ベルリン映画祭にザ・ローリング・ストーンズ登場

ポスト
極寒のベルリンに、熱きロック旋風が吹き荒れた。

ベルリン現地時間の2月7日(木)夜、第58回ベルリン国際映画祭が開幕し、オープニング作品に選ばれた『Shine A Light』のマーティン・スコセッシ監督とザ・ローリング・ストーンズが記者会見、レッドカーペット、オープニング・セレモニーに登場した。

◆大きな写真
 https://www.barks.jp/feature/?id=1000037785

▲大きな写真はこちらをクリック
グランドハイアットで行なわれた記者会見に並んだカメラの台数は、なんと240台! カンヌ映画祭でも見たことがないほどの多数の記者が全世界から参加し、場内に入れない記者が200人以上にも膨れ上がった。

会見は終始和やかな雰囲気で行なわれたが、スコセッシ監督曰く“フィクションではないドキュメンタリー作品が国際映画祭のオープニングに選ばれるのは初めて”であり、ザ・ローリング・ストーンズの映画祭登場とあって、何もかもが常識を超えるスケールとなった。

「これはドキュメンタリーなくパフォーマンスの瞬間をとらえた琥珀のようなクリエイティブな作品。映画をやりたいとずっと思っていた」──ミック・ジャガー

「ストーンズの音楽は僕の人生の一部。自分の映画の根底に流れるもの、インスピレーション。ストーンズからずっと影響を受けてきた。40年前にライヴを観てからずっとストーンズの映画を作りたいと思っていた。彼らの曲はタイムレス。この映画を作る事で若返った」──マーティン・スコセッシ

「スコセッシが僕らの音楽を多用してきたから彼との絆が生まれたんだ」──キース・リチャーズ

▲レッドカーペット、オープニング・セレモニー時の服装は、●マーティン・スコセッシ監督:黒のスーツ ●ミック・ジャガー:黒のスーツ、ノーネクタイ、緑と黄のマフラー ●キース・リチャーズ:赤いバンダナ、サングラス、黒ジャケット、ノーネクタイ、黄緑のシャツ、灰色のマフラー、シルバーの指輪、ピアス ●チャーリー・ワッツ:黒のスーツ、黒ネクタイ ●ロン・ウッド:黒のスーツ(背中にラメのライン)、緑のネクタイ、右手に赤い腕時計
いくつかの談話の後、メイン会場となるベルリナーレ・パラストに会場を移し、19:00からレッドカーペットの入場が始まった。19:30前に登場したスコセッシ監督に続き、5分後にザ・ローリング・ストーンズのメンバーが登場。300人もの報道陣が陣取るレッドカーペットを囲み、会場周辺には約5,000人のファンが詰めかけ、「Stones!」コールの大歓声。ベルリンに吹く冷たい風にユニオンジャックをたなびかせるファンに迎えられ、ザ・ローリング・ストーンズの登場でベルリンは最高に熱い空気に包まれた。

レッドカーペットに続いてのオープニング・セレモニーでは、スコセッシ監督とメンバーが登壇するやいなや、満場の観客席はスタンディングオベーションとなり、ダイアン・クルーガー他審査員までもがストーンズのいちファンの顔に。

記者会見前のプレス試写には、1時間以上前から長蛇の列ができ、入りきれないマスコミ対応に追われた映画祭側は、急遽別スクリーンも開放し試写を実施するなど、何から何までがまさに異例のスケール。ザ・ローリング・ストーンズのスーパー・スターぶりが、改めて浮き彫りとなった一夜であった。

映画『Shine A Light』は、ザ・ローリング・ストーンズの熱狂的ファンであるスコセッシ監督が、2006年秋に行なわれたNYのビーコン・シアターでの2回のライヴに、アカデミー賞受賞撮影監督率いる撮影チームを集結。あらゆる機材を駆使し、コンサートの全体像から舞台裏までに密着したドキュメンタリー映画。40年以上にわたり第一線を走り続けるザ・ローリング・ストーンズの生のエネルギーを体感できる史上最強のライヴ・エンターテインメント作品となった。全米公開4月。日本での公開は冬TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショーとなる。

『Shine A Light』
監督:マーティン・スコセッシ 『ディパーテッド』(第79回アカデミー賞作品賞・監督賞受賞)『アビエイター』他)
撮影:ロバート・リチャードソン (『アビエイター』『JFK』でアカデミー賞撮影賞受賞)
製作総指揮・出演:ザ・ローリング・ストーンズ
配給:東北新社エンタテインメント事業部
2008年冬、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国にてロードショー
この記事をポスト

この記事の関連情報