スウェーデンから吹き込むジャジーな春風

ジャズやゴスペルなど、一過性ではなく流行に左右されないホンモノの音楽を世に問うレーベル“Spice of Life”から、大好評のスウェーディッシュ・ビューティー・シリーズの2008年第一弾タイトルがリリースされた。

スウェーディッシュ・ビューティーとは、ジャズを中心にスタンダードをたおやかに歌う女性シンガーの作品をリリースするシリーズ。2007年５月に第一弾としてマルガリータ・ベンクトソンの『アイム・オールド・ファッションド』がリリースされ、ロヴィーサ、リーサ、アナ・シセと続き、２月14日のバレンタインデーにリリースされるミラの『ミラ・ボッサ』が通算５タイトル目となる。

このシリーズで紹介されるスウェーディッシュ・ジャズは、北欧の静謐な空気を吸い込んで成熟したオトナの音楽。ブルーズに根ざしたアメリカン・ジャズとは一線を画すもので、怜悧な空気感を身の中に保ち、スタイリッシュでオーガニックな雰囲気を持つ。ポップス王国スウェーデンらしく、聴きやすいポピュラーさが前面に出ているのも、親しみやすい要素の一つとなっている。

２月14にリリースされる『ミラ・ボッサ』は、タイトル通りボサノバを基調とした作品集。アコースティック・アレンジを施された名曲の数々を歌うミラの透明感あふれるヴォイスは、刺々しい都会の生活に疲れた心にスッと入り込んでくる。その自然な曲調と世界観が、ナチュラルな風となって心を癒してくれるのだ。

Spice of Lifeは、Apres-midi（アプレミディ）シリーズというヒーリング・ミュージックのコンピレーションもリリースしている。こちらも併せて聴いてみたい。

●Spice of Life
http://www.spiceoflife.co.jp/