い(テーマ)で制作されましたか?

大橋:僕もソロを始めて自分自身との戦いということで、その辺が映画のテーマと重なる部分があると思い素直に言葉を綴っていきました。

常田:何しろ映画音楽を担当するのは初めてのことなので、映画の流れをジャマしたくないというのが大前提にあり、作業を始めました。ですが、やるうちに少しずつ具合がわかってきたので、主演の3人の色の違いをなんとか音楽で表現出来ないか、場面場面の盛り上がりをもう少し音楽で支えられないか、を考えながら作業していくような雰囲気にどんどんシフトしていきました。

──楽曲制作時、苦労された点等がありましたら、お聞かせください。常田さん、特にこのシーンのこの部分にこだわったとか、大変だったとかあれば教えてください。

大橋:自分の心境と重なる部分があったのでそんなに大変だったところもなく、割とスムーズに出来ました。

常田:やはり主人公が3人いるということで、3人3様の音楽が必要ということですね。特に冒頭はいわゆる本当に普通の中学生として登場するトモキくんのテーマが、一番作りづらかったです。個人的に気に入っているのは断崖絶壁のシーンのテーマと主題歌「SKY」のオーケストラバージョンです。

──映画をご覧になっての感想をお聞かせください。

大橋:役者さんもすごくイメージに合っていてとても面白かったです。

常田:見始めはやはり音楽を気にして半ば仕事のチェックのような感じで見ていたのですが(笑)、何度も見ているはずなのにいつの間にか映画の中に引き込まれていました。

──実際に本編に流れたお互いの楽曲についての感想をお聞かせください。

大橋:僕はシンタ君がアレンジした「SKY」を映画を見るまで聴いていなかったので、流れた時はちょっと鳥肌が立ちました。エンディングで「SKY」が流れた時もなかなかマッチしていたので安心しました。

常田:映画の中の登場人物のように奇をてらわず真っ直ぐに書ききったメロディと歌詞と歌がすごい映画にマッチしていて、そして声は確かに大橋くんそのものなのに、その音自体にすごい新鮮さを感じました。まだデビュー曲も聴いてない状態だったので、あぁこれが大橋くんのソロの音なんだなぁとしみじみ思ってしまいました。

──最後に映画『ダイブ!!』の見所をお聞かせください。オススメポイントなどあれば。

大橋:それぞれのキャラクターが自分自身と戦いながら成長していく姿に感動します!是非皆さんご覧になってください!!

常田:やはり個性の違う3人を軸にして描かれている映画なので、毎回誰かにスポットをあてて物語に入ってしまうのがいいかと思います。ですから、もちろん最低3回は見たほうがいいですね(笑)。あと音楽が普通の映画よりもたくさん流れていますので、そこに耳を傾ける意味でもさらにもう一回観ることをオススメします(笑)。
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