PACHANGA、「Neo Rhythm」特集内 INTERVIEW
「Neo Rhythm」は“ちょっと変な感じ”がキーワード
美崎しのぶ(以下美崎):メジャーデビューというお話が決まって、それに向けて私たちらしいパッとした曲を作りたいと思ったんです。今までよりもさらに私たちらしさを出したいということと、あと作曲したギターのゴーゴー木村がメキシコに2年間住んでたことがあるんで、そんな匂いも感じられるようにという意識で作りました。半年くらいかけて、何回も練り直してできたんです。
美崎:ほとんど曲は木村君、歌詞は作詞専門のメンバーのゴーゴー村山が作るんです。たいていは先に歌詞があって、この歌詞にはこんな曲っていうイメージを木村君が決める。それでスタジオに入って、みんなでその雰囲気やイメージを具体化するんです。
美崎:これは、ちょっと変な感じでっていうイメージ、それプラス軽快なラテンの匂い、ですね。今回は“ちょっと変な感じ”っていうのがキーワードでした。
美崎:たとえばイントロのギターのリフの音なんか、完全にコードから外れてたりするんです。そういう、なんかハマりきらないような感じ、ですね。
美崎:歌詞とメロディを合わせたときに、歌詞が前に出るように、歌詞が目立つようにって考えたら、そうなっていったんです。歌詞を生かすにはどうするかって考えると、ちょっと変なことをするのがよかったりする。私たちそういうことよくやるんです。
美崎:最初は違和感ありましたね。でも後で聴いたらこのほうが歌詞が出てくるな、と思いました。それで他のところも変えていったりもしました。聴いてて、これはなんやろ? って思うようなことをしたかったんで。
美崎:それは気持ちの問題ですね(笑)。ヴォーカル以外は基本的に一緒に録ってるんですけど、気持ちをどう合わせるかっていう。息吸うタイミングを合わせるとか。あとは気合入れていこう、みたいな。“音楽は気持ちや”って言ってやってます。いつも最終的にはそんな感じ(笑)。
美崎:うれしいです、ドキドキします(笑)。でも、自分たちが心を込めて育て上げた曲がTVから流れてくるっていうのは、とにかくうれしい。メンバーみんな喜んでます。
美崎:見ました、もうかぶりつきで(笑)。なんか変な感じですね、自分の声なのに自分の声じゃないように聴こえるというか。音だけで聴くのとドラマの主題歌として聴くのではずいぶん違って聴こえました。私たちのことを知らない人にはどういうふうに見えてるのか、とか色々気になりますね。
美崎:これはかなり前の曲なんです。曲としてはディスコミュージック的な感じで、ライヴでみんなで楽しめる曲を、ということで作った曲です。これを作った頃はちょうど『デスノート』っていう映画が流行りだした頃で、この歌詞のイメージとカブりすぎてるんで、しばらくあたためてたんです。作詞したゴーゴー村山は影響はまったく受けてないと言ってましたけど。
美崎:いつもそうですけど、歌詞をどう伝えるか、ですね。歌詞の中で変わった言葉が出てくることがあるんです。あんまり聴き馴れない言葉とか、こんなの歌詞に使うかっていうような言葉が。それが目立つように、前に出すように意識してます。変わった感じがちゃんと伝わるように、たとえばリズムを外したり、あえて音程を合わせなかったり、わざと合ってない高い音から入ったりとか。歌だけじゃなくて演奏もみんなそういう意識でやってます。
美崎:今回の2曲は、静と動が両方あって動きの幅が大きいんです。その動きのタイミングを合わせるのに一番時間をかけました。息を合わせるというか、実際に息を吸う、吐く、のタイミングを合わせたりもしたし。
美崎:全体としては、タイトな感じにやることを意識しました。まあ、これも気持ちの問題ですね。パリッとやろう、ということで(笑)。歌に関しては、私は今までけっこうストレートに歌ってたんですけど、今回は色々な手を使って色をつけて歌いました。
美崎:それもこの曲で初めてやってみたんです。作曲の木村君も自分で歌う人なんで、木村君と二人で録っては聴いて、どう歌おうか話し合って作るんですけど、今回はこの方法がうまくハマったと思います。